こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2019年94本目】映画「アニアーラ」観ました。
解説・あらすじ:
ノーベル文学賞受賞作家、ハリー・マーティンソンの小説「アニアーラ」を原作にしたSFドラマ。
事故によって宇宙をさまようことになった巨大宇宙船の行く末を映し出す。
監督はペッラ・カーゲルマンとフーゴ・リリヤ。
エメリー・ヨンソンをはじめ、『100歳の華麗なる冒険』などのビアンカ・クルゼイロ、
『ミレニアム2 火と戯れる女』などのイェニー・シルフヴェルヘルムらが出演する。
宇宙船アニアーラ号は、火星への移住者8,000人を乗せ、放射能に汚染された地球から飛び立った。
だが事故で燃料がなくなり、軌道から外れた上に修理ができなくなる。
宇宙をさまよう中、乗客たちは人間の感情を治癒・制御する人工知能MIMA(ミーマ)に依存し絶望から逃れようとする。
しかし、MIMAは限界を超え自爆してしまう。
5年後、アニアーラ号の前に槍の形をした巨大な物体が出現する。
感想:
荒んで行く船内の様子がまるで汚染されていく地球の縮図。
享楽と宗教の関係性、醸成されていく政治腐敗、独裁などはこれもまた社会の縮図。
ただ、船長の「独裁」はそのカリスマや狂気が薄く?
そして何より人類の特徴、「派閥化」や「階級化」、「経済格差」や「紛争」の表現がほとんどない?
あえて描かなかったのかもしれませんが、ちょっと腑に落ちない感もありました。
残された「火星」が地球人にとってユートピアだったのかディストピアだったのかも気になるところです。
荒涼とした余韻に含みをもたせる、何とも哲学的な映画でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆3.6です。派手なSFとは一線を画く、実験的社会派ドラマでした。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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