こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年28本目】映画「流浪の月」観ました。
【あらすじ】
雨の公園で、10歳の少女・家内更紗がびしょ濡れになっているのを目にした19歳の大学生・佐伯文。
更紗に傘を差し出した文は、引き取られている伯母の家に帰りたくないという彼女の気持ちを知り、自分の部屋に入れる。
そのまま更紗は文のもとで2か月を過ごし、そのことで文は誘拐犯として逮捕されてしまう。
被害女児、加害者というらく印を押された更紗と文は、15年後に思わぬ再会を果たす。「2020年本屋大賞」で大賞を受賞した凪良ゆうの小説を原作にしたドラマ。
10歳の少女を自分の部屋に入れたために誘拐罪で逮捕された男が、15年後に成長した彼女と再会する。
メガホンを李相日。広瀬すず、松坂桃李らが出演する。
【感想】
ズッシリとな内蔵をえぐり、心を打ち砕きにくる!!!
まず原作は既読だったのですが、少し話の内容はうろ覚え、、。
重い話、だいたいこんなストーリだった、と記憶をたぐりながらの中鑑賞に望むことになりました。
まず脚本。
これは原作を最大限リスペクトしながら、少しずつディテールを味付け。
いくつかあのお話のラインを絞り込み、密度を上げる。
会話の間を活かし、セリフを際立たせる手法は李監督ならでは。
そしてキャスト。
はじめは、え、大学生役、松坂さん吹き替えなし??え、この役すずさん??と訝しんでいたのですが、
始まってしまえば、脇を固める横浜流星さん、多部未華子さんを含め、これしかないとしか言いようがない配役。
映画の中で確かに生きている、脈動を感じさせる演技、これはまさに鳥肌モノ。
さらには子役の演技は素晴らしいを超えて、もはや戦慄、、。
一体どれほどのバックストーリを持って臨んだのか、そのフィルムの外側、生きてきた様子までもを感じました。
ちょっとなあと思ったのは尺の長さ。
150分でしたが、少し長いな、と感じてしまった。
必要な長さなのでしょうが、それならもう少しリズムに緩急を入れても良いはず、、。
テーマはずっしりどころではなく重く、
後味の良い作品でもないですが、これは間違いなく今年を代表する日本映画。
このクオリティの高さが出せるか監督がいる、役者がいる、スタッフがいる。
一筋の明るさをエンドロールに観たような気がします。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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