こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2023年89本目】映画「首」観ました。
【解説・あらすじ】
北野武監督が自身の小説を原作に、本能寺の変を描く時代劇。
北野監督が脚本などのほか羽柴秀吉役も務め、天下取りを狙う織田信長、徳川家康、さらに明智光秀ら戦国武将たちの野望を映し出す。
西島秀俊、加瀬亮のほか、中村獅童、浅野忠信、大森南朋、遠藤憲一らがキャストに名を連ねる。天下統一を目指す織田信長(加瀬亮)が毛利軍、武田軍、上杉軍、さらには京都の寺社勢力と激戦を展開する中、
彼の家臣である荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こして姿を消す。
信長は明智光秀(西島秀俊)、羽柴秀吉(ビートたけし)ら家臣に村重の捜索を命じるが、
天下取りをひそかに狙う秀吉は、弟の羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)らと策を練る。
【感想】
これぞ北野武!いや、ビートたけしか?もしかすると集大成的な歴史大作!
まずストーリーとか脚本とか。
歴史物、しかも誰もが知っている「本能寺の変」。
いかにオリジナルの解釈を加えるか、勝負所でしたが、ここは流石の北野流。
しっかりと「ああ、そうだったかも!」と思わせる説得力。
台詞の一つ一つも粒たっていて一定の安定感があります。
そして演出とか演技とか。
まず前半から中盤にかけてです。
展開のスピード感。
絵作りの質量の大きさ、リアル感。
俳優一人一人のキャラクターの作り込み。
外れなし、外しなし、隙のない陣容でした。
一転して後半。
同じネタの擦りの多さ。
画面から退場時のキャラの単調さ。
なにより、「ビートたけし」のなんとも言いがたい既視感。
緊張感が緩み、前半とは別の映画を見ているかのよう。。
さて。
天下取りたいとか思ったことはどのジャンルにおいても一度も考えたことないのですが。
それでもなんとなくは向上心の行く末、トッ・プオブ・トップの狂気に触れると、
やはり影響されて、「何かが崩れる」かのような体験はしたことがあり。
一定以上の恐怖は快感に変わるのだと思うと背筋が凍ります。
これって形変われば現在形、自分を見失わないように、身の程を知るようにと戒めに感じる一本ではありました。
【評価・つけるとすれば】
3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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