こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年75本目】映画「プラットフォーム」観ました。
【解説・あらすじ】
スペインの監督、ガルデル・ガステル=ウルティアの長編初作品となるSF。
中央に穴が空いた不気味な部屋で目覚めた男が、そこからの脱出に挑む。
『ミリオネア・ドッグ』やドラマ「わが家へようこそ」などのイバン・マサゲ、
『オール・アバウト・マイ・マザー』『靴に恋して』などのアントニア・サン・フアンらが出演する。
シッチェス・ カタロニア国際映画祭のオフィシャル・ファンタスティック・コンペティション部門で最優秀作品賞などを受賞した。中央に四角い穴の空いた謎の部屋で目を覚ましたゴレン。
そこは塔の「48階層」であり、上下には無数の階層が続いていた。
ゴレンは、同じ階層に暮らす老人トリマカシからここでのルールを聞かされる。
それは、階層は1か月ごとに入れ変わること、食事が取れるのはプラットフォームと呼ばれる台座で上の階層から順番に降りてくる残飯が自分の階層にある間だけというものだった。
1か月後、ゴレンは「171」階層のベッドに縛り付けられた状態で目を覚ます。
【感想】
極めて哲学的で、恐ろしく政治的で、剥き出しの倫理観が問われる、正真正銘の問題作でした。
まずストーリー。
ワンシチュエーションのスリラー?サスペンスですので、まず間持ちするかどうかが大問題なのですが、
終始一貫、スピードの強弱、ゴア描写も含めながらリズムよく展開していきます。
「連綿と続く階層社会」、とりわけ「強欲」を「正義と友愛」は解決できるのかを強烈な描写で残酷に描いていく、
そのまさにプラットフォームにはキリスト教的な大罪感があり、要所要所の引用が異様にスパイシー。
端的に言えばとても興味深い作品だったのですが、作風が独特なので上手く乗れない、
そもそもキリスト教を始めとする宗教と倫理の関係が興味がない方には、ただただ灰色の絵面が続くだけかもしれましせん。。
【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