こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年48本目】映画「君たちはどう生きるか」観ました。
【解説・あらすじ】
宮崎駿が、『風立ちぬ』以来約10年ぶりに監督を務めた作品。タイトルは吉野源三郎の同名の著作に由来し、宮崎監督が原作と脚本を手掛ける。
【感想】
宮崎駿、これが最後作?ファンへの感謝と衰えぬ意欲が交錯する生命賛歌!
まずストーリー的なところ。
これは公式がネタバレ無しを謳ってる以上あまり詳しくは書き込めないのですが、、、。
ちょっとだけ触れると「少年・宮崎駿」が戦争の時代の中、母=母性と父=父性の間で自我を探し求める物語、
といったところでしょうか。
話は難解で正しく宮崎駿のもつ複雑性を全面に押し出すもので、賛否有りと聞いてはいたのですが、
このくらい複雑な映画は正直他にもあるなあ、、程度でしたのでそこはあまり気になりませんでした。
そして演技、演出。
これもまたネタバレが難しいのですが、
おーーー!結構なサプライズ有り。
声の作り込みがしっかりしていて一声目で解読できたのはひとりだけ。
奮闘ぶりを素晴らしく、俳優さんによってはブレイクスルーになあったのではないでしょうか。
演出面では過去作の引用をふんだんに使ったファン感謝デー。
ファンならおなじみのシーンがそこかしこと使われていたっぽく、アゲ要素らしいです。
らしい、、と書いたのは実は僕はそれほどジブリ作を熱心に追っていなかったのです、、、。
なのでライトファンとしては以下の点はどうしても気になりました。
・ファン感謝シークエンスそんなに必要?これはこれで撮り切ったら良かったのでは?
・エンディングテーマ問題。久石譲のメインテーマをもっと活かしきる手を何故使わなかった?
・色のガチャつき、これはいつものことだけど、やっぱりちょっとメリハリがほしい。
以上の三点は終始イガイガ感が残りました。
さて、本作の原作「きみたちはどういきるか」、これ学生時代の国語の教材として母校で使われていまして。
本作との関連性はあるっちゃあるし、ないっちゃないのだけど、時代の要求をベースにしながらも、そこに根を張る力強さ、
「強く生きる」
「したたかに生きる」
「意思を持って生きる」
という現代においても変わらない確かな価値基準を強烈に明示しているところは原作・本作共通に思います。
十二分なエネルギーを感じる、生きることへの強いこだわりが感じらられることのできる作品。
えー、ほんとにこれで終わりなの、駿!!ってかんじです。
【評価・つけるとすれば】
3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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