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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2021年06月22日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年65本目】映画「アーニャはきっと来る」観ました。

【解説・あらすじ】

スティーヴン・スピルバーグ監督によって映画化された『戦火の馬』の原作者、マイケル・モーパーゴの児童書を原作にした人間ドラマ。
ナチス占領下のフランスを背景に、戦時下における一人の少年の葛藤を描く。
主人公を『エイブのキッチンストーリー』などのノア・シュナップが演じ、
『ヒトラー ~最期の12日間~』などのトーマス・クレッチマンや、『ラスト・バレット』などのジャン・レノらが共演している。

1942年、13歳のジョー(ノア・シュナップ)は、フランス・ピレネー山脈の麓にあるナチス占領下の小さな村で羊飼いをしながら暮らしていた。
ある日、彼はユダヤ人のベンジャミン(フレデリック・シュミット)と出会い、ユダヤ人の子供たちをひそかにスペインに逃がすという計画を手伝うことになる。
一方で、ジョーはドイツ軍の下士官とも親しくなっていく。

【感想】
無垢であることの美しさの詰まった映画でした。
映画のすじはよくあるナチスからの脱出劇なので、目新しさはあまりないのですが、
「ピレネーの美しさ、村の素朴さ、人々の純真さ」と「戦争の無慈悲さ」の対比はやはりきついものがありました。
少し様子が違うのは、「ナチス=悪劣非道な非人間」といった定型表現を避け、あくまでも感情のある人として描写している点。
家族思いの普通の人間が、普通に暮らす中、全体主義に陥り、狂気に染まっていく。
まさに戦争とは人を心から殺すということを、村人のどこまでも優しい生き様との対比であぶり出していたと感じます。
最後のシーンを救いと観るか否かは意見が分かれそうですが、折を見て見返し、自問したい映画でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。強いて言うならもう少し自然の美しさを強調しても良いと感じました。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2021年06月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年64本目】映画「トゥルーノース」観ました。

【解説・あらすじ】

北朝鮮の強制収容所を舞台に、いわれなき罪で収容所に送られた一家の過酷な日々を描く3Dアニメーション。
ドキュメンタリー製作などに携わってきた清水ハン栄治監督が、収容生活を生き延びた脱北者の証言を基におよそ10年の歳月をかけて作り上げた。
収容所の悲惨な実情のみならず、家族愛や仲間との絆、人間の尊厳などをつづる物語は、
アヌシー国際アニメーション映画祭コントルシャン部門に選出されるなど、世界各地の映画祭で高い評価を獲得した。

幼い兄妹・ヨハンとミヒ、彼らの両親は在日朝鮮人の帰還事業により北朝鮮に渡るが、
父が政治犯の容疑で逮捕され、母と兄妹は強制収容所に収監されてしまう。
寒さが厳しい収容所での生活は日々の食事にも事欠き、母子は極限の状況を支え合って生き延びていく。
ある日食べ物をめぐるいざこざによって母が殺され、絶望するヨハンであったが、母の最期の言葉をきっかけにわれに返る。

【感想】
これは、家族の、愛の物語。

普通に、幸せに生きることすら罪。
理不尽すぎる、わずか数百キロ先の「現実」には、本当に震えが止まらないほどの恐怖を感じました。

収容所の描写は控えめに言っても地獄そのもの。
環境も地獄なら、心が蝕まれていく様子も更に地獄。

そんな中でも紡がれていく、生命の美しさ、希望の在り方には胸の真ん中を深く貫かれました。。

勇気ある告白をもとに積み重ねてきた作画法、あえてアニメーションを選んだ決断も素晴らしい。

世界には知らないことがある。
いや、知っているのに観ていないふりをしてる。

映画には現実と希望を伝える力がある。

おそらくは生涯のなかでも必ず振り返るこの作品。

超必見です。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2021年06月09日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年63本目】映画「燃ゆる女の肖像」観ました。

