こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年6本目】映画「ナワリヌイ」観ました。
【解説・あらすじ】
2020年8月、反体制派の活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が飛行機の中で突然体調不良に陥ったため、シベリアからモスクワに向かっていた飛行機が緊急着陸する。
彼は当初シベリアの病院に搬送されるが、その後ベルリンの病院に運ばれ一命を取り留める。
ベルリンで治療にあたった医師らによって、「ノビチョク」という毒物がナワリヌイ氏の飲み物に混入されていたことが判明する。ロシアの弁護士で政治活動家でもある、アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件に迫るドキュメンタリー。
反体制派の活動家として注目を浴び、モスクワ市長選でも善戦したナワリヌイ氏が、自らの命を狙う者の正体を暴くために調査チームを立ち上げる。
監督を務めるのはダニエル・ロアー。
アレクセイ・ナワリヌイ氏のほか、妻のユリヤ・ナワリヌイ氏らが出演する。
【感想】
フィクション?いやこれこそノンフィクション!
闇を闇のままで留めておけない人々の勇気の結晶!
まず事実確認。
ロシアにおける反体制派、アレクセイ・ナワリヌイ氏。
その民主主義への渇望とプーチン政権打倒への執念を語り尽くしています。
彼はあわや暗殺、、だったのですが一命をとりとめ、その後自らの暗殺犯を追うのですが、その手法がほんとにアグレッシブ。
ハラハラ・ドキドキ、どころじゃない、危険と隣り合わせじゃない、完全に危険!
撮影、演出もこれまたスリリング。
常に同行し、ギリギリの情報線の中、かいくぐって撮影。
衝撃的な映像をその衝撃のままに撮りきっているのは、制作側の強い覚悟を感じずに入られません。
ちょっと難しく感じたのは
・ナワリヌイ氏が実に俳優的で、インタビューもまるで演じているように見えてしまう。
・構成も巧みすぎて、ポリティカルサスペンスを題材にしたフィクション?とすら見える。
と言った点。
そのくらいドラマティックな事件であったとも言えるのですが、
もうちょっと淡々と撮ったほうが問題点がくっきりしたのでは?
またナワリヌイ氏の人物像ももうちょっと追っても良かったのでは?
とは感じました。
さてさて。
民主主義は平和の礎、自由こそが人類最大の価値、
もっと言えば愛こそすべてと信じて疑わず今日まで過ごしてきたわけです。
ところが支配者が生まれ、組織が腐敗し、暴力が社会を蹂躙すると、本当に脆く崩れていく。
ただそれでも世界は地獄でもなければ終わりでもないはず。
不幸にもナワリヌイ氏は投獄されてしまいましたが、市民社会は看過しない。
それはロシアに限らず、この世のどこであろうとも。
勇気の尊さを教えてくれる作品であったとも思いました。
【価点・つけるとしたら】
☆4.0です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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