こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年45本目】映画「アートのお値段」観ました。
【解説・あらすじ】
世界的に有名なサザビーズのオークションを6週間後に控え、アート業界はいつにも増して騒がしくなる。
現代アート作品の値段は上がり、評論家はバブルのような状況を嘆く。
一方アーティストたちは、創作と評価の間で葛藤していた。ナサニエル・カーンが監督を務めた、アート市場の実態に踏み込んだドキュメンタリー。
アーティストやコレクター、美術商、評論家らの意見からアートとお金の関係を探ると同時に、アートの価値とは何かを問う。
自身の作品が9,000万ドルを超える額で落札されたジェフ・クーンズをはじめ、ラリー・プーンズら芸術家たちが出演する。
【感想】
モノの価値を如何に測るか。
芸術と金の関係をあからさまに追うドキュメンタリー。
構成としては現代アートの値段の決め方であるオークションシステムを中心に丁寧に追っています。
美しいアートの数々も見どころ。眼福だし、よくここまで沢山の作品を扱えたなと感服しました。
その上で収蔵の問題や、所有権の有り様、美術館の存在意義といった美術を取り巻く構造に深くコミットしているのは感じ取れました。
一方、アートそのものの尺度としてのカネの問題、その正しさのようなものへの焦点の当て方はとても曖昧。
あえてなのでしょうがすこしもやもやするものが残ったように思います。
さてさて。
僕はアートには疎く、それほど多くの作品に触れたことがあるわけでもないですが、
それでも好きな作品があったりはしているわけです。
本物がほしいとまでは、、ですがレプリカだったり、ギフトっぽいものだったりが身近にあったらいいなと思うのも確か。
現在のシステムだとエンドユーザーレヴェルですら気軽なプライスではなく、
そもそも美術館で鑑賞できる作品が少なくなっていくことへの不安が拭えない。
価値の適正化の難しさを提示した作品だったとは感じました。
【評価・つけるとすれば】
3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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