こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年11本目】映画「君はそいつらより永遠に若い」観ました。
【解説・あらすじ】
児童福祉職への就職が決まっている束谷大学文学部社会学科4年生・堀貝佐世(佐久間由衣)は、アルバイトと学校と下宿先を行き来しながら、友人たちと退屈な日々を過ごしていた。
そんな中、同じ大学に通う猪乃木楠子(奈緒)と出会い、痛ましい過去を持つ彼女と親しくなる。
やがて、学内の知人・穂峰直(笠松将)の死をきっかけに、堀貝は何げない日常と隣り合わせにある残酷な現実を知ることになる。芥川賞作家・津村記久子のデビュー作でもある第21回太宰治賞受賞作を吉野竜平監督が実写映画化。
就職も決まり卒業までの日々を漫然と過ごす大学生が、暴力や児童虐待、ネグレクトなど自身の周囲に潜む社会の闇に直面する。
佐久間由衣が主演を務め、奈緒、笠松将のほか、小日向星一、葵揚、森田想らが出演する。
【感想】
思いの外、ヘビー級。
「無関心」と言う名の暴力に、揺るぎない眼差しで挑む意欲作!
まず、ストーリー。
大学卒業間際の、なんとも言えない焦燥感をエモーショナルにすくい取る、みたいなものを予想していたのですが、、。
全然違った!!!!!
まったくもって芯の強い、ゴリゴリの展開。
人々の関心の外側、あるいは見て見ぬ振りをしている社会の病巣をきっちり描ききる。
原作者の使命感を脚本がしっかり受け止めていると感じました。
そして演出や演技。
何気なく進む大学生活と目も当てられない世界の現実を同じレイヤーに並べ、スムーズに行き来させる演出は非常に効果的。
笠松さんの大学生役は流石にきつく感じましたが、そこは演技力でカバー。
主軸の佐久間さん、奈緒さんの関係性のゆらぎも良かった。
惜しむらくは1点だけ。
誰しも持つであろうコンプレックスもお話のテーマと思われますが、
そこだけ軽く、もしくは触れていないところも。。
尺の関係で切っていたとすればちょっと残念。
さてさて。
まあまあ幸せに暮らしていると、観たくないものは観なくて済む。
でもそれでいいのと問われれば、やはり違うと思う。
誰かが請け負う痛みを、分かち合うことはできなくとも、知ることはやはり、、。
と、鑑賞後、自問自答を繰り返しました。
「君は永遠にそいつらより若い」
言えるだろうか、言わなきゃだめだよね。
心に刺さる、映画だったと思います。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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