こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年58本目】映画「人質 韓国トップスター誘拐事件」観ました。
【解説・あらすじ】
あらすじ・解説
韓国、ソウル。
記者会見を終えて家に帰る途中だった俳優のファン・ジョンミン(ファン・ジョンミン)は、何者かに拉致されてしまう。
パイプ椅子に縛りつけられた状態で目を覚ましたジョンミンは、自身が巨額の身代金を目当てに誘拐されたことを知り、
さらに犯行に及んだ若者たちがソウルを震撼させている猟奇殺人事件の犯人であることにがく然とする。
身動きの取れない彼は、演技力を武器に犯人グループを翻弄、脱出のチャンスをうがかう。ファン・ジョンミンが本人を演じたサスペンスアクション。
身代金目的で誘拐されてしまった彼が、演技力を駆使して犯人グループから逃れようとする。
監督はピル・カムソン。
イ・ユミ、リュ・ギョンスらが出演する。
【感想】
この役を誰がやるのか。そりゃあファン・ジョンミンしかありえない!
武器は演技力のみ。そりゃあファン・ジョンミンでしょう!!
まずストーリー。
これは韓国映画の方程式通り。
前半にプロットを仕込み、後半アクションを交えつつ、最後に回収し、示唆的に終わる。
まあ、よく見るパーターンではあるのですが一つ一つのギミックに工夫がされていて、全く見飽きない。
武器は「演技」に絞った点も実にうまい設定。
軸がしっかりしているのでストーリーにしっかり奥行きが出ているように感じる。
次に演出、俳優陣。
まずはファンジョンミンありき。
彼のキャリア、演技派としての突出した名声を巧みに悪用!(褒めてます!)
観客をうまくミスリードしながら、
時に彼らしい、時にはらしくない台詞回しで犯人と観客をきっちり巻き込んでいく。
脇を固める若手俳優陣も、ファン・ジョンミンとの共演に臆した様子は微塵もない。
従来的な演出への皮肉とも取れるシーンなども挟み込むあたり、監督の悪意も感じました。(褒めてますってば!!)
強いて言うなら
・アクションシーンが長く感じる。バリエも少ない。
・そりゃあ無理だろというほどのファン・ジョンミンの強靭さ。
あたりは一癖つけたいところ。
さてさて。
これが例えば「社長誘拐」とか「政治家誘拐」だったら。
ファン・ジョンミンが主役でも数段劣る作品になったでしょう。
あえての俳優、あえての本人役にすることで、
本人のパブリックイメージ、映画の中での実像、
さらには映画の外での姿を想像させるのは上手いし新しい。
これ、キャストを変えてもう一回やれるかと言ったら多分やれない。
ハリウッドリメイク?
できるとしたら、、もう20歳若いイーストウッド?
ともかく無理筋。
僕は告白すれば、ファン・ジョンミンファンなので、もう大満足でした。
演技派とはなんぞや?
役へのアプローチ、その基礎中の基礎である「体を借りて他人を演じる」ことの最適解。
このあたりを注目してご鑑賞いただければなかなかに興味深いのではと感じます。
もちろんおすすめです!
【価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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