こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年37本目】映画「FLEE」観ました。
幼いころに父親が当局に連行されたため、アミンは家族と共に故郷のアフガニスタンから命からがら脱出する。
やがて家族は散り散りになり、単身デンマークに亡命して30代半ばを迎えたアミンは、男性の恋人と結婚しようとしていた。
彼には20年以上誰にも話せず抱え続けていた秘密があり、あるとき親友である映画監督の前で自身の体験を語り始める。アフガニスタン難民の青年の秘密をアニメーションで描くドキュメンタリー。
子供のときに祖国を離れ、デンマークに亡命した青年が、その過酷な半生を告白する。
監督などを手掛けるのはヨナス・ポヘール・ラスムセン。
リズ・アーメッド、ニコライ・コスター=ワルドーが製作総指揮を担当する。
第94回アカデミー賞で国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメ映画賞の3部門にノミネートされた。
【感想】
ただ生きたい、穏やかに生きたいだけなのに。。。
アフガニスタン難民の主人公をあえてアニメーションで描くドキュメンタリー。
まずストーリー、背景。
ソ連の南進、タリバンの台頭、政権奪取、アメリカとの戦争の中で、自国内ですら行き場のない人々。
溢れ出る難民の状況はブラックボックス化していてわかりにくく、世界から取り残されている。
逃げるにも金次第、搾取の構造がより問題を深刻化、出口の見えない闇、底の見えない沼。
そのなかでようやく逃げる決断をした主人公アミンの物語は更にジェンダーと宗教の二重構造の中で圧迫されていく。
その中でついてしまうある「嘘」が更に苦しみさを増していく様子はもう見ててギリギリ。
構造、撮り方も実に匠。
実写化するには厳しい現実と、実際に記録がない、
さらに言えば残すことが許されない現実をアニメーションという手法でクリア。
結果、実写では表現できない心象の深みを見事に描写。
いや、もう、撮るにはこれしかないです。
僕的には
・後半の家族とのやりとり
・野生のラズベリー群生の描写
の2つはまさに感涙。。
ラストに至るエモーション、生きる希望のようなもにも強い共感を得ました。
とかく世界に忘れられてしまう難民問題。
これを機会に知っていきたいと思いました。
【評価点・つけるとしたら】
☆4.5です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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