こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年39 本目】映画「前科者」観ました。
罪を犯した者や非行歴のある者の更生、社会復帰を助ける保護司の阿川佳代(有村架純)は、さまざまな「前科者」のために日々奮闘していた。
彼女が保護観察を担当する男で、職場のいじめにより同僚を殺害した過去のある工藤誠(森田剛)は、実直な生活態度で社会復帰も間近と見られていた。
しかし、彼はある日突然姿を消し、再び警察に追われる身となってしまう。
一方そのころ、街で連続殺人事件が発生し、捜査の進展につれ佳代の過去が明らかになっていく。罪を犯した「前科者」たちの更生や社会復帰を手助けする保護司の奮闘を描く、香川まさひとと月島冬二による社会派コミックを映画化。
かつて殺人を犯した男の社会復帰を支える主人公が、保護司としてさまざまな現実と向き合う。
監督・脚本などを岸善幸が担当。
自身も壮絶な過去を持つ主人公を有村架純、
過去を背負いながらも彼女のもとで更生を目指す「前科者」を森田剛が演じる。
【感想】
更生とはなにか。
社会的制裁はどこまで必要なのかを鋭く問う傑作。
まずストーリー。
淡々としていて、重苦しい展開、しかもそこそこ長い(133分)のに、グイグイ引き込まれる、まさに骨太な脚本。
なかなか馴染みのない保護司という、100%ボランティアの存在を通して社会の影を描き出す手腕の確かさが光ります。
そして演出、演技。
森田剛さんの喜怒哀楽の起伏を絶妙に押さえた演技。
可愛さを「消した」有村架純さんの佇まい。
相変わらず光る、若葉竜也さんの狂気。
もはやコメディアンとはいえない、マキタスポーツさんの人間臭ささ。
いずれも持ち味を十二分に発揮する、過剰さを抑えた画作り。
ストーリーの主軸がブレない、クッキリ感の強い演出だったと感じます。
ちょっとマイナスに感じたのは
・磯村さんと有村さんの微妙なロマンスシーン。他に方法があったように思います。
・ラストに近づくにつれ、やや予定調和的、、。
なところでしょうか。
いずれにしても、名女優の趣さえある有村さんのもしかするとベスト。
一見の価値有りとします。
【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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