こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年72本目】映画「Coda あいのうた」観ました。
【解説・あらすじ】
とある海辺の町。
耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる女子高生のルビー(エミリア・ジョーンズ)は、
幼少期からさまざまな場面で家族のコミュニケーションを手助けし、家業の漁業も毎日手伝っていた。
新学期、彼女はひそかに憧れる同級生のマイルズと同じ合唱クラブに入り、顧問の教師から歌の才能を見いだされる。
名門音楽大学の受験を勧められるルビーだったが、彼女の歌声が聞こえない両親から反対されてしまう。
ルビーは夢を追うよりも家族を支えることを決めるが、あるとき父が思いがけず娘の才能に気付く。耳の不自由な家族の中で唯一耳が聞こえる少女が歌の才能を認められたことをきっかけに、夢と現実のはざまで葛藤するドラマ。
シアン・ヘダーが監督・脚本を務めた。
主人公をエミリア・ジョーンズが演じ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、マーリー・マトリンらが共演。
サンダンス映画祭で観客賞など4冠に輝いた。
【感想】
これは震える!これは涙が溢れる!!
感動という言葉の意味を今一度噛みしめる力作!
まずストーリー、脚本。
いわゆるハンディキャップ物の苦しい、息の詰まるストーリーと思いきや。
「生活」にフォーカスを当て、しっかり土地に足をつけて生きてゆく、力強さを縦軸に。
「孤立感」、社会の中の家族、家族の中の自分という二重構造、その心細さを横軸に。
重層的に織りなすストーリー構成は新規性に富み、まだこの手があったのかと感嘆しました。
次に演出、演技。
まず、キャストの演技が絶妙。
主人公、ルビーのかけがえのない日々は、青春と呼ぶにふさわしく。
瑞々しい、以外の言葉が見つからない。
脇を固めるキャストも確かな人選。
感情表現豊かな家族の風景はより家族らしく。
恋人との関係性はより恋人らしく。
先生と生徒の関係はより師弟らしく。
「信頼」が人を紡いでいく、その一点にかけた演出は好感度が高すぎ。
しいて、ほんとうにミクロな部分をくさすなら、
・歌声のシーンはもっと音圧を上げても良かった。
・抑えた演出、ではあるが、もっと大げさでも良いシーンが有った。
ぐらい。
さてさて。
いつか来る、親離れ、子離れ。
それは果たして別れなのか。
あの、発表会の父親の「表情」。
あの、旅立ちの日の母の「言葉」。
自分の旅立ちの日を思い出したとき、
我が子のその日を思い返したとき、
自立の言葉の意味とともにこの映画をきっと思い出す。
とても特別な一本になったと思います。
【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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