こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年44本目】映画「ノマドランド」観ました。
【解説・あらすじ】
ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション小説を原作に、「ノマド(遊牧民)」と呼ばれる車上生活者の生きざまを描いたロードムービー。
金融危機により全てを失いノマドになった女性が、生きる希望を求めて放浪の旅を続ける。
オスカー女優フランシス・マクドーマンドが主人公を演じ、『グッドナイト&グッドラック』などのデヴィッド・ストラザーンをはじめ、実際にノマドとして生活する人たちが出演。
『ザ・ライダー』などのクロエ・ジャオがメガホンを取り、第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を獲得した。アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家を失ってしまう。
彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを余儀なくされる。
現代の「ノマド(遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。
【感想】
まず、映像表現が素晴らしかったです。
実際にノマド生活している人々を起用し、まるで生活をフィルムに溶かし込むような、ドキュメンタリーでもフィクションでもない独特な撮影法。
広大すぎるアメリカの自然の美しさと容赦なさを同時に同じ構図の中に収める監督の手腕はさすがアカデミー作品賞の名にふさわしいものでした。
一方、ストーリーは正直期待値よりは少しぼんやり。
確かにフランシス・マクドーマンドの「映画の中で日々を営む」かのような演技は素晴らしいのですが、テーマはここ最近良く観るタイプに感じました。
喪失感だったり、社会構造だったりといったテーマを取り扱っているのは承知なのですが、あくまでも「アメリカ」の「ある人々」のお話で、
普遍性だったり、世界的な拡がりまでを感じるには至らず。むしろまだアメリカは豊かだと感じる部分もあり、ヒリヒリ感が少し薄口。
嫌いなジャンルの映画ではないのでもう少しズドンとくる「なにか」が欲しかったです。
【評価点・つけるとしたら】
☆3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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