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アルシオン通信

Alcyon Blog

2024年12月13日

【観た/2024年90本目】映画「正体」観ました。**伊豆・伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンオーナーのBLOG

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年90本目】映画「正体」観ました。

殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)は脱走に成功。
日本各地で潜伏しながら逃走を続ける鏑木が沙耶香(吉岡里帆)や和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)らと出会う一方、
彼を追う刑事の又貫(山田孝之)は沙耶香らを取り調べる。
しかし彼らが語る鏑木の人物像はそれぞれ全く異なり、まるで別人のようだった。

藤井道人が監督を手掛け、染井為人の小説を原作に描くサスペンス。
変装と潜伏を繰り返しながら、日本中を巡る指名手配犯の488日間にわたる逃走劇を映し出す。
主人公の青年を横浜流星が演じ、吉岡里帆のほか、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之らがキャストに名を連ねる。

【感想】
正義とは何か、真実とは何か。
その「正体」をクッキリとあぶりだす力作!

まず、ストーリー、脚本。

脱走、逃走、そして結末への展開は王道中の王道。
無理にひねらず、観客が没入できるポイント、フックを多く作り、
その一つ一つを丁寧に回収していく。
前半のトルク、後半の加速感も効いている。
俳優陣の演技をいかに引き立てるか、配慮も行き届いた十分すぎる脚本でした。

そして演出演技。

なんといっても横浜流星さん。
熱演とか、好演とか、そういうありきたりな言葉の枠には収まりきれないほどの熱量。
まさに「役を生きている」といった様相。
これは、もしかすると、あるぞアカデミーと感じさせられる怪物感。
すさまじいモノをみせてもらいました。
脇を固めるキャスト陣も十分に見応え有り。
吉岡里帆さんの真の通ったまなざしや、
森本慎太郎さんの不安と優しさの折り混ざった表情、
山田杏奈さんの覚悟、
そしてなにより山田孝之さんの苦悩。
多くの作品に携わってきた手練れの俳優陣が、それぞれのベストを更新する。
その意気込みがすさまじく伝わるアンサンブル。
もっといえば、この作品のテーマを社会に必ず届けるという使命感が感じられました。

さて。
今作から考えてしまうのはやはりえん罪、そして「あの」事件のこと。

人が裁く。
間違いが起こる。
罪なきものが命を落とし、社会のどこかで真犯人が生きている。

「えん罪は起こらない、司法は間違いを犯さない」
そうであってほしいが、可能性をおり含めないのはやはり間違っている。

作中、横浜流星さん演じる鏑木ほどの強さを皆が持ちうるとは到底思えない。
強いメッセージを感じざる得ませんでした。

映画のラストシーン。
もちろん現実では手続き上こんな感じじゃ無いでしょう。
それでもこれほど祈るような気持ちで迎えた映画は無かったです。

人を信じ希望を持つ。
正義、真実は報われる、それこそを信じてよい。

感謝の気持ちが芽生えるような映画体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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by alcyon | 映画観た
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