こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年34本目】映画「異端の鳥」観ました。
【解説・あらすじ】
ポーランド出身のイェジー・コシンスキの著書を原作にした、ホロコーストを生き抜いた少年を描く問題作。
主人公が理不尽な差別や迫害に立ち向かう。
少年を新人のペトル・コラールが演じ、『ニンフォマニアック』などのステラン・スカルスガルドやハーヴェイ・カイテルらが共演。少年(ペトル・コラール)は東欧のとある場所に疎開し、無事にホロコーストから逃れる。
だが、疎開先の一人暮らしの叔母が病気で亡くなり、さらに叔母の家が火事で焼け落ちたため一人で旅に出ることになる。
孤児になった彼はあちこちで白い目で見られ、異物として周りの人々にむごい扱いを受けながらも懸命に生きようとする。
【感想】
衝撃の問題作でした。。。
主人公である少年の、人間の感情、
喜怒哀楽から喜びと楽しみを完全に消失させる、
まさに死んだ目の演技は、これが演技なのかどうかわからないほど実存的。
ホロコーストという地獄から逃れてもなお続く地獄は、まさに恐ろしいのは人間そのものだということをむき出しで表現していました。
では現代的ではないかと言うとさにあらず。
「異端」に対する迫害はいじめや人種差別、しいてはジェンダー問題や格差社会などと言葉を変えながら連綿として存在し、
おそらくは解決しない。
ラストシーンも希望と見るのか、それとも絶望の続きと見るのか判断が付きませんでした。
【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です!3時間超えの長尺ですが見る価値は必ずあります。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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