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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2024年12月20日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年95本目】映画「ふたりで終わらせる」」観ました。

念願のフラワーショップを開業すべくボストンにやってきたリリー(ブレイク・ライヴリー)は、
ある日店を訪れた脳神経外科医のライル(ジャスティン・バルドーニ)と出会う。
瞬く間に情熱的な恋に落ち、共に日々を過ごすようになった二人だったが、
いつしか彼の愛は思わぬ形で暴走し、リリーは封じ込めていたある記憶を呼び覚ます。
やがて彼女は過去の自分自身と向き合い、ある決意を固める。

アメリカの作家コリーン・フーヴァーが実体験を基につづった小説を映画化。
魅力的な男性と恋に落ちるも、思いも寄らぬ事態に直面した女性の葛藤と再生を描く。
ブレイク・ライヴリーが主演のみならずプロデューサーも兼任し、
ジェニー・スレイト、ブランドン・スクレナーらが共演。
監督はジャスティン・バルドーニが務め、主人公の恋人も演じた。

【感想】
恋の闇を鋭く描く社会派ラブストーリー!

まずストーリー、脚本。
前半の大人っぽい台詞の応酬はとても洒落ていて、素敵。
一転して後半の描写、主人公と恋に落ちる男性、双方のトラウマ描写はかなりきつめ。。。
結構覚悟してみないと気持ちが巻き込まれる脚本だと思います。

演出・演技も前半、後半ではっきり変わります。
はじめはうっとりするような、それこそ王道ラブストーリー。
後半はきつい、タイトな演出。
大きなプロットの回収が有るのですが、おもわずヒエー、と心の中で叫びました。

ただ正直、
元恋人とのやりとりや、
ラストの着地は納得がいかないというか、そんなにうまくいくもんなの?
ご都合主義似感じました。

さて。
恋愛において相互に尊重し会うことの重要さは当たり前なことは皆、全人類わかっている。
わかっていても実装できるかはかなり難しい。
さらにその先、結婚まで進むとスペックや属性も絡んでくる。
さらに難しく感じます。
話を突き詰めてしまえばいつの時代もどの世界でも結局は純度の問題、
好きかどうか、その気持ちを忘れないかどうかに終着する。
わかってるんですけどね、、。

テーマの重要性は理解できるが、展開はこれでよかったのか。
反芻することの多い作品でした。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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2024年12月17日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年93本目】映画「コール・ミー・ダンサー」観ました。

ストリートダンスに興味を持ったムンバイの大学生マニーシュ・チャウハンは、一人で練習を始める。
ある日、ダンス大会に出場して注目を浴びた彼は、同じ大会に出場していた選手にダンススクールに通うことを勧められる。
両親に反対されながらもマニーシュはダンススクールの門をたたき、
そこでバレエを教えるイスラエル人のイェフダと出会ったことで、バレエに没頭していく。

遅咲きのインド人バレエダンサー、マニーシュ・チャウハンと彼の師であるイスラエル人のバレエマスター、イェフダを追ったドキュメンタリー。
大学生でバレエと出会い心奪われた男性が、年齢的なハンディキャップを抱えながらも、師と共に困難を乗り越えていく。
ピップ・ギルモアとレスリー・シャンペインが監督を手掛けている。

【感想】
挑戦することの尊さを世界に叫ぶ傑作ドキュメンタリー!

まず構成。

ひとりの大学生がダンスと出会い、バレエに目覚め、尊敬しうる師のもと努力する。
王道中の王道なんですが、
ここに厳しい学歴社会と貧富の差、
インド特有の家族のあり方、
キャリアの成功と挫折など、
ドキュメンタリーとして撮らねばなるまいシーンはもれなく網羅。
晴れやかさと残酷さ、希望と絶望が全部パッケージされています。

そしてキャスト。
これもまた、よくぞここまで取らせることをOKしたな、と感じます。
どの面々も肝の据座り方が半端ない。
主人公自らナレーションを担当し、モノローグ的に進む進行も新鮮だし、
周囲の人物、特に家族とバレエコーチの言葉の引き出し方は特筆。
誰もがエゴに悩み、それでもひとりのダンサーをちゃんと見つめる姿勢には感涙です。

さて。
希望は若者の専権ではなく、誰でも持ってよい。
知ってはいるのですが年齢の壁は厚く、重ねれば重ねるほど「諦め」の理由が増えてしまう。
それでもです。
夢を、目標を達成するにはやはり諦めないこと。
挫折を受け入れること。
成果を成し得ても、それ以上の世界におびえないこと。
そして何より、最初の一歩目の勇気を保ち続けること。

情熱とは何かを今、冷笑が支配する世界に向けて放つ今作。
自分の中の熱を探す90分。

見つめ直しを意識できる素晴らしい体験となりました。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2024年12月15日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年92本目】映画「ロボット・ドリームズ」観ました。

1980年代のニューヨーク。
マンハッタンで暮らすドッグは孤独を感じ、友人となるロボットを自ら作り上げる。
自作のロボットとドッグが友情を深めていく中で季節は移ろい、やがて夏がやって来る。
ドッグとロボットは海水浴に出かけるが、ロボットがさびついて動けなくなってしまう。

サラ・ヴァロンのグラフィックノベルを原作に、ドッグとロボットの友情を描く長編アニメーション。
1980年代のニューヨークを舞台に、孤独なドッグが自分の手で作ったロボットと絆を深めていく。
監督などを手掛けるのはパブロ・ベルヘル。
第96回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされた。

【感想】
アニメーションだからこそ成し得た金字塔のような映画!

