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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2022年07月23日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年40本目】映画「最強殺し屋伝説国岡」観ました。

2018年、阪元裕吾監督は、女性二人組の殺し屋が登場する新作映画『ベイビーわるきゅーれ』のシナリオを書き始める。
彼はシナリオの参考にするため、フリー契約の殺し屋である国岡昌幸に取材をする。
国岡氏は普通の人々と同じように日々の生活を送り、殺しの仕事を淡々とこなしていたが、
ある日依頼元との連絡ミスでターゲットとは異なる人間を殺してしまう。

阪元裕吾監督が、殺し屋の男を描いたドキュメンタリーテイストのアクション。
阪元監督が新作映画のシナリオを書くため”関西殺し屋協会”に取材を申し込んだところ、フリー契約の殺し屋を紹介される。
伊能昌幸、上のしおり、吉井健吾らが出演する。

【感想】
これはもう坂本アクション!と名付けるべき!

まずストーリー。
あくまでもドキュメンタリーとして殺し屋の日常を追う、といった体なんですが、あってないようなもの。
ほんとに、普通に、仕事として殺し屋家業を行う。
伏線らしきものも有り、多少は回収されますが、これでストーリーの説明終了、のシンプルさです。

一方のアクションですがこれはさすがのチーム坂本。
その切れ味の鋭さ、シンプルを組み合わせる巧みさが際立ちます。
特に重火器へのこだわりなく、軽量級の手数の多さみたいなものにはやはりアクションの新しい方向性を感じました。

とは言えやはり低予算なことは否めず、全体がチープ。
また、殺し屋的にちょっとないかなーと思えるシナリオ上の破錠もないとはいえず。

傑作「ベイビーわるきゅーれ」の前日譚として鑑賞し、ベイビー本編を見ると良いと思われます。

【価点・つけるとしたら】
☆3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年07月07日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年39 本目】映画「前科者」観ました。

罪を犯した者や非行歴のある者の更生、社会復帰を助ける保護司の阿川佳代(有村架純)は、さまざまな「前科者」のために日々奮闘していた。
彼女が保護観察を担当する男で、職場のいじめにより同僚を殺害した過去のある工藤誠(森田剛)は、実直な生活態度で社会復帰も間近と見られていた。
しかし、彼はある日突然姿を消し、再び警察に追われる身となってしまう。
一方そのころ、街で連続殺人事件が発生し、捜査の進展につれ佳代の過去が明らかになっていく。

罪を犯した「前科者」たちの更生や社会復帰を手助けする保護司の奮闘を描く、香川まさひとと月島冬二による社会派コミックを映画化。
かつて殺人を犯した男の社会復帰を支える主人公が、保護司としてさまざまな現実と向き合う。
監督・脚本などを岸善幸が担当。
自身も壮絶な過去を持つ主人公を有村架純、
過去を背負いながらも彼女のもとで更生を目指す「前科者」を森田剛が演じる。

【感想】
更生とはなにか。
社会的制裁はどこまで必要なのかを鋭く問う傑作。

まずストーリー。
淡々としていて、重苦しい展開、しかもそこそこ長い(133分)のに、グイグイ引き込まれる、まさに骨太な脚本。
なかなか馴染みのない保護司という、100%ボランティアの存在を通して社会の影を描き出す手腕の確かさが光ります。

そして演出、演技。
森田剛さんの喜怒哀楽の起伏を絶妙に押さえた演技。
可愛さを「消した」有村架純さんの佇まい。
相変わらず光る、若葉竜也さんの狂気。
もはやコメディアンとはいえない、マキタスポーツさんの人間臭ささ。
いずれも持ち味を十二分に発揮する、過剰さを抑えた画作り。
ストーリーの主軸がブレない、クッキリ感の強い演出だったと感じます。

ちょっとマイナスに感じたのは
・磯村さんと有村さんの微妙なロマンスシーン。他に方法があったように思います。
・ラストに近づくにつれ、やや予定調和的、、。

なところでしょうか。

いずれにしても、名女優の趣さえある有村さんのもしかするとベスト。
一見の価値有りとします。

【価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年07月03日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年38 本目】映画「マイスモールランド」観ました。

