こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2021年120本目】映画「皮膚を売った男」観ました。
【解説・あらすじ】
自由を求めて自らがアート作品となる契約を交わした男の運命を描き、第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた人間ドラマ。
チュニジアのカウテール・ベン・ハニア監督が、理不尽な世界のありようをあぶり出す。
主演のヤヤ・マヘイニは本作で第77回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門で最優秀男優賞を獲得。
そのほかケーン・デ・ボーウ、モニカ・ベルッチらが出演する。難民の男性サム(ヤヤ・マヘイニ)は、偶然出会った現代アートの巨匠から意外なオファーを持ちかけられる。
それは大金と自由を手に入れる代わりに、背中にタトゥーを施し彼自身がアート作品になるというものだった。
展覧会の度に世界を行き来できると考えた彼は、国境を越え離れ離れになっていた恋人に会うためオファーを受ける。
アート作品として美術館に展示され、高額で取引される身となったサムは、やがて精神に異常をきたし始める。
【感想】
冒頭と最後の猫シーンは絶対見逃せない、いわば究極の猫映画!!
ストーリーはシリアの難民問題を下敷きに封建的で硬直した社会、価値観を真正面から見据えた硬質な作り。
芸術を媒介に、「人は心を持つ生き物」だということをきっちり浮き彫りにしていく脚本の出来はまさに出色。
起承転結もはっきりしていて、人物間の関係性の描写もシンプルかつ緻密。
演出、演技も素晴らしい。
ヒリヒリした社会と枯渇した人間の対比。
母性、父性の交錯。
実直と打算。
愛と裏切り。
これらを織り交ぜながらの演出、応える俳優陣、拍手しかないです。
冒頭でも書いたとおり、二回猫が出てくる猫映画でもある今作。
猫の名前はきっと「希望」。
もしくは「自由」だろうと勝手ながら思考。
これはわすれられない一本と思います!
【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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