こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年21本目】映画「心の傷を癒やすということ」観ました。
【解説・あらすじ】
阪神・淡路大震災時、被災者の心のケアに取り組み続けた精神科医・安克昌氏の著書を原案に、2020年にNHKで放送されたドラマを再編集し映画化。
震災に遭遇した精神科医が手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の傷に苦しむ人たちに寄り添い続ける。
実在の人物をモデルにした主人公を柄本佑、彼の妻を尾野真千子が演じるほか、濱田岳、キムラ緑子、石橋凌らが出演。
主人公の兄を演じる森山直太朗が主題歌を書き下ろした。幼いころに自分のルーツが韓国にあることを知り、自分が何者なのか探求し続ける安和隆(柄本佑)は人の心に関心を抱き、父(石橋凌)から猛反対されるも精神科医を目指す。
やがて映画館で出会った終子(尾野真千子)と結ばれ、待望の精神科医になった和隆だが、第1子が生まれて間もなく阪神・淡路大震災が発生する。
彼は避難所を回りながら被災者に寄り添い、癒えない苦しみを抱えた人々の心のケアに尽力する。
【感想】
これは圧倒的!
脚本の素晴らしさ、撮影の美しさはもう何も言うことがありません!
「優しさとはなにか」に焦点をぐっと絞り、心を救うことの尊さ、人に寄り添うことの気高さを大きな構図で映し出す。
静かな、穏やかな画のなかに、しっかりと社会の深層をえぐる、もう一回、もう何も言うことはありません!!
そして俳優陣。
柄本佑さんの演技はちょっと、神がかり的。セリフの一言一言、指の動き、目線のゆらぎで感情が届く、演技の到達点のような仕上がり。
尾野真千子さんの幅広さ、奥行きの深さ。森山直太朗さんの存在感。
キャスティングは、もうこれしかなかったと感じる凄みでした。
記憶の風化に抗い、さらに大きな社会の構造問題に、揺るぎない姿勢で臨んだこの映画。
関わられたすべての方に感謝したいと思います。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.3です!
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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