こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年52本目】映画「縞模様のパジャマの少年」観ました。
【解説・あらすじ】
ナチス将校を父親に持つドイツ人少年と強制収容所内のユダヤ人少年との友情と哀しい運命を描いた心揺さぶる人間ドラマ。
ジョン・ボイン原作の世界的ベストセラーを、『ブラス!』『リトル・ヴォイス』のマーク・ハーマン監督が映画化。
主人公となる二人の少年をオーディションで選ばれたエイサ・バターフィールドとジャック・スキャンロンが演じ、
デヴィッド・シューリスやヴェラ・ファーミガといった実力派が脇を固める。
人種など問わない純粋な友情と、戦争がもたらす子どもたちの宿命に胸が痛む。第二次世界大戦下、8歳の少年ブルーノ(エイサ・バターフィールド)は、ナチス将校の父(デヴィッド・シューリス)の栄転でベルリン郊外に引っ越すことになる。
裏庭の森の奥、鉄条網で覆われた場所を訪れたブルーノが出会ったのは、縞模様のパジャマを着た少年シュムエル(ジャック・スキャンロン)だった。
二人は友情を育むが、ある日ブルーノはシュムエルを裏切ってしまう。
【感想】
これは、何十年も前の、昔の話、もう終わっていることではなく、まさしく「今」の物語。
相当に覚悟しておかないと心の痛みは半端ないし、だからといって観ないでも良い映画ではないです。
お話はナチスドイツ下の子供二人の友情ストーリー、の形を借りた、強烈すぎる反戦映画。
無邪気で、幼い、可愛らしい主人公二人。微笑ましい友情。
なのになぜこんなに終始不安な気持ちになるのか、、。
真実を隠すこと、問題を先送りにすること、しいては差別や派生して起きる戦争での蛮行が何を引き起こすのか。
巧みな脚本と誠実な演出で見事に表現していたと思います。
俳優陣も熱演。
戦争という狂った世界をきっちり演じきるのはやはり相当の力量が必要。
とりわけ主人公のエイサーバターフィールド(「僕と世界の方程式」も良かった!)の無邪気ぶりは映画の色を決定づけていると感じました。
ラストシーンの衝撃も含め、消して後味の良い映画では有りませんが、
振り返っての現実世界、隣人を憎み、差別し、その結果社会は、世界は、僕は何を得たのだろうか?
突き刺さる問に痛む心を持つならば、やはり声を上げてゆくのだ、あなた自身が行動すべきなのだという監督の強いメッセージを感じる、
おそらくは一生心に残る「戦争映画」でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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