幼いころに家族と共に来日し、日本で育った17歳のクルド人・サーリャ(嵐莉菜)は、埼玉の高校に通っている。
数年前に母を亡くし、父のマズルム(アラシ・カーフィザデー)、妹のアーリン(リリ・カーフィザデー)、
弟のロビン(リオン・カーフィザデー)と暮らす彼女の夢は小学校の先生になること。
サーリャは大学進学の資金を貯めるため、父に黙って始めたアルバイト先で、東京の高校に通う聡太(奥平大兼)と出会う。

解説: 日本で暮らすあるクルド人一家の日常を捉えたヒューマンドラマ。
難民申請が不認定となり、生活が一変した17歳の少女が自らのアイデンティティーに苦悩しながらも成長していく。
監督と脚本を手掛けるのは川和田恵真。
モデルの嵐莉菜が主人公、相手役を『MOTHER マザー』などの奥平大兼が担当。
サヘル・ローズ、小倉一郎、藤井隆、池脇千鶴、平泉成らが共演している。

【感想】
これは、これだけは必ず観ておきたかった映画。
家族を慈しむ気持ち、小さな恋心がめいいっぱい詰まったまさに力作!

まずストーリー。
基軸てしてのクルド人問題。
その事実に初めて触れる人にも解るよう、政治、宗教、文化面をくまなく、
しかも冗長にならぬようしっかり説明。
これに家族愛や淡い恋心をまるでバウムクーヘンのように重ね合わる脚本はもう見事としか言えないです。

次に演出や演技。
とにもかくにも過剰さや異様なドラマ性を避け、日常をしっかり切り取っていく手法は、
日本の難民対応の問題点をあぶり出すのに実に効果的。
俳優陣、とりわけ主人公の嵐さんと奥平さんのやり取りは本当に愛おしく、切なく。。
演技、なのはわかっていても、感情が溢れてしまって、何度も何度も涙を堪えなければなりませんでした。
脇を固める俳優陣の使い方も巧み。
とりわけ、藤井さんの的確な、おそらくは個人の本質を素直に出した演技、
コンビニ事務所でのシーンはこの映画の持つメセージ性の象徴と感じました。

さて。
政治難民にとって日本という選択肢はかなりの悪手。
それでもコミュニティの豊かさを保つ絆の深さを頼る人がいるのも理解できます。
違法なんだから追い出せ。
いやいや、倫理でさばききれないところを法律でカバーするのが原則でしょう。
この街の未来、無関心と無慈悲に支配されたままで良いのか。
揺れる世界の真ん中はいつも自分の心だと痛感させられる一本だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.6です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年07月02日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年37本目】映画「FLEE」観ました。

幼いころに父親が当局に連行されたため、アミンは家族と共に故郷のアフガニスタンから命からがら脱出する。
やがて家族は散り散りになり、単身デンマークに亡命して30代半ばを迎えたアミンは、男性の恋人と結婚しようとしていた。
彼には20年以上誰にも話せず抱え続けていた秘密があり、あるとき親友である映画監督の前で自身の体験を語り始める。

アフガニスタン難民の青年の秘密をアニメーションで描くドキュメンタリー。
子供のときに祖国を離れ、デンマークに亡命した青年が、その過酷な半生を告白する。
監督などを手掛けるのはヨナス・ポヘール・ラスムセン。
リズ・アーメッド、ニコライ・コスター=ワルドーが製作総指揮を担当する。
第94回アカデミー賞で国際長編映画賞、長編ドキュメンタリー賞、長編アニメ映画賞の3部門にノミネートされた。

【感想】
ただ生きたい、穏やかに生きたいだけなのに。。。
アフガニスタン難民の主人公をあえてアニメーションで描くドキュメンタリー。

まずストーリー、背景。
ソ連の南進、タリバンの台頭、政権奪取、アメリカとの戦争の中で、自国内ですら行き場のない人々。
溢れ出る難民の状況はブラックボックス化していてわかりにくく、世界から取り残されている。
逃げるにも金次第、搾取の構造がより問題を深刻化、出口の見えない闇、底の見えない沼。
そのなかでようやく逃げる決断をした主人公アミンの物語は更にジェンダーと宗教の二重構造の中で圧迫されていく。
その中でついてしまうある「嘘」が更に苦しみさを増していく様子はもう見ててギリギリ。

構造、撮り方も実に匠。
実写化するには厳しい現実と、実際に記録がない、
さらに言えば残すことが許されない現実をアニメーションという手法でクリア。
結果、実写では表現できない心象の深みを見事に描写。
いや、もう、撮るにはこれしかないです。

