こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年71本目】映画「ダンサーインPARIS」観ました。
【解説・あらすじ】
セドリック・クラピッシュ監督が、けがで夢を絶たれたダンサーの再起を描く人間ドラマ。
バレエ一筋の日々を送ってきたダンサーがコンテンポラリーダンスとの出会いを通じ、新たな人生を切り開こうとする。
パリ・オペラ座のバレエダンサー、マリオン・バルボーが主人公を演じ、
振付家など幅広く活動するホフェッシュ・シェクターが本人役で出演するほか、
ダンサーのメディ・バキ、ドゥニ・ポダリデス、ミュリエル・ロバン、ピオ・マルマイらが共演する。幼いころからバレエ一筋で、パリ・オペラ座バレエでエトワールを目指すエリーズ(マリオン・バルボー)。
しかし夢の実現を目前に、恋人の裏切りに動揺した彼女はステージで足首を負傷し、医師に踊れなくなる可能性もあることを告げられる。
失意の中、新たな生き方を模索する彼女はアルバイトで訪れたブルターニュで、あるダンスカンパニーと出会う。
従来のバレエと異なる独創的なコンテンポラリーダンスが生まれる過程を目の当たりにし、
誘われて練習に参加したエリーズは、未知のダンスを踊る喜びと新たな自分を見いだす。
【感想】
リアリティにこだわり抜いた圧巻のダンス!
まずストーリー。
アーティストでありアスリートとしてのダンサー。
肉体的な優美さと力強さ、
精神的な自身と葛藤、
若さの持つ危うさ、
ダンサーとしてはベテランの成熟感、
といった要素をバランスよく配置。
そこに恋愛要素や家族の愛情といったものをきっちりと織り込む、
実にウェルメイドなストーリー展開です。
次に演出、演技。
パリとブルターニュという都市と田園の情景を活かし切るロケーションの巧みさ。
なにげに天候の変化も上手に活用。このあたりは本当にうまいです。
ダンスシーンのリアリティは圧倒的。
こだわり抜いたことがダイレクトに伝わり、それだけでも眼福。
役者陣も研ぎ澄まされた演技。
台詞回しもスムーズで、ダンサー感と俳優感を両立。
全体的に隙のない、きっちりした作風です。
さて。
かくも美しいダンスの連続で感じたことはやはり「才能」についてでした。
もちろん天賦の何かがなければ始まらないのでしょうけれど、それだけではきっと足りない。
例えば情熱。
もちろん努力。
そのいずれもが狂気的な領域で掛け合わされたとき「何か」がはじける。
これは若さの特権ではない。
誰でもいつでもどこででもなのではなかろうか。
そんなことを強く感じさせてくれる作品でした。
【評価・つけるとすれば】
3.9です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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