まずストーリー、脚本。
作画と音楽だけで綴られるのですが、
ロボットの表情、ドックのしぐさ、一つ一つが生き生きとしていて。
台詞が一切無くとも十分な心理描写、圧巻のストーリーテリングです。

次に演出などなどについて。
80年代のレトロな雰囲気がベース。
アースの名曲「セプテンバー」をはじめ、選曲が抜群によい!
特に前半の踊るシーン、最後の踊るシーン、は必見です。

さて。
この映画を鑑賞し終わってどうしても思ってしまったのは、
もう会えなくなってしまった「友人」のこと。

いつだって寄り添ってくれて、
その微笑みは僕を癒やしてくれて、
まなざしは優しさ溢れ。

一緒に過ごした、
そのかけがえのない日々ももはや思い出。
時々しか思い出せないのも正直なところ。

それでもきっとあの日が来れば思い出す。
この曲を聴けば思い出す。

思い出すことの尊さ、
共に生きた日々の大切さを思い出させてくれた鑑賞体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.4です。僕は号泣でした。。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2024年12月13日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年90本目】映画「正体」観ました。

殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)は脱走に成功。
日本各地で潜伏しながら逃走を続ける鏑木が沙耶香(吉岡里帆)や和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)らと出会う一方、
彼を追う刑事の又貫(山田孝之)は沙耶香らを取り調べる。
しかし彼らが語る鏑木の人物像はそれぞれ全く異なり、まるで別人のようだった。

藤井道人が監督を手掛け、染井為人の小説を原作に描くサスペンス。
変装と潜伏を繰り返しながら、日本中を巡る指名手配犯の488日間にわたる逃走劇を映し出す。
主人公の青年を横浜流星が演じ、吉岡里帆のほか、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之らがキャストに名を連ねる。

【感想】
正義とは何か、真実とは何か。
その「正体」をクッキリとあぶりだす力作!

まず、ストーリー、脚本。

脱走、逃走、そして結末への展開は王道中の王道。
無理にひねらず、観客が没入できるポイント、フックを多く作り、
その一つ一つを丁寧に回収していく。
前半のトルク、後半の加速感も効いている。
俳優陣の演技をいかに引き立てるか、配慮も行き届いた十分すぎる脚本でした。

そして演出演技。

なんといっても横浜流星さん。
熱演とか、好演とか、そういうありきたりな言葉の枠には収まりきれないほどの熱量。
まさに「役を生きている」といった様相。
これは、もしかすると、あるぞアカデミーと感じさせられる怪物感。
すさまじいモノをみせてもらいました。
脇を固めるキャスト陣も十分に見応え有り。
吉岡里帆さんの真の通ったまなざしや、
森本慎太郎さんの不安と優しさの折り混ざった表情、
山田杏奈さんの覚悟、
そしてなにより山田孝之さんの苦悩。
多くの作品に携わってきた手練れの俳優陣が、それぞれのベストを更新する。
その意気込みがすさまじく伝わるアンサンブル。
もっといえば、この作品のテーマを社会に必ず届けるという使命感が感じられました。

さて。
今作から考えてしまうのはやはりえん罪、そして「あの」事件のこと。

人が裁く。
間違いが起こる。
罪なきものが命を落とし、社会のどこかで真犯人が生きている。

「えん罪は起こらない、司法は間違いを犯さない」
そうであってほしいが、可能性をおり含めないのはやはり間違っている。

作中、横浜流星さん演じる鏑木ほどの強さを皆が持ちうるとは到底思えない。
強いメッセージを感じざる得ませんでした。

映画のラストシーン。
もちろん現実では手続き上こんな感じじゃ無いでしょう。
それでもこれほど祈るような気持ちで迎えた映画は無かったです。

人を信じ希望を持つ。
正義、真実は報われる、それこそを信じてよい。

感謝の気持ちが芽生えるような映画体験でした。

【評価・つけるとすれば】
4.3です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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2024年12月12日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年89本目】映画「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」観ました。

生真面目な税務署職員・熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師・氷室マコト(岡田将生)にだまされて大金を奪われてしまう。
熊沢は親友の刑事の手を借りて氷室を追い詰めるが、
氷室はある権力者が脱税した10億円を自らが詐欺によって徴収することを条件に、見逃してくれるよう頼む。
犯罪者と手を組むことに葛藤する熊沢だが、ある復讐を果たすために氷室からの提案を受け入れる。
二人はアウトローたちを集めて詐欺師集団「アングリースクワッド」を結成し、10億円を徴収しようとする。

韓国のドラマ「元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~」を原作にしたクライムドラマ。
税務署に勤める生真面目な公務員と天才詐欺師が手を組み、権力者が脱税した10億円の徴収に挑む。
メガホンを取るのは上田慎一郎。
内野聖陽、岡田将生らが出演する。

【感想】
正義は勝つ!たとえそれが不法な手段でも!!

