こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年78本目】映画「竜とそばかすの姫」観ました。
【解説・あらすじ】
『おおかみこどもの雨と雪』などの細田守が監督を務めたアニメーション。
“もうひとつの現実”と呼ばれる巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、
心に傷を抱え自分を見失った17歳の女子高生が、未知の存在との遭遇を通して成長していく。
企画・制作は、細田監督らが設立したアニメーション制作会社・スタジオ地図が担当する。高知の田舎町で父と暮らす17歳の女子高生・すずは周囲に心を閉ざし、一人で曲を作ることだけが心のよりどころとなっていた。
ある日、彼女は全世界で50億人以上が集うインターネット空間の仮想世界「U」と出会い、ベルというアバターで参加する。
幼いころに母を亡くして以来、すずは歌うことができなくなっていたが、Uでは自然に歌うことができた。
Uで自作の歌を披露し注目を浴びるベルの前に、ある時竜の姿をした謎の存在が現れる。
【感想】
「誰目線」で観るかによって評価の分かれる、細田監督の意欲作。
ストーリーは目を覆うようなきつい描写にも臆せず踏み込んでいて、
またきっちり主人公の成長譚に紡ぐあたりは流石の手練。
細かなサブストーリーの散りばめ方、バランスも絶妙。
そして何より音楽!
圧倒的な歌唱、劇場のスピーカーのスペックを十二分に引き出すサウンドは圧巻。
声優陣の構成に不安を感じていたのですが完全に吹き飛ばしています。
ちょっとあれぇ、、と感じたのは後半の展開とディズニーオマージュのしつこさ。
解決へと向かうテクノロジーとアナログのバランスの崩れ、
友人関係の台詞回しの既視感と薄さ、
仮想空間「U 」内での暴走する正義の話やディズニー風お城ヴィジュアルとかは少し過剰。。。
さて、誰目線問題です。
僕は圧倒的に「父親」の立場で物語に没入。
すると不思議なことに、設定やストーリーのアラが目に入ってこず。
じわじわと涙が溢れました。
喪失感と再生の物語は数多く、類型的ですが、「この目線」を作為的に入れてきたのは白眉。
細田監督、怖いな、、、。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