【解説・あらすじ】

18世紀のフランスを舞台に貴族の娘と女性画家の愛を描くラブストーリー。
結婚を控える身分の高い娘と彼女の肖像画を描くことになった画家が、美しい孤島で恋に落ちる。
監督は『水の中のつぼみ』などを手掛け、本作でカンヌ国際映画祭の脚本賞とクィアパルム賞を受賞したセリーヌ・シアマ。
『午後8時の訪問者』などのアデル・エネルと『不実な女と官能詩人』などのノエミ・メルランらが出演する。

18世紀のフランス・ブルターニュ地方。
画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)は貴族の娘エロイーズ(アデル・エネル)の見合いのため、彼女の肖像画を依頼される。
しかし、エロイーズは結婚することを頑なに拒んでいた。
マリアンヌは身分を伏せて孤島でエロイーズと過ごし、ひそかに彼女の肖像画にとりかかるが、
マリアンヌの目的を知ったエロイーズは絵を見てその出来栄えを否定する。

【感想】

見つめ続ける先の深みに何があるのかを描ききった作品でした。
確かに信頼や好奇心の先には欲望たらしむ物があり、親密の向こう側には超越的な性があるのも納得。
作品中の視線の応酬はまさに観客もまた見つめられる様な臨場感でした。
作品を理解する上でギリシャ神話、オルフェの物語は知っていたほうが深みにドハマリできます。
また音楽の使い方も独特かつ効果的、余韻の使い方が凄まじく上手いので注目です。

「観る」と「観られる」。
画家とモデルの関係は表裏一体。
それは画家に限らず、どの人間関係にも通じる構図。
まずよく観る。見るではなく観る。
その先にある感情をしっかり掴み取りたいと感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2021年06月01日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年62本目】映画「カランコエの花」観ました。

【解説・あらすじ】

「第26回レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭~」のコンペティションでグランプリに輝いたほか、さまざまな映画祭で高評価を得たドラマ。
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)についての授業を受けた高校生たちのその後を映し出す。
メガホンを取るのは『尊く厳かな死』などの中川駿。
ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」などの今田美桜、『そうして私たちはプールに金魚を、』などの石本径代、『ゴメンナサイ』などの永瀬千裕らが出演する。

ある高校の2年生のクラスで、何の前触れもなしにLGBTについての授業が行われた。
ほかのクラスで同じ内容の授業がなかったことから、生徒たちはクラスの中にLGBTの人がいるのではないかと疑いを抱く。
多感な時期の真っただ中にいる彼らの心情は次第にかき乱され、日常生活に影響が出始める。

【感想】
わずか40分。
とは思えないほど豊かで、そして強い決意を感じる作品。
脚本は本当に絶妙で、これほど多岐に表現できるテーマのなか、アウティング一本に絞っている所は白眉。
若者にのしかかる葛藤へのアプローチへ必要十分と割り切った監督の手腕はお見事としか言いようがありません。
一方、俳優陣は少し「典型的」。
時間定制約の中でキャラをシンプルに纏める必要があったのでしょうか、男子=無神経、といった定型に押し込める表現も。
演技として「青春の光と影」を捉えることには成功しているので、少しノイズに感じました。

普通に暮らしのなかで、普通でありたい。
そんなことが、その手前の法律すら通らない。

当事者とはだれか、それはLGBTの方ではなく、むしろ共に生きる社会の方。

この美しい、透き通ったスープのような映画には、シンプルな味付けが見合うと思うのでした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2021年05月31日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
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【観た/2021年61本目】映画「くれなずめ」観ました。

【解説・あらすじ】

劇団「ゴジゲン」を主宰し『バイプレイヤーズ』シリーズなどで知られる松居大悟監督が、実体験を基に執筆したオリジナル舞台劇を自ら映画化。
友人の結婚式で余興を披露すべく集まった高校時代の旧友たちが、披露宴終了から2次会が始まるまでの時間を過ごす中で起きる出来事を描く。
成田凌が主演を務め、高良健吾、若葉竜也のほか、浜野謙太、藤原季節、舞台版から続投する目次立樹らが出演。