僕的には
・後半の家族とのやりとり
・野生のラズベリー群生の描写
の2つはまさに感涙。。

ラストに至るエモーション、生きる希望のようなもにも強い共感を得ました。

とかく世界に忘れられてしまう難民問題。
これを機会に知っていきたいと思いました。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年06月27日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年36本目】映画「トップガン・マーヴェリック」観ました。

マーヴェリック(トム・クルーズ)は、かつて自身も厳しい訓練に挑んだアメリカ海軍パイロットのエリート養成学校、
通称「トップガン」に教官として戻ってくる。
父親と親友を空で失った過去を持つ彼の型破りな指導に、訓練生たちは反発する。
彼らの中には、かつてマーヴェリックの相棒だったグースの息子ルースター(マイルズ・テラー)もいた。

トム・クルーズをスターダムにのし上げた出世作『トップガン』の続編。
アメリカ軍のエースパイロットの主人公マーヴェリックを再びトムが演じる。
マイルズ・テラーをはじめ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマーらが共演。
監督はジョセフ・コシンスキー。

【感想】

前作は鑑賞したはずなのに、すっかり内容、忘れてました。
そして、忘れていました。トム・クルーズはアクション俳優である前に「演技派俳優」であることを。。。

まずストーリー。
これが単なるアクション映画だと思って見に行くと完全に予想の上を行く、
家族、恋人、友人、上司部下といった、あらゆるレイヤーにしっかりリンクする多層構造。
トム・クルーズを媒体に、広く、それでいて浅くなく感情移入できる書き込みの細かさは十分満足。

そして演出。
そりゃあ、迫力は100点満点で10000点!
めったにアクション映画を見ない僕でもその文法がしっかり伝わるし、
IMAXのポテンシャルを信じ切って作ったであろう音作りも秀逸。

あえていちゃもんをつけるとすれば、
ミッションの設定がいかにも、、、で、そこだけ薄くてやたらと目立つ。
ことでしょうか。

演技のメゾットに関しては賛否あるトム・クルーズですが、
このバランスが出せるのは無二であることもまた確か。

思い出補正に頼らなくても十分アガる!
ぜひぜひおすすめです!

【評価点・つけるとしたら】
☆4.4です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年06月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年35本目】映画「さがす」観ました。

原田智(佐藤二朗)は、中学生の娘・楓(伊東蒼)と大阪の下町で暮らしていた。
ある日、彼は娘の楓に指名手配中の連続殺人犯を目撃したと告げ、その翌朝突然姿を消す。
警察は本腰を入れて捜索してくれず、楓は自分の力で父を捜して歩く。
ようやく日雇い現場に父親の名前を発見して訪ねて行くと、そこには全くの別人の若い男性がいた。

片山慎三が監督と脚本を手掛けたドラマ。
一人残された娘が、突然行方をくらませた父親を探し始める。
佐藤二朗が父親、伊東蒼が娘を演じ、清水尋也、森田望智らが共演する。
第26回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門に出品された。

【感想】
事前情報、作品のプロットからはたどり着けない、ちょっと想像の上を行く展開の物語。

まず脚本、ストーリー。
よくある時系列回収ではあるものの、
整理整頓がきっちりしているので時空に置いてきぼりになることはなし。
テーマも魅力的で展開もスピーディー、緩急もあるリズム感の良さは秀逸。

次に演出、俳優陣。
佐藤二朗さんはこういうシリアスな役のほうが多分本質。骨太感のある、トルクの効いた演技。
対する清水尋也、今作でもその才能は炸裂。この役、他に誰ができるの?怖ささえある完成度。
伊東蒼さんと佐藤二朗さんの最後の対話も含め、きっちりしていたと感じます。

ちょっとだけ難点は
・ポン・ジュノイズムなのかもしれませんが、キッチリし過ぎている。。
・回収は見事なんですが、これもまた見事すぎで、こんなにうまくいくかなあ。。
ぐらいでしょうか。

善悪。
真実と虚偽。
正常と異常。

どれもが矛盾しながらも確かに僕の中、あなたの中にも在る、さあどうすると問いかけてくる今作。
今の世界を俯瞰する意味でも必見作だと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年06月18日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年34本目】映画「ちょっと思い出しただけ」観ました。

