こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2024年37本目】映画「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前篇・後編」観ました。
浅野いにおの漫画をアニメ化した2部作。
東京上空に謎の宇宙船が浮遊する異常事態の中で、青春を謳歌する女子高生たちを描く。
アニメーションディレクターを黒川智之、脚本を吉田玲子が担当。
ボイスキャストには音楽ユニット「YOASOBI」のボーカル・ikuraとしても活動する幾田りら、
歌手やタレントなど多彩に活動するあののほか、入野自由、諏訪部順一らが集結する。前篇
3年前の8月31日、東京上空に突如として巨大な宇宙船「母艦」が襲来し、世界は終末を迎えるかに思われた。
しかし上空に宇宙船が浮遊する光景は徐々に日常の風景となり、女子高生の小山門出と「おんたん」こと中川凰蘭は、
受験勉強に追われながらも趣味のゲームに興じ、
友人たちと共に学生生活を楽しんでいた。異様な状態が日常へと溶け込んでいく中、ついに悲劇が起こる。後編
高校を卒業した小山門出と中川凰蘭は同じ大学に通うことになり、
そこで出会った竹本ふたば、田井沼マコトと意気投合し、オカルト研究部にも入部して大学生活を満喫していた。
そのころ、東京各所で宇宙からの”侵略者”が目撃され、自衛隊は彼らに対する駆除活動を粛々と実行していく。
さらに東京上空に浮遊する母艦からは煙が立ち上り、政府転覆を掲げて侵略者狩りをする過激派グループ・青共闘も暗躍するようになる。
凰蘭はそんな中、かつて遭遇した不思議な少年・大葉と再会する。
【感想】
この世界の狂気をチューニングするのはまた狂気しか無いのか。
ゆがんだ社会に巨大にな石を撃つ、真性社会派青春映画!
まずストーリー。
とにもかくにも確信犯的な脚本。
台詞一つ一つにしっかりとした意味をもたせ、
会話の流れの中にかりそめの平和を溶け込ませる。
ちょっと振り切れている台詞も「悪意」的に用意。
物語のテーマ性を脚本だけでも十分に持って行く、流石の力量です。
次に演出・演技。
おそらくは原作の世界観通りであろう、
書き込みの緻密さとダイナミックさはアニメーションの最高峰、流石の出来映え。
ロケーションの的確さ、原風景の描き出しも素晴らしい。
そして声優陣。
あのちゃん、幾田りらの二人、よくぞキャスティング!
この二人はまさしく今年のベストキャクティングオブジイヤー、
この才能を見いだしただけでも本作の価値があります。
さて。
日々生活していると、その営みが当たり前に優先で。
目の前に存在している「不都合」もこれまた当たり前に先送りで。
いつかのその日をやり過ごす、ただそれだけの日々をかりそめに幸福と呼んでしまう。
なんとか胸の中で封印している事実を目の前に晒されたとき、
どんな行動をとればよいのか。
どんな声を上げればよいのか。
冷静になればよいのか。
熱情を燃やせばよいのか。
いっそ狂ってしまうべきなのか。。
様々な感情を呼び起こされる作品で合ったと思います。
ぜひ身近な問題として捉えていただきたい一本でした。
【評価・つけるとすれば】
4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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