こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年47本目】映画「はちどり」観ました。
【解説・あらすじ】
1990年代のソウルを舞台に、思春期の少女の心情と家族の関係を描いた人間ドラマ。
男性が優位な社会で鬱屈した思いを抱える少女が、ある女性と出会って成長していく。
パク・ジフ、キム・セビョクをはじめ、イ・スンヨン、チョン・インギらが出演。
本作で初めて長編のメガホンを取ったキム・ボラ監督の少女時代がベースになっている。驚異的な経済成長に沸く1994年の韓国、ソウル。
14歳のウニは、両親、姉、兄と集合団地で生活している。
小さな店の経営に追われる両親は子供たちと向き合う余裕がなく、兄は父に期待されている重圧から親の目を盗んでウニに暴力を振るっていた。
自分に関心のない大人に囲まれ孤独感を募らせるウニは、通っている漢文塾で不思議な雰囲気を持つ女性教師ヨンジと出会う。
【感想】
思春期特有の瑞々しさと、取り囲む社会の残酷さを併せ持つ、観客の感性を揺さぶる傑作でした。
まずなにより、その独特かつ美しい映像表現。
ノスタルジー感を出しつつもとても繊細に物語を映しこむ手法が素晴らしかったです。
またストーリーは、学校、家族、友人といったレイヤーと自己と他者という関係性を尋常じゃなく丹念に綴っていて。
それでいてセリフに頼り切らず、説明過多を許さず。
人の心の弱さ、脆さ、社会の鬱屈や流れる時間の持つ危うさ。
だけど絶望ではない、薄いかもしれないが木漏れ日のような光も指すのだと訴えかける今作。
ハチドリのように僕もまた一生懸命羽ばたいて生きている。
「実感」を取り戻せる一本になりました。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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