こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年68本目】映画「すずめの戸締まり」観ました。
【解説・あらすじ】
九州の静かな町で生活している17歳の岩戸鈴芽は、”扉”を探しているという青年、宗像草太に出会う。
草太の後を追って山中の廃虚にたどり着いた鈴芽は、そこにあった古い扉に手を伸ばす。
やがて、日本各地で扉が開き始めるが、それらの扉は向こう側から災いをもたらすのだという。
鈴芽は、災いの元となる扉を閉めるために旅立つ。新海誠監督が、“災いの元となる扉”を閉めるために旅をする少女の姿を描いたアニメーション。
九州の田舎に暮らす女子高校生が扉を探す不思議な青年と出会い、
災いをもたらす扉を閉めるために日本各地の廃虚へおもむく。
少女の声をオーディションで選ばれた原菜乃華、
災いを招く扉を閉める“閉じ師”の青年の声を松村北斗が担当する。
【感想】
新海誠監督の作家性がぎっちり詰まった、覚悟を感じる作品!
まず脚本、ストーリー。
大災害を大枠に家族のストーリーをしっかりと走らせる手法はまさに新海誠の真骨頂。
目を覆うようなシーンとほっこりとしたシーンの対比、緩急のメリハリも効いていて、推進力強めの設計です。
ロードムービー仕立てにしたのも上手い作りに感じました。
次に演出や演技、作画など。
風景、とくに水の描写は相変わらずの美しさ。
今回はさらに空、特に星空の描写がグレードアップ。
これだけで観客をしっかりグリップできるところはやはりさすが。
セリフとモノローグの使い分けも巧み。
声の演技、俳優陣の奮闘も光ります。
RAD控えめなところも効果的でした。
ちょっと気になったところは
・災害描写、これは耐えられない人には耐えられない。多少ネタバレでもチケットを買う前にアナウンスが欲しい。
・劇伴の懐メロ要素はあそこまで入らなく感じる。
・要所要所、説明が省かれていてちょっと雑。
・ファンタジー要素が飲み込みにくい。
・都合よくいろんなものが現れ、使える。。。
等々、割と多め。
多めなんですが。
それでもなお、今、この時期に、このテーマ。
あの大災害を風化させてなるものかという強い覚悟。
この身近な社会問題、家族の有り様を世の中にもっと出していくのだという信念。
ビッグバジェットを余すとこなく活かした点において、気になる点は大きく霞む。
こんなに踏み込んだ映画にはやはり拍手を送りたい。
より多くの人に観てもらいたい作品だったと思います。
【価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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