こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年66本目】映画「アフター・ヤン」観ました。
【解説・あらすじ】
人型ロボットが一般家庭に普及した近未来。茶葉の販売店を経営するジェイク(コリン・ファレル)は、
妻のカイラ、中国系の養女ミカ、ロボットのヤンと共に暮らしていた。
だが、ある日ヤンが故障して突然動かなくなってしまう。
何とか彼を修理しようとする中で、ジェイクはヤンの体内に定期的に数秒間の動画を記録する特殊なパーツが組み込まれていることを知る。アレクサンダー・ワインスタインの短編「Saying Goodbye to Yang」を原作に描くSFドラマ。
近未来を舞台に、ある家族と人型ロボットの絆を描く。
コゴナダが監督を務め、坂本龍一がオリジナルテーマ曲を手掛けている。
コリン・ファレルをはじめ、ジョディ・ターナー=スミス、ジャスティン・H・ミン、マレア・エマ・チャンドラウィジャヤらが出演する。
【感想】
美しい情景と、内包される自然。
言葉にできない言葉を、目線と光で紡ぐ、優しさを詰め込んだサプリメントムービー。
まず脚本などなど。
主題に余白をたっぷり取りながら、周辺をなぞるように進む、難解なストーリー。
死生観と再生、輪廻を映像化するとこんな感じなのかと新鮮さを感じました。
近未来、SFと言った要素も絶妙だったのではないでしょうか。
そして演出、演技など。
一貫しているのは監督の美意識、一つ一つの造形に対する審美眼。
セリフも最小、無駄に見えるシーンにも意味があり。
とりわけ中庭と外、人間とAIの対比には独特の感性を強く感じました。
坂本龍一の音楽も含め極めて美術的であったと言えます。
強いて言えば、
・お茶の持つ哲学的な意味合いの説明がバッサリなので、やっぱりわかりにくい。
・画作りは単調で、一体今どのシーンなのか、進行上どのあたりなのか意識がさまよう。
のは、おそらく演出上の意図なんでしょうが、やはりきつく感じました。
さてさて。
いつも感じるのは人間らしさとはなにか。
AIに置き換わらないものについて、消去法で見つけられるのか。
SFの体ではあるもののこれは歴史だったり哲学だったりといつも語られてきた命題。
ヤンの視線、その先にあった優しい世界。
僕の目にもまだ映るだろうか。
自問自答せざる得ない鑑賞体験でした。
【価点・つけるとしたら】
☆3.9です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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