こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2020年87本目】映画「娘は戦場で生まれた」観ました。
【解説・あらすじ】
シリアのワアド・アル=カデブ監督が自身や周囲の人々の生活と、シリアの現状を記録したドキュメンタリー。
死と隣り合わせの中で営まれる日常を映し出す。
共同で監督を務めたのは、ドキュメンタリーなどを手掛けてきたエドワード・ワッツ。
カンヌ国際映画祭など各国の賞レースを席巻した。内戦が続くシリアでジャーナリストに憧れを抱く学生のワアドは、デモに参加したことをきっかけにスマートフォンで撮影するようになる。
戦火が激しさを増し多くの人々が亡くなっていく中、ワアドは医師志望の青年ハムザと結婚し、やがて娘を授かる。
「サマ」と名付けた娘のため、ワアドは周囲の人々の生きた証を撮り続ける。※以上yahoo映画より引用
感想:
今尚解決の糸口が見えないシリア情勢を女性目線で切り取ったドキュメンタリー。
とにかく重くて辛い映画でした。
辛い感情になるのははじめからわかっていたのですが、じゃあ、観なくてよいのか?
シリアの国で起きていることは自分に無関係なのか?
同じ世界で起きている、同じ人間が起こしていることとして知らなきゃと思いましたし、
無知でいることが誰を追い込んでいくのか、同じ市民として多少なりとも責任を感じながら鑑賞しました。
アサド政権が自国民に対して行っていること。
それに対する強国の介入と無関心。
混乱に乗じて浸潤してくるテロ組織。
戦争が生み出すものは本当に破壊と死のみ。
子供だろうが老人だろうが、平等に行われる虐殺。
この現実を前に立ち向かえるのはやはり「声」だけ。
ジャーナリズムを止めないことは命を守ることと同義だと強く感じました。
翻って。
「そうだ、難民になろう」とか「身代金がなんちゃら」とか、無知が独り歩きしすぎ。
この「他人事感覚」が誰を苦しめ、もし近隣で有事の際にはどう跳ね返ってくるのか、
もっと考えなければならないのではないでしょうか。
詳しい情勢の解説はWIKI等に譲りますが、
ぜひ皆さんにも知ってほしい作品でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.3です。同じシリア内戦を描いたドキュメンタリー「ラッカは静かに虐殺されている」もあわせてみていただきたいです。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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