こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た】映画「クーリンチェ少年殺人事件」観ました。
解説・あらすじ:
夭折した台湾の名匠エドワード・ヤンの映画史上に残る傑作とも謳われる長編作。
1960年代当時の実感を込め、子どもたちの社会に起こる出来事を中心に描きながら、台湾の一時代を切り取っていく。
権利関係の複雑さから観るのも難しいとされてきたが、この度マーチン・スコセッシ監督のファウンデーションにより甦った。
本作には3時間版と4時間版があるが今回は4時間版を鑑賞した。
本大陸からの移住組の一家がこうむる圧力は、さらに露骨なものとなって少年スーを巻き込んでいく。
彼の恋した少女ミンは、彼らのボスの情婦という噂がある。
そのボスは、敵グループのボスと一騎討ちの最中、車にはねられて死んでしまう。
やがてスーはミンとの交際を注意され、怒って中学を退学する。
だがミンは、スーの親友で軍人の息子マーと付き合いはじめていた。
当時、実際に起こった少年殺人事件を元に、大人たちが醸し出す時代の不安感を肌で感じながら生きる少年、少女の姿が描かれている。
感想:
【2018年96本目です】
さてさて、4時間、休憩なし、内容もハードなこの作品、観るには少々予備知識が必要でした。
お話はまだまだ軍政のさなかにあった台湾の、実に鬱屈した、不安定な時期の台湾の様子を色濃く反映しています。
一組の中学生?の淡い恋愛模様を軸にしながら、ただひたすらに郷愁を感じさせることではなく、
「暗闇」のなかたくましく生きる少年たちの心象を鮮やかに切り取っています。
夜のシーンと昼間のシーンのコントラストも印象的なのですが、劇伴なし、アップのシーンはほとんどなしの遠いショットの多い、
「削ぎ落とし」の極地のような演出も見どころ多く、監督の才気を十分に堪能できます。
4時間?
映画の歴史の一ページに触れるには短すぎる、素晴らしいひとときでした!
【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。とはいえ、大作ですので心身ともに良好なときに御覧ください(^o^)
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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