こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
【観た/2024年93本目】映画「コール・ミー・ダンサー」観ました。
ストリートダンスに興味を持ったムンバイの大学生マニーシュ・チャウハンは、一人で練習を始める。
ある日、ダンス大会に出場して注目を浴びた彼は、同じ大会に出場していた選手にダンススクールに通うことを勧められる。
両親に反対されながらもマニーシュはダンススクールの門をたたき、
そこでバレエを教えるイスラエル人のイェフダと出会ったことで、バレエに没頭していく。遅咲きのインド人バレエダンサー、マニーシュ・チャウハンと彼の師であるイスラエル人のバレエマスター、イェフダを追ったドキュメンタリー。
大学生でバレエと出会い心奪われた男性が、年齢的なハンディキャップを抱えながらも、師と共に困難を乗り越えていく。
ピップ・ギルモアとレスリー・シャンペインが監督を手掛けている。
【感想】
挑戦することの尊さを世界に叫ぶ傑作ドキュメンタリー!
まず構成。
ひとりの大学生がダンスと出会い、バレエに目覚め、尊敬しうる師のもと努力する。
王道中の王道なんですが、
ここに厳しい学歴社会と貧富の差、
インド特有の家族のあり方、
キャリアの成功と挫折など、
ドキュメンタリーとして撮らねばなるまいシーンはもれなく網羅。
晴れやかさと残酷さ、希望と絶望が全部パッケージされています。
そしてキャスト。
これもまた、よくぞここまで取らせることをOKしたな、と感じます。
どの面々も肝の据座り方が半端ない。
主人公自らナレーションを担当し、モノローグ的に進む進行も新鮮だし、
周囲の人物、特に家族とバレエコーチの言葉の引き出し方は特筆。
誰もがエゴに悩み、それでもひとりのダンサーをちゃんと見つめる姿勢には感涙です。
さて。
希望は若者の専権ではなく、誰でも持ってよい。
知ってはいるのですが年齢の壁は厚く、重ねれば重ねるほど「諦め」の理由が増えてしまう。
それでもです。
夢を、目標を達成するにはやはり諦めないこと。
挫折を受け入れること。
成果を成し得ても、それ以上の世界におびえないこと。
そして何より、最初の一歩目の勇気を保ち続けること。
情熱とは何かを今、冷笑が支配する世界に向けて放つ今作。
自分の中の熱を探す90分。
見つめ直しを意識できる素晴らしい体験となりました。
【評価・つけるとすれば】
4.2です。
ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です
もちろん「オススメ☆」です♪
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