こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年60本目】映画「アキラとあきら」観ました。
【解説・あらすじ】
池井戸潤の小説を映画化。
同じ名前だが生まれも育ちも全く異なる二人の青年が、入社したメガバンクでさまざまな試練に立ち向かう。
監督は三木孝浩。
自らの過去からどんな融資先にも誠実に応対する銀行員を竹内涼真、
大企業の御曹司としての宿命に葛藤する銀行員を横浜流星が演じる。日本有数のメガバンク「産業中央銀行」に、新入社員として入社した山崎瑛(竹内涼真)と階堂彬(横浜流星)。
瑛は実家の倒産により過酷な少年時代を過ごしたため、人を救うバンカーになりたいという大志を抱く一方で、
大企業の御曹司である彬は情に流されず、冷静に仕事に取り組んでいた。
ライバルとして火花を散らす二人だったが、ある案件で自らの信念を押し通した瑛は左遷されてしまう。
片や順調に出世していた彬は、親族間の争いをきっかけに階堂家グループの倒産危機に直面し、
瑛と彬の人生が再び交差していく。
【感想】
感情が数字を超えていく胸熱映画!
まずストーリー。
メガバンクが舞台、というのは池井戸作品の十八番。
その中でも融資部門に絞っての今回、話の種(融資額)は比較的ダイナミック。
これに数字と感情がしっかり絡む。
こってり感も十分な脚本です。
そして演技、演出。
まず主演の二人、竹内涼真さん&横浜流星さんをキャスティングできたところで勝負あり。
ルックス以上に演技力が光る若手二人、しっかりとしたケミストリーを起こし、素晴らしいアンサンブルを奏でていました。
演出もスピード感、グイグイとトルクの効いた推進力もあり、本来理解が難しいはずの「融資の世界」に没入させることにも成功しています。
ただ、
・どうしても池井戸作品特有のカラーのようなものが色濃く、過去のドラマでも見たようなシーン、デジャブ感が大きかったり、
・全員キャラが立ちすぎていて感情の余白が少なく感じる。悪、であってももう少し多面的な方が最後納得しやすかった。
など、気になる点がない、まではいかずです。
さて。
振り返れば僕もサラリーマン時代を経ての今、ですので組織については思うところがあり。
トップダウンにせよボトムアップにせよ結局ガバナンスが効いていないと社員は居づらくなる。
組織はやはり頭から腐る。(自戒が発動しました。。。。)
そして何より、
友情や信頼、人間性、思いやり、助けたい。
列挙してみると「言葉」はやはりきれい事に感じるところもあるのですが。
数字、理論もやはり人が様々な感情の元積み上げてきたもの、
それならば最後は人間関係が物事を成し遂げていくラストワンマイルになる。
ドライだったり、クールだったりすることが価値で、突き放したような露悪的言質がはやりまくってる今日。
やっぱりちがうんじゃないかと再認識させられた作品でした。
【評価・つけるとすれば】
3.8です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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分