こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2019年3本目】映画映画「タクシー運転手 約束は海をこえて」観ました。
解説・あらすじ:
1980年に韓国で起きた光州事件でのドイツ人記者と韓国人タクシー運転手の実話を、『JSA』『密偵』などのソン・ガンホらの出演で映画化したドラマ。
光州へ取材に向かうドイツ人ジャーナリストと彼をタクシーに乗せた運転手とのやり取りを、コミカルかつシリアスに描く。
監督は『映画は映画だ』『高地戦』などのチャン・フン。
『ヒトラー ~最期の12日間~』などのトーマス・クレッチマンのほか、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨルが共演する。
1980年の韓国。
ソウルで11歳の娘を一人で育てながらタクシー運転手をしているマンソプ(ソン・ガンホ)は、
大金に目がくらみドイツ人記者ピーター(トーマス・クレッチマン)を乗せて光州に向かう。
マンソプの機転で見事に検問をくぐり抜け、二人は光州に入るが、ピーターは「危険だからソウルに戻ろう」と言うマンソプの言葉を聞かず、撮影を始める。
感想:
光州事件という、韓国最大の悲劇に、市民の視点から勝負を挑んだ今作。
鑑賞するに際し、いろいろ調べたりしながらかなり構えていたのですが、そこはやっぱりソン・ガンホ、
実に軽やかに「映画の世界」にいざなってくれました。
監督が時の混迷する政治的・軍事的状況にも、民衆によるデモの主義主張にも踏み込まなず、
マンソプが目撃し体験したのと同じように、光州で起きた悲劇、ささやかな心の触れ合い、
使命感と勇気のエピソードを連ねて観客に提示するのみに徹しているため、説明過剰にならず
絶妙なバランスの映画に収まっていたと思います。
これほど苦い過去、タブーと言って良い事件を、
これほど踏み込んで「観る」ことができる懐の深さにも考えさせられるものが有りました。
最後はキリング・フィールドのような余韻。
名もなき市民のなかにこそある勇気、希望に心から感動しました。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.1です。今年のベスト10の一枠は早くもこれかもしれません。是非オススメです。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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