こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年22本目】映画「モリコーネ 映画が愛した音楽家」観ました。
【解説・あらすじ】
多くの映画やテレビ作品で音楽を手掛け、2020年に逝去したエンニオ・モリコーネ氏。
クエンティン・タランティーノ監督やクリント・イーストウッドらが彼に賛辞を贈る一方、
自身は映画音楽の芸術的価値が低かった当時の苦しい胸のうちを明かす。
『荒野の用心棒』での成功、『アンタッチャブル』で3度目のアカデミー賞ノミネートとなるも受賞を逃し、
落ち込む様子なども描かれる。『荒野の用心棒』『アンタッチャブル』など多数の映画音楽を手掛けてきたエンニオ・モリコーネ氏が、自らの半生を回想するドキュメンタリー。
かつては芸術的地位が低かった映画音楽に携わり、何度もやめようと思いながら続けてきた日々を振り返る。
『ニュー・シネマ・パラダイス』などでモリコーネ氏と組んだ、ジュゼッペ・トルナトーレが監督を担当。
クエンティン・タランティーノ、クリント・イーストウッド、ウォン・カーウァイ、オリヴァー・ストーンらがインタビューに応じている。
【感想】
あの音が、あの旋律が。
溢れる思いがスクリーンを包み込む。映画史に確実に残る音楽映画の頂点!
まず、ストーリーなどについて。
存命中のモリコーネ氏への膨大かつ貴重すぎるインタビューと、
多くの映画監督、同業の音楽家達によるこれまた膨大なコメントをもとに、
モリコーネを浮き彫りにしていく、骨太な構成。
全編隙間なく、モリコーネの音楽で紡がれていきます。
引用される映画のあのシーン、このシーン。
モリコーネを知らずとも誰しもが思いを寄せることができます。
そして演出や登場人物。
モリコーネという映画音楽をBGMから芸術にまで高めきった巨大なアイコン。
本人のみならず、多くの関係者の膨大すぎるインタビューを丁寧に紡ぐことで
その栄光ばかりではなく、深い苦悩、挫折にまで強く迫りきった監督の執念。
本当に尊敬していなければできない仕事とはこういうことなのでしょう。
音楽の素晴らしさは言わずもがな。
彼の一生分の音楽を一つの作品に納めるなんて到底できませんが、
それでもここまで構成しきったのはこれもまたマエストロの手腕。
素晴らしい、ただただひたすらに素晴らしいです!
さて。
やはり心に残ったのは、巨大な存在としてのモリコーネではなく、
皆と同じように評価に苦しみ、仕事に悩む姿でした。
その結実としてのアカデミー。
その全てが詰まった「あのスピーチ」
ああ、そうだよ、そういうことだよ、、、。
僕も何時か。
胸を張った仕事ができるようになったときは同じことを言いたい。
そう強く決意させられたような貴重な映画体験でした。
【価点・つけるとしたら】
☆4.4です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓
分