こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年8本目】映画「イン・ザ・ハイツ」観ました。
【解説・あらすじ】
リン=マヌエル・ミランダによるブロードウェイ舞台劇を、彼自身の製作で映画化したミュージカル。
ニューヨークの一角に暮らしながら、自分の夢を追いかける青年たちの姿を映し出す。
メガホンを取るのは『クレイジー・リッチ!』などのジョン・M・チュウ。
アンソニー・ラモス、コーリー・ホーキンズのほか、レスリー・グレイス、メリッサ・バレラなどが出演する。ニューヨークの片隅にある街、ワシントン・ハイツ。
祖国を離れてそこに暮らす人々は、ストリートに繰り出しては歌とダンスに興じていた。
うだるような暑さだった真夏のある夜、大停電が発生。
進学、仕事、恋で悩みを抱えながらも夢に向かってまい進していた若者4人の運命が、思わぬ方向へと動き出す。
【感想】
現実社会の閉塞感を夢と希望で乗り越えようとする若者たちの群像劇!
大・好・物・です!
まずストーリー。
アメリカが抱える移民の建前と実情をベースにしながら、
「ホーム(故郷)」とはどこか、それはどういう存在なのかを問う構成。
若者たち抱える葛藤、居場所の所在なさ、人生が設計図通りに行かない息苦しさ。
思っていたよりも社会性の高い、場所や人を問わない大きな物語に深く共感しました。
演出も的確。
ストーリーをかすませない音楽、音楽だけに偏らないストーリー。
ミュージカル映画の基本をきっちり抑えながら、絶妙なさじ加減。
派手と静かなを共存させる画作りもメリハリがあり好印象。
難点を言えば
・それでもミュージカル映画なのだから最低2曲は観終わった後口ずさめるぐらいのキャッチーナンバーがほしい。※僕には1曲だけでした。
・尺が長い。これはおそらく原作に忠実な上、アメリカの今の社会情勢を組み込んだためですかね?
・ならばひとりひとりのキャラの輪郭をもう少しだけくっきり目にチューニングしてほしい。
です。
とかく不寛容が席巻し、楽しさを見失い、ホームがわからない日々、世の中。
不朽の名作はやはり鋭いところをついてくる。
まずは「今いる場所」、「今一緒にいる人」を振り返りたい、そんな気持ちにさせてくれる作品でした。
【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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