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アルシオン通信

Alcyon Blog

2023年01月 の投稿
2023年01月31日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年3本目】映画「ボイリングポイント」観ました。

【解説・あらすじ】

一年で最も多忙なクリスマス前の金曜日、イギリス・ロンドンの人気レストラン。
妻子と別居し疲れ果てていたオーナーシェフのアンディ(スティーヴン・グレアム)は、多くの予約によってスタッフたちが多忙を極める中、
衛生管理検査で店の評価を下げられてしまうなど、次々にトラブルに見舞われる。
そこへ、ライバルシェフが著名なグルメ評論家を連れて予告なしに来店し、彼に脅迫同然の取引を持ち掛けてくる。

イギリス・ロンドンの人気レストランを舞台に、オーナーシェフの波乱に満ちた一夜を描く人間ドラマ。
クリスマス前の多忙な店内でさまざまなトラブルが巻き起こる様子を、ワンショットで映し出す。
監督・脚本などは俳優としても活動するフィリップ・バランティーニ。
主人公をスティーヴン・グレアムが演じ、ヴィネット・ロビンソン、ジェイソン・フレミングらが共演する。

【感想】
クリスマスの人気レストラン、成功と破滅が交差するワンシチュエーション・ノンストップ・サスペンス?

まず脚本、ストーリーについて。
キャパオーバーの予約、よりにもよってクリスマスの日に衛生検査。
スノッブな客層、ひどすぎる人手不足にえぐるような人種差別。
整理できてないオーダー形式とアレルギー情報共有。
さらにはライバルシェフと評論家の登場とタフなネゴシエーション。
密度の濃い要素をテンポよく、それこそ調理をするように捌き切ってます。
これはなかなか見応えありです。

そして話題の演出。
上記の要素をノーカット、長回しで撮り切る。
更に群像的な要素も加えているのは事前情報からの予想の斜め上。
一分一秒ごとに緊迫感が増していく、圧力感もきっちり。
俳優陣も演出のスピードに負けない、それこそスピード感のある演技で応えていたように観えました。

いただけないのは

・プロットの回収がいちいちミエミエでこれは予想の範囲を全然こえていかない。
・ラストの結論も全く共感できない。

ところ。
ちょっとお仕事ムービーとしては演出に走り過ぎのように感じました。

さてさて。
まあ僕も職業人なので、仕事の飽和点、経営者の孤独といったものには思うところがあり。
仕事はつきつめていくと「やる」と「やってもらう」、そこにはコミニケーション、つまり「話す」「聴く」が欠かせない。
ちょっとでもこの点を緩めるとあっという間に落ちていく、、のは職種、立場を替えても共通ではないでしょうか。
結論、ラストシーンこそ共感できないものの、やはり胸に詰まるシーンの数々、おそらくはまた思い返す一本になったと思います。

【価点・つけるとしたら】
☆3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

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by alcyon | 映画観た
2023年01月30日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年2本目】映画「死刑にいたる病」観ました。

【解説・あらすじ】

理想とはかけ離れた大学生活で悶々とした日々を過ごす筧井雅也(岡田健史)のもとに、ある日1通の手紙が届く。
それは大勢の若者を殺害し、そのうち9件の事件で死刑判決を受けている凶悪犯・榛村大和(阿部サダヲ)からのもので、
「罪は認めるが最後の事件は冤罪だ。犯人はほかにいることを証明してほしい」と記されていた。
かつて筧井の地元でパン屋を営んでいた旧知の榛村の願いに応えるべく、筧井は事件の真相を独自に調べ始める。

櫛木理宇のサスペンス小説を映画化。
世間を騒然とさせた連続殺人事件の犯人から、1件の冤罪の証明を依頼された大学生が事件を再調査する。
監督を白石和彌、脚本を高田亮が担う。
連続殺人鬼を阿部サダヲ、事件の真相を追う大学生を岡田健史が演じる。

【感想】
笑顔の奥に秘められた狂気に恐怖する、濃密なサイコスリラー!

まずストーリー、脚本について。
原作は未読なので差異はわかりませんが、サイコスリラーとしての文法をきっちり守った、練り込まれた展開。
家族の関係性や孤児問題といったところを下敷きに、社会の無関心や思い込みの怖さをあぶり出す手法は十分見応えがあります。

次に演出や演技について。
殺人鬼榛村は阿部サダヲしかできない役をしっかり持ってきた印象。
慈愛に満ちた笑顔、穏やかな物腰、からのエグい殺人マシーンへの変貌は監督の意図のおそらくは上を行く怪演。
見応えあり、というか、もう見応えしかなくて、後半は胸焼けするレベル!(褒めてます!)

