公式サイト予約割引 ベストレート保証

アルシオン通信

Alcyon Blog

2024年06月18日

【観た/2024年41本目】映画「碁盤斬り」観ました。**伊豆・伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンオーナーのBLOG

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年41本目】映画「碁盤斬り」観ました。

草なぎ剛と白石和彌監督が組んだ時代劇。
古典落語をモチーフに、冤罪事件によって藩を追われた男の、父として、さらに武士としての誇りをかけた復讐を描く。
脚本は加藤正人が担当。
草なぎふんする浪人の娘を清原果耶が演じ、中川大志、奥野瑛太のほか、斎藤工、小泉今日子、國村隼らが出演する。

いわれのない嫌疑をかけられて藩を離れ、亡き妻の忘れ形見である一人娘・お絹(清原果耶)と共に貧乏長屋で暮らす浪人・柳田格之進(草なぎ剛)。
落ちぶれても武士の誇りを捨てず、趣味の囲碁にもその実直な人柄が表れており、うそ偽りない勝負を心掛けていた。
しかし、あるきっかけから隠されていた真実が明らかになり、格之進は娘のために命懸けの復讐を誓う。

【感想】
正直とは何か。生き様とは何かを現代に問う王道時代劇。

まずストーリー、脚本。
これはまさに王道時代劇。
正直で無骨な主人公をしっかり中心に据え、登場人物ひとりひとりをしっかりと書き込む。
原案は落語とのこと、なるほどプロットの回収、起承転結のメリハリも鮮やか。
観やすさ、わかりやすさをベースにしているのでテーマがクッキリする、
ウェルメイドなストーリー設計です。

次に演出・演技。
まずは主演の草なぎさん、こんな役もできるのか!と驚くばかり。
いや、やれるんでしょうけど、ここまでの再現力、当時の価値観まで感じさせる役作りは圧巻です。
負けてないのが娘役の清原果耶さん。
その佇まい、台詞一つ一つに載せる感情の豊かさ、文句なし。
彼女の存在が作品の確かな下支えになっています。

ただ、
いかんせんストーリー展開は王道過ぎて先が読める点。
囲碁が重要なモチーフ、その割には「碁盤の中の出来事」がさほど話と絡まない点。
時代劇に見えない演技、準備しきれなかったのかそぐわないセットがあった点。
これらは残念に感じました。

さて。
武士であるには無骨であったり、融通知らずだったりが必要で。
一方、市井に戻れば実直なだけでは生きにくく。
これは現代においても職業人としての有り様と市民・家庭人としての生活に翻訳できる、通底の悩ましい構造。
振り返るに今作、
落語らしいオチで終わらすこともできたはずなのに、
あえての、あのラストシーン。
主人公、格之進の結論には強い共感を覚えました。

メッセージ性とエンタメが上手にブレンドされた作品で合ったと思います。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
↓お読みいただきありがとうございました。宜しければぜひぜひコメント・クリックをお願い致します↓

伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン 宿泊プラン一覧
伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン

by alcyon | 映画観た
Tag :

アルシオンのオフィシャルブログです

kazu_R
こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
メールはこちらまで・・info@alcyon-izu.com
連絡先はこちらまで:0557-51-5600

最近の投稿

人気の記事

カレンダー

2024年6月
« 5月   7月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

アーカイブ