こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2024年11本目】映画「哀れなるものたち」観ました。
ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再び組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによる小説を映画化。
天才外科医の手により不幸な死からよみがえった若い女性が、世界を知るための冒険の旅を通じて成長していく。
エマ演じるヒロインと共に旅する弁護士をマーク・ラファロ、外科医をウィレム・デフォーが演じる。
第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で金獅子賞を受賞。若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって胎児の脳を移植され、奇跡的に生き返る。
「世界を自分の目で見たい」という思いに突き動かされた彼女は、放蕩者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて大陸横断の旅に出る。
大人の体でありながら、新生児の目線で物事を見つめるベラは、貪欲に多くのことを学んでいく中で平等や自由を知り、時代の偏見から解放され成長していく。
【感想】
これぞランティモス!絶妙に不快な怪作!
まずストーリー。
ロードムービーのフォーマットを活かしながら、
女性の解放を縦軸、階級社会への皮肉を横軸に織りなしています。
構造やテーマ自体の難解さは控えめ。
それでいてランティモス監督特有の不快さ(褒めてます!!)は全開!
相変わらずギリギリのバランスを狙いきった脚本でした。
次に演出や演技など。
エマ・ストーンさんの振り切った、振り切りすぎた演技は圧巻。
色彩鮮やかな映像や、時代感を越えた衣装など、これもまたこだわりが炸裂。
ファンタジーと現実の間、ギリギリすぎるあたり、流石の手練れ。
見応えは十分でした。
ただ、
エマストーンさん以外の俳優陣が出遅れている。
彼女の演技を受け止め着れてない感があり。
不要なシークエンスやストーリーがあり、もっと整理できたのでは?
映画の尺が実際以上に長く感じる点は否めないと思いました。
さて。
学ぶことの大切さ、その純粋な思いは今も昔も変わらぬ重大なファクター。
それを担保する平等や自由も言わずもがな。
振り返って昔と比べ、よりよい社会になっていますかと問われると否としかいえない現実。
かなりガツンときましたし、自省せざる得ない。
変わらない未来なのか、変わっていく世界なのか、
個人の姿勢を強く問う映画であったかなとも感じました。
【評価・つけるとすれば】
3.7です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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