高校時代に帰宅部だった6人の仲間たちが、友人の結婚披露宴で余興をするため5年ぶりに再会。
久々に出会ったアラサー男たちは、披露宴と2次会の間の中途半端な時間を持て余しながら、青春時代の思い出話に花を咲かせる。
彼らは今までと変わらず、これからもこの関係は続いていくのだろうと思っていたが、ある出来事が起きる。

【感想】
胸に、体に突き刺さる、これは「僕」の映画でした。

ストーリーは男子校のりのバディもの、なんですが、ひねりもあるし、ビターな味付けもしてあってもう大好物。
とりわけ演劇絡みのシーンは身に覚えのあることばかり、ここで心抉らなければいつ?と言わんばかりの実体感がありました。
大きなテーマである、「喪失」といかに向き合うか、(或いは向き合わないか)についても、
丁寧な台詞回しと伏線から回収のパターン化でシンプルに突き刺さる構造になっていると感じます。

俳優陣も実に豪華かつ熱演。
先輩後輩のゆるい関係性といった人物配置もうまく整理されているし、
各々熱演、実に楽しそう。
主演の成田凌は当然のこと、高良健吾、若葉竜也はもはや映画界には欠かせないことを証明しているし、
個人的には浜野謙太の「あの演技」には深く深く共感せざる得なかったです。

若干気になったところは、伏線から回収のリピートがやや多く、少しくどく感じ、尺のわりに長く感じるところ。
結果、どこがラストシーンでも良いような切りどころのわからなさはたしかに感じました。

誰もがいつかは経験してしまう、あの感情。
「くれなずめ」はそのタイトル通りの命令形の映画。
忘れることの重要さ、忘れないことの愛おしさを教えてくれる映画だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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☆4・・・・是非オススメ!
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2021年05月27日

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【観た/2021年60本目】映画「ストックホルムケース」観ました。

【解説・あらすじ】

誘拐や監禁の被害者が犯人と連帯感を抱くことを指す心理学用語ストックホルム症候群の語源となったノルマルム広場強盗事件が題材の犯罪ドラマ。
銀行を襲うも籠城せざるを得なくなった強盗と、人質になった行員の間に奇妙な感情が生まれる。
監督は『ブルーに生まれついて』などのロバート・バドロー。
イーサン・ホーク、ノオミ・ラパス、マーク・ストロングらが出演する。

スウェーデン、ストックホルム。
アメリカ人を装って銀行を襲撃したラース(イーサン・ホーク)は、行員のブリジッタ(ノオミ・ラパス)ら3人を人質に取って、
刑務所に収監されている仲間クラーク(マーク・ストロング)の解放を迫る。
さらに金とクラークと共に逃走するための車を用意させようとするが、警察の作戦によって銀行から動けなくなる。
報道陣も押し寄せて長期戦となる中、ラースとブリジッタたちの間に奇妙な共感意識が芽生えていく。

【感想】
シリアスで緊張感あふれるサスペンス!!、のつもりで臨んだのですが、、、。
思っていたより良くも悪くもコメディ感もある映画でした。

ストーリーは心理学用語にもなった「ストックホルムケース」をベースにした物語。
時代性なのか、お国柄なのか?なぜかほのぼのとしたやり取り?
緊張より少し緩和が大きい設計でした。

映像は町並みの美しさと色合い、ヴィンテージ感が絶妙にマッチ。
ストーリーのトーンにも合っていました。

いずれにしてももう少し緊迫感が合ったほうが実際のお話に近く、
フィクション性を高める効果があったのでは?と感じました、、、。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.5です。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た
2021年05月26日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年59本目】映画「JUNKHEAD」観ました。

【解説・あらすじ】

絶滅の危機に瀕した人類が地上で暮らし、地下には人工生命体が住む世界を舞台に描くSFストップモーションアニメ。
地下調査員が人工生命体たちと協力しながら人類再生の道を模索する。
堀貴秀が監督や原案などを一人で手掛け、制作に約7年の歳月を費やした本作は、
第21回ファンタジア国際映画祭で、長編アニメーション審査員特別賞を受賞した。

