こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年118本目】映画「ボストン市庁舎」観ました。
【解説・あらすじ】
『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』などのフレデリック・ワイズマン監督が、
アメリカ・マサチューセッツ州ボストンの市役所の業務を追ったドキュメンタリー。
多様な人種と文化が共存する大都市で、
警察や消防、保健衛生、高齢者支援など多岐にわたる公共サービスを行う市役所の裏側を映し出す。
市民の幸せのために奔走するマーティン・ウォルシュ市長をはじめ、
さまざまな問題に向き合う職員たちの姿を通し、住民のための行政の在り方を問いかける。長い歴史を持ち、さまざまな人種や文化が存在する大都市アメリカ・マサチューセッツ州ボストン。
その市役所の電話窓口には道路の補修、停電などといった住民からのあらゆる要望やトラブルが持ち込まれ、
職員をはじめマーティン・ウォルシュ市長らが日々事態に対応している。
フードバンク、全米黒人地位向上協会(NAACP)との話し合い、同性カップルの結婚式、高齢者や生活困窮者への支援など、
ボストン市役所の業務は多岐にわたる。
【感想】
リヴィングレジェンド、ワイズマン監督、まさしく渾身のドキュメンタリー!!!!!
ストーリーは本当に今作のテーマ通り「多彩、多様」。
まず労働階級出身、アイルランド系移民の市長。
粉骨砕身、誠心誠意としか言いようのない働きぶり。
ノーペーパーで語るスピーチの暖かみ。
行動の力、言葉の力に圧倒されます。
次に市役所員。
まるで市長の写し鏡のような誠実な働きぶり。
そしてただ真面目なだけではない、「血の通った」、
人の存在を感じる街づくりの基礎たる人々としての役人は
その名の通り「役立つ人」。
これは羨望と言うしか無かったです。
そして何より市民。
街の主役はもちろん彼ら。
様々な問題を抱えながらも、
諦めず、めげず、意欲的、挑戦的に
人生を切り拓いてゆく姿にはただただ感動でした。。。
さてさて民主主義です。
いつからかそれは「多数決」に言い換えられ、マジョリティのための道具、分断の手法に。
そこでの「ボストン市」。
「ここではアメリカ合衆国の問題を解決できません。しかし、一つの都市が変われば、その衝撃が国を変えてゆくのです。」
ボストン市長の語るこの言葉の強さ。
多様性を受け入れ、成長を果たしてきた彼らの姿に感じる、確かな光、民主主義の可能性。
まだまだ捨てたものではない、もっと信じよう!
けして長くはない274分でした!
【評価点・つけるとしたら】
☆4.4です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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