こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年57本目】映画「人数の町」観ました。
【解説・あらすじ】
『水曜日が消えた』などの中村倫也が主演を務めるミステリー。
自由に出入りできるのになぜか離れることができない不思議な町の住人となった青年が、その謎に迫っていく。
CMやMVなどを手掛ける荒木伸二がメガホンを取る。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石橋静河、ドラマ「ニッポンノワール -刑事Yの反乱-」などの立花恵理、
『映像研には手を出すな!』シリーズなどの山中聡のほか、
橋野純平、植村宏司、菅野莉央、松浦祐也、草野イニ、川村紗也、柳英里紗らが出演する。借金取りに追われた揚げ句に袋たたきにされていた蒼山(中村倫也)は、ひげをたくわえて黄色いツナギを着た男(山中聡)に助けられる。
男からデュードと呼ばれ、居場所を用意してやると言われた蒼山は、とある町にたどり着く。
衣服も食事も住居も保証され、むさぼるようにセックスができるその町での日々を謳歌する蒼山だったが、
出入りするのは自由なのにも関わらず、なぜかそこから離れられないことに気づく。
町の住人たちとの交流を重ねながら、蒼山はその謎に近づいていく。
【感想】
脚本がまず絶妙。
現実世界の深い闇の部分に「数」という切り口、その一本できっちり焦点を当てながら、フィクションとして描き切る手法は斬新。
また人間の根源的欲求、食欲や性欲と、自分でありたいという承認欲求との対立構図もバランス良く、
まるで星新一のショートショートを一冊読んだ後のような満足度が有りました。
俳優陣、中村倫也の淡々さは相変わらず凄まじい技術。映画の骨格を支えてましたし、
石橋静河の違和感=ノイズ、山中聡の笑顔の奥の凶暴さといった、役者さんの個性をじっくり抽出した演出も良かった。
残念だったのは今ひとつわからない伏線?があり、回収も中途半端に感じたこと。
とくに序盤から意味をもたせていたように思う服装とかもう少し説明があっても良かった。
「自由」「友愛」といった言葉の向こう側は果たして「安全」「安心」なのか?
社会の有り様を問い直す異色のミステリーSFでした!
【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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