環境破壊によって汚染された地上に人類は住めなくなり、地下開発を進めるための労働力として、人工生命体マリガンが生み出される。
だが、人類に反旗を翻したマリガンによって地下は乗っ取られる。
以来、1600年の月日が流れ、遺伝子操作により永遠の命を得た代償として生殖能力を失った人類は、
新種のウイルスによって人口の30パーセントを失ってしまう。

【感想】
エンドロールの終わりまで、全く目の離せない、監督の狂気が詰まった作品!
あらゆる表現方法がある「今」、あえてストップモーションを選ぶ狂気。
制作年数、膨大な工程ををいとわない狂気。
それを独学でやりきる狂気。。。。
もうそれだけで観るに値し、世界的な評価があるのも十二分に納得なのですが!

おそらくそれ以上に、
創り込まれた独特すぎる世界観やキャラクターデザイン、
骨格のしっかりした設定、
意外なほど胸熱な脚本、
こそが世界標準記録超え。

無表情なキャラクターからきっちり喜怒哀楽が感じられる、
恐ろしい演出力もあり、これはすごいものを観た!感半端なかったです。

優しい人に溢れ、互いに助け合って生きているはずなのに、
世界はいつも少しずつ狂い、立ち位置はいつの間にやらディストピア側に。

衝撃の一作、必見ですよ!

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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by alcyon | 映画観た
2021年05月25日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年58本目】映画「佐々木、イン、マイマイン」観ました。

【解説・あらすじ】

King Gnu などのミュージックビデオで知られる内山拓也が監督を務めた青春ドラマ。
売れない俳優の青年が、稽古している舞台の内容を通じて自身の過去や現在と向き合っていく。
『his』などの藤原季節、『歩けない僕らは』などの細川岳、『転がるビー玉』などの萩原みのりのほか、
遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、河合優実、井口理、鈴木卓爾、村上虹郎らが出演する。

俳優になろうと上京したものの一向に芽の出ない石井悠二(藤原季節)は、すでに恋人としての関係が終わっているユキとの同居もなかなか解消できずにいる。
高校時代の同級生だった多田と再会したことを機に、校内のカリスマ的存在であった佐々木との日々を回想していく。
やがて、ある舞台への出演が決まった悠二は、その稽古に参加するうちに舞台の内容が自身の過去と現在とつながっていくのを感じる。
さらに停滞ぎみだった日常は徐々に変化し、数年ぶりに佐々木から着信が入る。

【感想】
ずば抜けてエモーショナル!!

まず題材が素晴らしいです!
地方と都会の対比、停滞する現実とただただ楽しかった青春の日々。
演劇といういわば虚構の日々をうまくモチーフにしながら、
ただ懐かしい昔話じゃない、「物語」を作り上げた脚本は大変に見事!

撮影も過剰さを抑え、人物をくっきり映すことに徹底していて、ストレスを感じない絵作り。

何より要所で使われる音楽!
選曲が絶妙で唸るしか有りませんでした。

さて。
僕は佐々木ではなく、でもおそらくはきっとあの日々に佐々木がいて。
佐々木は言うんですよ。「好きなことやれよっ」て。
で、思うのです。
「好きなことやってるのかなあ?」と。

少なくとも、もうちょっと自己肯定、好きになってみることぐらいには今更だけどトライしたい。
そして佐々木と語り合いたい。

そんな気持ちにさせてくれる、素晴らしい映画体験でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.1です。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た
2021年05月24日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年57本目】映画「人数の町」観ました。

【解説・あらすじ】

『水曜日が消えた』などの中村倫也が主演を務めるミステリー。
自由に出入りできるのになぜか離れることができない不思議な町の住人となった青年が、その謎に迫っていく。
CMやMVなどを手掛ける荒木伸二がメガホンを取る。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石橋静河、ドラマ「ニッポンノワール -刑事Yの反乱-」などの立花恵理、
『映像研には手を出すな!』シリーズなどの山中聡のほか、
橋野純平、植村宏司、菅野莉央、松浦祐也、草野イニ、川村紗也、柳英里紗らが出演する。

