こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年7本目】映画「アルプススタンドのはしの方」観ました。
【解説・あらすじ】
第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた、兵庫県立東播磨高等学校演劇部による戯曲が原作の青春ドラマ。
野球を観戦している少年少女たちに交差する思いを、波乱に富んだ試合の展開と重ねて描く。
監督は『性の劇薬』などの城定秀夫。
『ういらぶ。』などの小野莉奈、『36.8°C サンジュウロクドハチブ』などの平井亜門、『そうして私たちはプールに金魚を、』などの西本まりんのほか、
中村守里、黒木ひかり、平井珠生、山川琉華らが出演する。高校野球、夏の甲子園大会。
夢破れた演劇部員の安田(小野莉奈)と田宮(西本まりん)、遅れてやってきた元野球部の藤野(平井亜門)、
成績優秀な帰宅部女子の宮下(中村守里)が、アルプススタンドの隅で白熱する1回戦を見つめていた。
どこかぎくしゃくしている仲の安田と田宮、テストで学年1位の座を吹奏楽部部長・久住(黒木ひかり)に奪われてしまった宮下、野球に未練があるのか不満そうな藤野。
試合の行方が二転三転するに従って、彼らが抱えるさまざまな思いも熱を帯びていく。
【感想】
いやー、いい作品でした!
まずなんと行っても脚本と演出のバランスが素晴らしい。
高校演劇が原作であるため、尺は短い、そのためかセリフ量はなかなか多いのですが、
きちっと映画として必要な範囲にしっかりトリミング。
主要な登場人物の必要なセリフがバランス良く配置されていて、またしっかりと響きます。
演劇と野球、応援席とグラウンド、部活と勉強、そして大人と高校生(子供)といった対比も絶妙です。
そして何よりも素晴らしいのはこの映画の主人公は間違いなく観客である「自分自身」であるということです。
誰しもが経験する失敗、挫折、諦めてしまったあの日。
それだけじゃなく成功や達成、褒められないけど納得できた日々。
その全てが大切で愛おしく、それでも精一杯日々を営むことの大切さ。
「アルプススタンドのはしの方」はそれでも世界の中心で、
エース園田君でも補欠の矢野君でもない、「僕」が居て良い世界。
自分を応援して良い声がこの映画の中から確かに聴こえたように感じました。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.6です。爽やか青春映画の形を借りた、大人たちへのエール映画でした!
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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