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アルシオン通信

Alcyon Blog

2022年07月31日 の投稿
2022年07月31日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年43本目】映画「恋は光」観ました。

大学生の西条(神尾楓珠)は、恋する女性が光って見えてしまう特異体質を持つために恋愛を遠ざけてきたが、
「恋というものを知りたい」という東雲(平祐奈)に一目ぼれしたことで、彼女と恋の定義について意見を交わす交換日記を始める。
そんな二人の様子に、長らく彼に片思いしている幼なじみの北代(西野七瀬)は心中穏やかでいられない。
一方、他人の恋人を欲しがる宿木(馬場ふみか)が、西条を北代の恋人と勘違いして猛アタックを開始。
やがて宿木と北代も交換日記に加わり、4人で恋の定義を考え始める。

恋する女性が光を放って見えてしまう男子大学生の初恋を描く、コミックを実写映画化。
4人の大学生がそれぞれの恋愛感情に振り回されながらも、「恋とは何か?」を探究していく。
脚本・監督は小林啓一。
特異体質ゆえに恋愛から距離を置く主人公を神尾楓珠、彼と恋の定義について語らう女性たちを、
西野七瀬、平祐奈、馬場ふみかが演じる。

【感想】
恋の定義、その謎に挑む男女4人の物語!

まずストーリー。
大学の文学部、しかも日本文学というレアレアなシチュエーションを舞台に、しっかりきっちり恋の深淵に迫っていく、
まるで小説を読んでいるときのような独特のリズム感が秀逸。
文学的に寄せきったセリフの数々も振り切っているので不自然には感じません。

そして、演出や演技。
秀逸です!
4人の男女か奏でる恋の音のようなものも感じることができて、
それぞれ粒立っているのに、きっちりとしたハーモニー。
シーンごとの繋がりもよく計算されていて、ラストに至るもどかしい、息の詰まるような展開も本当に愛おしい。
特に西野七瀬さんの視線を泳がす演技、平祐奈さんの噛みしめるような台詞回し。
こんなことができるのだと、二人の演じることへの執念、凄まじさを感じました。
もう一人、お話を急激に推進する役として出ている伊藤蒼さん。これもまた恐ろしい演技力。
キャストの力を信じて使い切る監督の手腕。
もう一回言います、秀逸です!

ちょっとだけマイナスなのは
・時系列が変?
・文学部男子、モテすぎで羨ましい!!
ぐらいでしょうか?

恋に答えはほしい、でもきっと正解なんて誰にもわからない。
「恋とは、誰しもが語れるが、誰しもが正しく語れないものである」
シーロウ・キーターの言葉がまっすぐに心に刺さる、正真正銘の大傑作。

この映画、この存在こそがまさに光。

ぜひご覧いただきたいです。

【価点・つけるとしたら】
☆4.6です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た

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