借金取りに追われた揚げ句に袋たたきにされていた蒼山(中村倫也)は、ひげをたくわえて黄色いツナギを着た男(山中聡)に助けられる。
男からデュードと呼ばれ、居場所を用意してやると言われた蒼山は、とある町にたどり着く。
衣服も食事も住居も保証され、むさぼるようにセックスができるその町での日々を謳歌する蒼山だったが、
出入りするのは自由なのにも関わらず、なぜかそこから離れられないことに気づく。
町の住人たちとの交流を重ねながら、蒼山はその謎に近づいていく。

【感想】
脚本がまず絶妙。
現実世界の深い闇の部分に「数」という切り口、その一本できっちり焦点を当てながら、フィクションとして描き切る手法は斬新。
また人間の根源的欲求、食欲や性欲と、自分でありたいという承認欲求との対立構図もバランス良く、
まるで星新一のショートショートを一冊読んだ後のような満足度が有りました。

俳優陣、中村倫也の淡々さは相変わらず凄まじい技術。映画の骨格を支えてましたし、
石橋静河の違和感=ノイズ、山中聡の笑顔の奥の凶暴さといった、役者さんの個性をじっくり抽出した演出も良かった。

残念だったのは今ひとつわからない伏線?があり、回収も中途半端に感じたこと。
とくに序盤から意味をもたせていたように思う服装とかもう少し説明があっても良かった。

「自由」「友愛」といった言葉の向こう側は果たして「安全」「安心」なのか?
社会の有り様を問い直す異色のミステリーSFでした!

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
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by alcyon | 映画観た
2021年05月23日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2021年56本目】映画「スタートアップ!」観ました。

【解説・あらすじ】

チョ・グムサンのウェブ漫画「始動」を原作にしたコメディー。
反抗的な少年が、ある料理人との出会いを機に成長していく。
監督は『グローリーデイ』などのチェ・ジョンヨル。
『悪人伝』などのマ・ドンソク、『それだけが、僕の世界』などのパク・ジョンミン、
『逆謀 ~反乱の時代~』などのチョン・ヘインのほか、ヨム・ジョンア、チェ・ソンウン、キム・ジョンスらが出演する。

学校も家も嫌いで、勉強する気など全くないと反抗し、母親から毎日張り倒されるのが当たり前になっているテギル(パク・ジョンミン)。
早く稼ぎたいと親友サンピル(チョン・ヘイン)が社会に出たことを知り、いてもたってもいられなくなって家を飛び出した彼は、
ふと入ったチャンプン飯店でコソク(マ・ドンソク)という厨房長に出会う。
彼や店に集まる強烈な人々と交わっていく中で、テギルは自分と向き合い、社会というものを学んでいく。

【感想】
「少年が大人に変わる」大切な瞬間をしっかり捉えたハートフルコメディでした。
僕はどちらかといえば親目線、見守る大人の立場で鑑賞しました。

お話の筋はまあまあ予想通り。
とくに難しくもなければ、大きなひねりもないのですが、その分感情移入はしやすかったです。
非現実的なアクションとかもないので大げさな喧嘩シーンも妙に実感があるのも良かった。

そして俳優陣!
マ・ドンソクのユニークさと哀愁を織り交ぜた演技も素晴らしかったが、
びっくりしたのはパク・ジョンミン!
それだけが、僕の世界」で観せた演技とはまるで違うアプローチ、完全に別人!
しばらく同一人物と気づかずに観てしまいまいました。末恐ろしさを増してる!

若くても、年老いても、生きていくのはやっぱり大変で、だから支え合う、思い合う。
鑑賞後、とても清々しい気持ちになる、まさにスタートアップは今日からでも良いと思わせてくれる作品でした!

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
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