難点を上げるとすれば、

・脇を固めるはずの俳優陣、家族役の二人やもう一人の主人公の青年はややインテンシティが落ちる印象。
・あえてなんでしょうが、回収していない伏線がいくつかあり、やや物足りない。
・残虐シーンが苛烈に気持ち悪いので観る人を選ぶ、とはいえ世界にはもっと振り切った作品もあり、中途半端に感じる。
・終始ヒリヒリする展開ではあるものの、もう一つ起伏だったり、もう一段階盛り上がりが欲しい。

と言った点。
総じてサイコサスペンスとしてはラストも含めよく出来てるんだけど、少し輪郭がぼやけていると感じました。

さて。

犯罪は社会病理である、と聞きかじりつつも、どうしたって他人事で関心の向こう側。
これがもし、身近な、例えば隣の家での出来事だったら、恐ろしさは加速していく。
普通の人なんて世の中に果たして存在するのか。
シリアルキラーは果たして空想上の存在なのか。
僕は、あなたは本当に「榛村的要素ゼロ」で暮らしているのか。

いずれもなんとも言い切れない、苦い思い、ダークグレーな感情。
これらを提示した今作、一定の成功だったのではと感じます。

【価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2023年01月29日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2023年1本目】映画「犬王」観ました。

【解説・あらすじ】

室町時代の京の都、猿楽一座に一人の子供が生まれ犬王と名付けられる。
その異様な風貌を隠すように面をかぶせられた犬王は、ある日、呪いにより盲目となった琵琶法師の少年・友魚と出会う。
壮絶な運命を生きてきた二人は、歌と舞を披露し合うことで、互いに名乗らずともたちまち意気投合する。
過酷な世を生き抜くため、相棒となった二人は互いの才能を刺激し合い、唯一無二の表現者として一時代を築いていく。

湯浅政明監督が、古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」をアニメ化。
室町時代に人々を魅了した実在の能楽師と、その相棒となった琵琶法師の友情を描く。
脚本を野木亜紀子、キャラクター原案を漫画家・松本大洋、音楽を大友良英が担当。
ボイスキャストは、犬王をアヴちゃん、相棒の友魚を森山未來が務める。

【感想】
猿楽の世界を圧倒的パフォーマンスで再設計する、鬼才「湯浅」ワールド!

まずストーリー。
なんですが、、、。
ほぼほぼ説明セリフをカットし、パフォーマンスで繋いでいく大胆な構成。
歴史的な背景、音楽の系譜も、あえて触れずに進みます。

そして演出。
アヴちゃん、森山未來。
まさに二人のために用意したような舞台設計は精密かつ大胆不敵。
スクリーンにとどまらず、まるで劇場全体を駆け巡るような感覚。
そして伝統芸能を現代的なアニメーションに昇華させるパワー。
テーマ的にもクィアに絞って挑む、強い意志と度胸。
制作陣の覚悟をわずか100分弱でまとめ上げています!

強いて言えば

・音楽が流石に突拍子なく感じたり、リピートが多かったり。
・湯浅ワールドなんですが、ヌルっとした映像表現は合うシーンと合わないシーンが混在する。

のは難点かもしれません。

さてさて。
やはり触れておきたいのはそれでも「物語」の現代性と普遍性。
いつの時代もあった異形への畏れを越えて力強く生きていく様。
その日々、営みを生活と呼び、更に溢れ出てくる感情こそが芸術。
それらを映画という芸術で回答してみせた今作、大きな拍手を贈りたいと思います。

【価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
2023年01月14日

【あけましておめでとうございます】

新年あけましておめでとうございます。
アルシオン オーナーかずとマダムかずみです。

オーナー&マダム

2022年、2023年の年末年始は天候にも恵まれ、大変多くのお客様にご来館いただきました。
最高に幸せなスタートとなりました!

アルシオンのサービスポリシーは「お客様の笑顔に尽くす」です。
この言葉を胸に、今後も日々努力を重ねたいと思います。

新年

それでは皆様、今年もよろしくお願いいたします(^o^)

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by alcyon | アルシオンTOPICS

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こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
メールはこちらまで・・info@alcyon-izu.com
連絡先はこちらまで:0557-51-5600

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