こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2022年75本目】映画「モガディシュ・脱出までの14日間」観ました。
【解説・あらすじ】
1990年、韓国は国連への加盟を目指して多数の投票権があるアフリカ諸国に対しロビー活動を行っていた。
ソマリアの首都モガディシュの韓国大使ハン(キム・ユンソク)は、
ソマリア政府上層部の支持を取り付けようと飛び回るが、北朝鮮も同様に国連加盟を画策していた。
両国間の妨害工作や情報操作が激化する中、ソマリア内戦が勃発する。実話を基に、ソマリア内戦に巻き込まれた人々の脱出劇を描く人間ドラマ。
互いに反目し合っていた韓国と北朝鮮の大使館員たちが、戦禍から命がけで逃れようとする。
メガホンを取るのはリュ・スンワン監督。
キム・ユンソク、ホ・ジュノ、チョ・インソンをはじめ、
ク・ギョファン、キム・ソジン、チョン・マンシクらが出演する。
【感想】
極限状態で、人が選ぶのは国家か命か。
凄まじい質量で挑む、実話ベースのシリアス・アクションの傑作!
まずストーリー。
異国で繰り広げられる韓国と北朝鮮の厳しい情報戦。
ソマリア紛争という90年代北アフリカでの悲劇。
このニ軸を詳細に描写。
それでいて単なる社会派映画の枠に収めない、しっかりと人間を映し出す。
難しく、馴染みのないテーマをここまでエンターテイメントに持ってくる力量は、
さすが、韓国映画としか言いようのない深みのある脚本でした。
そして演出や演技。
まず緊張と緩和の入れ方が絶妙。
さらにCGなどに頼らないカーチェイスは当時の時代感を感じさせるのに的確。
映像としては骨太感があるのに、細やかに人物に迫っていくので、まるで現場にいる当事者のような意識にもさせられます。
子供の描写が多いのですが、どれもこれも胸に詰まる。
監督の強いメッセージも心に残りました。
その上、演技は韓国俳優陣の主戦級揃い。
演出、ストーリー、設定を余すところなく演じきる。
これもさすがとしか言いようがないです。
細かな点ですが、、
・もう少しソマリア側の背景に触れたほうがわかり良い。尺的にはその余裕があったように感じます。
・最後の最後、もうひと演出、クサイぐらいのエモーションを入れても納得できた。
のではないでしょうか。
さてさて。
いつも思うのです。
戦争はいつ始まっていつ終わるのか。
何故存在して、何故無くならないのか。
だれが一番得をして、だれが被害者になってしまうのか。
この映画の中で、描かれているもの。
全てではないかもしれませんが、それらの解決法が確かにあったように思います。
僕らはもっと「人のみが武器を取り、人のみが争う」ことに自覚出来であるべきだ。
そう感じさせてくれる、大きな作品でした。
【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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