こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年3本目】映画「ボイリングポイント」観ました。
【解説・あらすじ】
一年で最も多忙なクリスマス前の金曜日、イギリス・ロンドンの人気レストラン。
妻子と別居し疲れ果てていたオーナーシェフのアンディ(スティーヴン・グレアム)は、多くの予約によってスタッフたちが多忙を極める中、
衛生管理検査で店の評価を下げられてしまうなど、次々にトラブルに見舞われる。
そこへ、ライバルシェフが著名なグルメ評論家を連れて予告なしに来店し、彼に脅迫同然の取引を持ち掛けてくる。イギリス・ロンドンの人気レストランを舞台に、オーナーシェフの波乱に満ちた一夜を描く人間ドラマ。
クリスマス前の多忙な店内でさまざまなトラブルが巻き起こる様子を、ワンショットで映し出す。
監督・脚本などは俳優としても活動するフィリップ・バランティーニ。
主人公をスティーヴン・グレアムが演じ、ヴィネット・ロビンソン、ジェイソン・フレミングらが共演する。
【感想】
クリスマスの人気レストラン、成功と破滅が交差するワンシチュエーション・ノンストップ・サスペンス?
まず脚本、ストーリーについて。
キャパオーバーの予約、よりにもよってクリスマスの日に衛生検査。
スノッブな客層、ひどすぎる人手不足にえぐるような人種差別。
整理できてないオーダー形式とアレルギー情報共有。
さらにはライバルシェフと評論家の登場とタフなネゴシエーション。
密度の濃い要素をテンポよく、それこそ調理をするように捌き切ってます。
これはなかなか見応えありです。
そして話題の演出。
上記の要素をノーカット、長回しで撮り切る。
更に群像的な要素も加えているのは事前情報からの予想の斜め上。
一分一秒ごとに緊迫感が増していく、圧力感もきっちり。
俳優陣も演出のスピードに負けない、それこそスピード感のある演技で応えていたように観えました。
いただけないのは
・プロットの回収がいちいちミエミエでこれは予想の範囲を全然こえていかない。
・ラストの結論も全く共感できない。
ところ。
ちょっとお仕事ムービーとしては演出に走り過ぎのように感じました。
さてさて。
まあ僕も職業人なので、仕事の飽和点、経営者の孤独といったものには思うところがあり。
仕事はつきつめていくと「やる」と「やってもらう」、そこにはコミニケーション、つまり「話す」「聴く」が欠かせない。
ちょっとでもこの点を緩めるとあっという間に落ちていく、、のは職種、立場を替えても共通ではないでしょうか。
結論、ラストシーンこそ共感できないものの、やはり胸に詰まるシーンの数々、おそらくはまた思い返す一本になったと思います。
【価点・つけるとしたら】
☆3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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