こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年45本目】映画「エルヴィス」観ました。
1950年代、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は歌手としてデビューする。
彼の個性的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、批判や中傷にもさらされる。
やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、
マネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)が彼に忠告を与える。「キング・オブ・ロックンロール」と称される、エルヴィス・プレスリーの半生を描く伝記ドラマ。
ロックとセンセーショナルなダンスで、無名の歌手からスーパースターに上り詰めていくエルヴィスを映し出す。
監督バズ・ラーマン。
オースティン・バトラーがエルヴィス、
トム・ハンクスがそのマネージャーに扮している。
【感想】
強い光とその影。アメリカン・ドリームの原罪をあぶり出す作品。
まずストーリー。
これはスーパースター、エルヴィスの人生をほぼほぼ時系列で描ききっています。
主題としてはカントリーミュージックとロックの融合における功績を軸に、
実際にあった大きなコンサートやTVショー、後半のホテルショーのところまで細部にこだわった事は見て取れます。
基本的にはマネージャー(トム・ハンクス)のモノローグで語られるところも構成上の成功と言えるのではないでしょうか。
次に演出、演技。
オースティン・バトラーのしっかりとした歌唱と「孤独」さを全面に押し出した演技。
トム・ハンクスの流石としか言えない役作りへのアプローチ。
この2つがなければ成立しない、むしろこの二人に掛け金全振りの潔さ。
監督の肝の座り方にぐっと持っていかれるものがありました。
ただ、
・歴史的背景、とりわけ公民権運動の世の中でのエルヴィス像を描きたかったきらいはあるのですが、これは消化不良。
・マネージャーも含めたいわゆる取巻きの書き込みも少なく、誰がどの役割?ちょっと薄口。
・さらにエンドロールも含め劇伴が時折、現代にすっ飛び、意図がつかめない。エルヴィスの曲もちょっと少なく感じる。
のは難点に感じました。
とはいえ、アレだけの大スターの生き様をスクリーンに収めこんだ事自体、偉大な所業。
後半の山場、”If I can dream” を聴く、そのためだけでも意味のある映画だと思います。
【価点・つけるとしたら】
☆3.9です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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