こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年63本目】映画「女子高生に殺されたい」観ました。
【解説・あらすじ】
女子高生に殺されたいという願いをかなえるため、高校教師になった男・東山春人(田中圭)。
赴任先の学校で人気教師として日々過ごす一方で、これまで9年間をかけて理想的な殺され方のための完璧な計画を練り上げてきた。
理想とする「完全犯罪であること」「全力で殺されること」を目標に、平穏な学園内で彼の自分殺害計画は進行していく。古屋兎丸のコミックを実写映画化。
女子高生に殺されたいという願望を持つ高校教師による、理想的な殺され方のための9年をかけた犯罪計画を描く。
監督・脚本は城定秀夫、企画・プロデュースは谷戸豊が担当。
自らのゆがんだ欲望をかなえるための計画に突き進む主人公を田中圭が演じる。
【感想】
完璧に構築された筋書きによる、ひねりの効いたサイコスリラー!
まず脚本。
オートアサシノフィア(殺されたいという欲求を持つ異常性癖者)という、かなりパンチの効いた設定。
更にただ殺されるだけではダメで、5つの条件をクリアせねばならないという複雑系。
その上一体「誰が殺す」のかという謎解き要素を加えた立体的で難易度マックスのはずなんですが。
そこはさすがの城定クオリティ、あっさりと諸条件をクリアしています。
そして演出、演技。
田中圭はこの手のサイコな演技、よくハマることが再確認。狂気と凡庸、完璧と破錠のバランスに上手い。
南沙良、河合優実といった若手成長株、細田佳央太といったこれまた若き実力俳優も高校生役をやる、ギリギリの旬。
きっちり17歳に見えてくるあたりも演技演出共にさすがです。
難点は、
・脚本がスッキリしすぎていて起伏が感じられず、かえって頭に入ってこない。いつの間にかお話が通り過ぎた感じ。
・劇中劇の扱いが雑。この手の作品はこういったディテールが品質を変えると感じます。
・やたら録音の質が変わる。よくとれてるところとそうでもないところが散在し、ちょっと集中しづらい。
といったところです。
それにつけても城定監督のケレン味のない演出と若手有望株のアンサンブルは眼福。
それほど怖いシーンもないのでサスペンス入門としても良いのではないのでしょうか。
【価点・つけるとしたら】
☆3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓
分