2021年7月26日。
34歳の誕生日を迎えた佐伯照生(池松壮亮)は、サボテンの水やりなどをしてからステージ照明の仕事へ向かい、ダンサーにライトを当てていた。
一方、タクシー運転手の葉(伊藤沙莉)は、客を乗せて夜の東京を走っている。
トイレに行きたいという客を降ろした葉は、どこからともなく聞こえる足音に導かれて歩き出し、照生が踊るステージにたどり着く。
さかのぼること1年前の7月26日。
照生は自宅でリモート会議をし、葉はマスクを着けて飛沫シートを付けたタクシーを運転していた。

松居大悟監督が、監督と脚本を務めたラブロマンス。
別れを迎えたカップルが過ごした6年間を1年ずつ同じ日をさかのぼるようにして映し出す。
池松壮亮、伊藤沙莉、河合優実のほか、高岡早紀、菅田俊、國村隼、永瀬正敏らが共演する。
クリープハイプが音楽を担当し、そのメンバーである尾崎世界観も出演している。

【感想】
もしかしたらあったかもしれない、あの日の日常、あの頃の恋を丁寧に摘み取った物語。

まず脚本、ストーリー。
お話自体は起伏も少ないし、特別なことが起こるわけでもない。
本当に日常にありがちな一日、一年、時の流れを時系列を探りながら訥々と語り切る手法。
アレ、松居監督ってこんな作風だったけと一瞬戸惑うくらい、淡さと深みを感じさせられ、
気持ちの良いヤラレタ!感がありました。

そして俳優、演出。
もうね、伊藤沙莉さんと池松壮亮さんをこの役に据えた時点で勝利。
二人の掛け合い、「ナイト・オン・ザ・プラネットごっこ」のところなんかあと一時間は観ていられる。
脇を固める俳優陣も物語への溶け込み方が半端ないし、
ニューヨーク・屋敷さん、クリープハイプボーカル、尾崎世界観さんの起用も当たり、しっかりとした好演。
レイヤーの違いを感じさせない演出も、これもまた、ヤラレタ!!感強めでした。

ややマイナスなのは

・ちょっとセリフが冗長に感じるところがある。ほんとにちょっとなだけに返ってきになる。。
・事件らしい事件がないので一瞬どの時間軸にいるのか見失ってしまった。

ぐらいでしょうか。

いずれにしてもです。
正直、松居作品、初期は苦手なものも多かったのですが、最近気づけば観てる。
肌に馴染んでいくような、脚本力、確かなキャスティングセンスの進化に惹かれているのだと思います。
今後も食わず嫌いにならず、しっかりチェックしていこうと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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2022年06月16日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年33本目】映画「護られなかった者たちへ」観ました。

東日本大震災から9年が経った宮城県の都市部で、
被害者の全身を縛った状態で放置して餓死させるむごたらしい連続殺人事件が起こる。
容疑者として捜査線上に浮かんだのは、知人を助けるために放火と傷害事件を起こし、刑期を終えて出所したばかりの利根(佐藤健)。
被害者二人からある共通項を見つけ出した宮城県警の刑事・笘篠(阿部寛)は、それをもとに利根を追い詰めていく。
やがて、被害者たちが餓死させられることになった驚くべき事件の真相が明らかになる。

中山七里の小説を原作にしたミステリードラマ。
宮城県で発生した連続殺人事件の容疑者となった青年と、彼を追う刑事の姿から日本社会が抱える格差の実態を浮き彫りにする。
監督は瀬々敬久。
佐藤健、阿部寛のほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都らが出演する。

【感想】
これだけの豪華キャストの中で、さらに輝く清原果耶!!

今回は原作小説は購入未読、いわゆる積読本の状態、さらっとストーリーを書評等で仕入れた状態での鑑賞。

まずストーリー。
これは正しく現代的大命題「分断」にメスを入れ。
震災、その後の生活再建問題と生活保護をモチーフに、丁寧に書き込まれた真摯な脚本であったと感じます。
二項対立になりがちなところもしっかり多面的に描かれており、より一層ことの重大さを感じることができました。

俳優陣も好演。
阿部寛さんの安定感、佐藤健さんの感情を絞り出すかのような表現、そして何より清原果耶さんの圧倒的支配力!
脇を固める俳優陣も的確な配役、イメージに合った演出は数多の作品を世に送り出してきた瀬々監督の手腕を証明していると感じます。

