こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2019年27本目】映画「判決、ふたつの希望」観ました。
解説・あらすじ:
キリスト教徒のレバノン人男性とパレスチナ難民男性の衝突を描き、第90回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたドラマ。
口論から始まった対立が裁判に発展し、やがて全国に知れ渡るさまを映し出す。
監督はレバノン出身で、クエンティン・タランティーノ監督作品にアシスタントカメラマンとして参加したことがあるジアド・ドゥエイリ。
本作で第74回ベネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞したカメル・エル・バシャのほか、アデル・カラムらが出演する。
レバノンの首都ベイルート。
パレスチナ人のヤーセル・サラーメ(カメル・エル・バシャ)とキリスト教徒のレバノン人トニー・ハンナ(アデル・カラム)が、
アパートの水漏れをめぐって口論を始める。
さらに、ある侮辱的な言動が裁判に発展。
これをメディアが大々的に報じたことから政治問題となり、さらには国中を揺るがす騒乱が巻き起こる。
感想:
まさしく「今」観るべき映画でした。
ことの発端は本当に小さな諍いごと。
ところが事態は、侮辱、暴力、裁判へとエスカレート。
やがて国中を巻き込んだ大騒動に発展していきます。
根底にはアラブ社会の複雑な歴史問題があるのですが、
「ヒューマニズムとはなにか」を鉤針にじっくりと紐解いていく監督の手腕、
支える役者陣の抑制の効いた演技のリアリティは本当にお見事。
民族や宗教を巡る問題への答えはそれこそ絶望的に「ない」とも言えるところを、
「唯一の希望」に帰結しているラストシーンは
けしてアラブの問題ではない、これは「世界」の問題、人間の尊厳の問題だと示唆していたように思います。
もう一回。
やはり「今」観るべき「明日のための」映画だったと思います。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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