こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年94本目】映画「ミナリ」観ました。
【解説・あらすじ】
『ムーンライト』などの映画スタジオA24とブラッド・ピットの制作会社プランBが組み、成功を夢見てアメリカ南部に移住した韓国系移民一家を描く人間ドラマ。
さまざまな困難に直面しながらもたくましく生きる家族の物語は、サンダンス映画祭でグランプリと観客賞を受賞した。
監督と脚本はリー・アイザック・チョン。
スティーヴン・ユァンが一家の父親を演じ、ハン・イェリ、ユン・ヨジョンらが共演する。1980年代、農業で成功したいと意気込む韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユァン)は、アメリカ・アーカンソー州に家族と共に移住。
広大な荒地とおんぼろのトレーラーハウスを見た妻は、夫の無謀な冒険に危うさを感じる。
一方、しっかり者の長女アンと好奇心豊かな弟デビッドは新天地に希望を見いだし、デビッドは口の悪い破天荒な祖母とも風変わりな絆を育む。
しかし、干ばつなどのために窮地に立たされた一家をさらなる試練が襲う。
【感想】
広大で美しく、そして残酷なアメリカの自然を舞台にした「ある家族」の物語。
キャスト主要5人は韓国系でまとめているので韓国映画かなと思ったアメリカ制作(プロデュサーにブラットピットの名前もある)でした。
ストーリーは移民問題、その厳しい現実との折合いの付け方を家族というユニットが如何に見つけてゆくかを描いていました。
演出は基本的に静か。気づくと何かが起こっている感じで、それはまるで日々の生活をそのまま撮っているかのよう。
時間をかけて構築されていく人間関係、破綻からの回復を表現していて、それがラストにつながっていく構成は新鮮に感じました。
タイトルの「ミナリ」とはセリのことだそうです。
水があれば比較的容易に栽培でき、美味しくて、栄養抜群。
生きていく道はこんなんだけれども、答えは意外とシンプルだというメタファーと受け取りました。
繰り返しますが、正直わかりにくいお話ですが、静謐の中に溢れ出る感情、家族の価値の確かさを見つめて欲しい作品でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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