こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年105本目】映画「空白」観ました。
【解説・あらすじ】
古田新太と松坂桃李が共演を果たしたヒューマンドラマ。
万引きを目撃され逃走中に車と衝突した女子中学生の死をめぐり錯綜する、被害者の父親と事故に関わる人々の姿を描写する。
『新聞記者』『宮本から君へ』などを手がけてきたプロデューサーの河村光庸が企画し、
河村が携った『愛しのアイリーン』などの吉田恵輔が監督と脚本を担当する。
関係者全員が被害者にも加害者にもなり得る物語が映し出される。スーパーの化粧品売り場で万引きしようとした女子中学生は、現場を店長の青柳直人(松坂桃李)に見られたため思わず逃げ出し、
そのまま国道に飛び出してトラックと乗用車にひかれて死亡してしまう。
しかし、娘の父親(古田新太)はわが子の無実を信じて疑わなかった。
娘の死に納得できず不信感を募らせた父親は、事故の関係者たちを次第に追い詰めていく。
【感想】
極めてパーソナルトラウマシーンのある映画なのは知っていたので、観るのを迷いに迷い、それでも観た映画。
まず凄まじかったのは俳優陣の演技。
古田新太の向こうを張ってもなお存在感を示す松坂桃李はもちろん、寺島しのぶや田畑智子の骨太な演技も刮目すべき。
また、片岡礼子のとあるシーンは今年の映画を代表する名場面。
苦しみを振り絞っても尚あふれる言葉の力に圧倒されました。
演出では多少気になるところも。
メディアスクラムを露悪的に魅せるシーンが頻発するが、ちょっとオールドスクール。
描写の焦点があっていないように感じてしまい、そこはマイナス。
また、「正義の暴走、あるいは在り方」についても、更に追い詰めても良かったようにも思います。
ただ何よりも代えがたいラストシーンが構成上の不満を塗りつぶすのも間違いなく。
終始激重の展開の中で見せた一瞬の交差は希望なのか、あるいはさらなる絶望なのか。
僕は前者であってほしい。
最後は願うような気持ちになる衝撃作でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.3です。吉田監督恐るべし!
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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