こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年84本目】映画「ドライブ・マイ・カー」観ました。
【解説・あらすじ】
村上春樹の短編小説を原作に描くヒューマンドラマ。妻を失い喪失感を抱えながら生きる主人公が、ある女性との出会いをきっかけに新たな一歩を踏み出す。
『寝ても覚めても』などの濱口竜介が監督と脚本を手掛け、
西島秀俊が主人公、三浦透子がヒロインを演じ、霧島れいかや、岡田将生らが共演する。脚本家である妻の音(霧島れいか)と幸せな日々を過ごしていた舞台俳優兼演出家の家福悠介(西島秀俊)だが、妻はある秘密を残したまま突然この世から消える。
2年後、悠介はある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島に向かう。
口数の少ない専属ドライバーの渡利みさき(三浦透子)と時間を共有するうちに悠介は、それまで目を向けようとしなかったあることに気づかされる。
【感想】
村上春樹の原作は未読です。
とはいえ、学生時代、演劇を噛じった身としては思うところも多分にある映画でした。
まず脚本。
これはとても素晴らしかった!
現実と劇中劇、過去と現在をチェーホフの台詞をメタにしながら紡いでいく構成のバランスは本当にギリギリ且つ繊細。
伏線回収を観客に委ねきってしまう潔さも含め凄まじい「本」でした。
次に俳優陣。
主演、西島さんの少し枯れた演技は新境地だし、
三浦透子さんの感情の殺し方、霧島れいかさんの肉体言語の豊かさなどなど、
濱口監督の求めうるものをピタッと表現していました。
ちょっとだけ馴染めなかあったところは
・ヴェケット、必要?
・あのメソッドをあの期間(6週間)で完遂できるのか?
・岡田将生さんのセリフがちょっと長い。またキャラ設定に既視感を覚える。
また、ラストシーンについては評価も解釈も相当分かれそう。
観るたびに印象が変わりそうです。
生きるということは何もかもさらけ出すことではなく、何処か演じている。
知っている様に見えている内は幸福の中にある。
3時間の長尺映画、生きているうちのたったの3時間。
今年を代表する一本でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.4です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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