残念だったのは、
1 本筋である生活保護問題に対する深掘りがもうちょっとほしい。
2 割と早い段階で結末が見えてくる、つまりは回収が少し雑。
な点でしょうか。

「分断」。
経済的な分断のみならず、
そこには故郷を離れるざるえなったり、仕事のために家族と離れたりといった距離的分断。
震災の影響で精神状態が不安定になり、不幸にも生まれてしまった心の分断。
いろいろなフェーズがあり、誰もがその縁に立っているのが今の現実なのでしょう。

他者の立ち位置に思いを寄せる事の重要性を再認識する作品だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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2022年06月12日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
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【観た/2022年31本目】映画「クライ・マッチョ」観ました。

【あらすじ】
ロデオ界の元スターのマイク・ミロ(クリント・イーストウッド)は、落馬事故をきっかけに家族とも別れ、
今は競走馬の種付けの仕事をしながら一人で暮らしている。
ある日、彼は元雇用主にメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。
マイクは少年ラフォと出会い、二人でテキサスを目指すが、その道のりは困難なものだった。

クリント・イーストウッドが監督と主演などを務め、N・リチャード・ナッシュの小説を原作に描くヒューマンドラマ。
落ちぶれた主人公が、少年と二人でメキシコを横断しながら心を通わせていく。
原作者のナッシュと『グラン・トリノ』などのニック・シェンクが脚本を担当し、
『ミリオンダラー・ベイビー』などのアルバート・S・ラディらが製作を手掛ける。
エドゥアルド・ミネットやナタリア・トラヴェンをはじめ、
カントリー歌手としても活動するドワイト・ヨーカムらが出演する。

【感想】
よく熟成された当たり年のワインのような、いい感じに枯れた味わいの作品。

ストーリーはシンプル。
落ちぶれた老人と、信じるモノを持たない少年の交流とその旅路、なんですが。
さすがイーストウッド、この手の作品はテリングが抜群にうまい!

演技、演出も極めてシンプル。
ちいさな事件を少しづつ重ね、本質的なもの、「答えと無知」へアプローチ。
これも実にうまい。

いいのか悪いのかわからなかったのは
・イーストウッドが実年齢以上にキレキレに動けること。
・ラブストーリー要素が歳不相応
な点でしょうか。

イーストウッド作品はこれからあと何本見れるのかわかりませんが、
いつまでも元気でいてもらいたいと願うばかりでした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
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2022年06月11日

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kazu_R

【観た/2022年30本目】映画「コンフィデンスマンJP英雄編」観ました。

【あらすじ】
詐欺師の間で英雄としてたたえられていた三代目ツチノコが死去。
かつて、その下で詐欺のテクニックを磨いたダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、
一流の腕を持つ詐欺師にだけ受け継がれる「ツチノコ」の称号を得ようとする。
お互いの腹を探り合いながら、彼らはマルタ島のバレッタへ。
スペイン人の元マフィアが所有する幻の古代ギリシャ彫刻「踊るビーナス」を狙ってそれぞれ動き出すが、
警察とインターポールが捜査を始める。

長澤まさみ、東出昌大、小日向文世ら共演のドラマシリーズ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾。
マルタ島に乗り込んだ詐欺師のダー子たちが、元マフィアが所有する古代ギリシャ彫刻を狙う。
監督の田中亮、脚本の古沢良太をはじめ、小手伸也、広末涼子、石黒賢、生瀬勝久、江口洋介ら、シリーズを支えてきたスタッフ、キャストが結集する。
松重豊、瀬戸康史のほか、城田優、角野卓造らが本シリーズに初出演する。

【感想】
本当にこれが最後なのでしょうか。。。
だとすれば残念な痛快コメディ!

まずストーリー。
構成がきっちりしていて、伏線の貼り方、回収の仕方も良い意味でいつも通り。
信用詐欺騙し騙され、最終的な落とし所の大団円までリズムよく展開。
お話のスケール感も前回以上。
こういう連作物にありがちな「だんだんダレてくる」は一切感じませんでした。

演出、出演陣も的確な配置。
主だった出演者のキャラクターをアップスケールしつつ、新キャラをきっちり溶け込ませる手練感はさすが。
更にはもう出演できない演者をしっかりと確実に「出演させている」場面は、リスペクト全開で正直ウルっときました。

特に何も言うことはないのですが、強いて言うならマルタ島が馴染みが薄く、
もうちょっと地理的、経済的な説明があっても良かったかもです。

シリーズ最終と謳った今作ですが、全然裏切ってもらって良い、4作目があってもいいじゃないか、映画だもの、と感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
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