まずはストーリー、脚本。
これはさすが!
しっかり練り込まれていて、しゃれも効いている。
伏線の貼り方、回収の仕方、そのタイミングまで絶妙。
ネタの使い方や最後のオチ、情感の込め方も素晴らしい。
気持ちよくだまされる、ウェルメイドなストーリテリングに唸りました。

次に演出演技。
まさしく適材適所。
だれもかれもコロコロと変わるキャラに振り回されず、表情一つ一つ繊細な演技をやりきり。
演出も的確なんですが、
それ以上に脚本を喰ってやる、
演出を越えてやるという野心を感じる俳優陣の心意気を感じました。

惜しむらくは大ネタが大物ドラマとまさかのネタかぶり。。。
ここは事前情報があれば避けたかったところ。。。
仕方ないとは言え新鮮味では少し残念でした。

さて。
人生の転機みたいなモノはある日突然訪れ。
それは強化も明日かも今かもさっきかもしれない中で生活を営んでいる訳なんですが。
決断をしなきゃいけないのは常に一瞬。
もちろん理論や理屈、合理性は重要なんですが、
最後に人を、心を動かすもの、背中を押しきるものは何かと考えるとやはり感情。
湧き上がるような怒りだったり、友や家族への愛情だったり、
その熱さ、深さが人を動かす。

そんなことを上映後噛みしめることができました。

天才詐欺師の話ではありましたが極上のメロドラマでもあったと思います。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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by alcyon | 映画観た
2024年12月09日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2024年88本目】映画「グラディエーターⅡ」観ました。

ローマ帝国が繁栄した時代。
静かな暮らしを送っていたルシアス(ポール・メスカル)は、
将軍・アカシウス(ペドロ・パスカル)が率いるローマ帝国軍の侵攻によって妻を失い、捕虜となる。
アカシウスへの復讐を誓う彼は、奴隷商人・マクリヌス(デンゼル・ワシントン)との出会いをきっかけにローマへ向かう。
そこで剣闘士「グラディエーター」となったルシアスは、円形闘技場「コロセウム」で行われる闘いに身を投じる。

古代ローマを舞台に、復讐に燃える剣闘士の闘いを描いた『グラディエーター』の続編。
ローマ帝国の圧政によって自由を奪われた男が剣闘士となり、闘技場での闘いに身を投じる。
監督はリドリー・スコット。
ポール・メスカルが主演を務め、ペドロ・パスカル、コニー・ニールセン、
デンゼル・ワシントンのほか、ジョセフ・クイン、フレッド・ヘッキンジャーらが共演する。

【感想】
これぞリドリースコット!衰え知らぬアクションの皇帝健在!

まずストーリー。
前作を引き継ぐ部分が多少あり、
未見だとちょっとわかりにくい所もあるっちゃある、
が、ないっちゃない。
人物関係のネーミングが古代ローマ調ですので誰も彼も似ていて、
そこだけ判別しづらいのですが。
ストーリーの基本構造が一直線。
かつテーマもシンプルなので観やすく、アクションに没頭できる脚本です。

で、演技演出、つまりはアクションですが!
これは圧巻!
合戦モノの映画は古今東西数多すぎで流石にあの手この手見慣れたシーンの連続かと思いきや、
まだ引き出しがあるのかと恐れ入るばかり。
特に大人数のシーンでも混雑しない、ケレン味のある撮影力はすさまじい。。

俳優陣もしっかり体を張っていて、そこも見応え十分。
ポールメスカル、他作では繊細な演技の人だったのに、こんな役もやれるのね。
あっぱれです。

敢えてケチをつけるなら、
やっぱりストーリーが直線的かつ予想の範囲を超えない点。
特に復讐劇からの大きな展開、圧政からのローマ解放にいたるあたりは、
あれ、ちょっと待て、気持ちの機微は?
すこしきょとんとしてしまいました。
圧政に苦しむ民の姿の様子、書き出しも残念ながら弱かったと感じます。

さて。
生まれてこの方民主主義国家でしか育ったことのない身としては、その起源としてのローマへの興味は深まるばかり。
熱狂の有り様だったり、権力の暴走といったところは今も昔もあまり変わらんなと不安な気持ちに。
そこでヒーローを求めてしまう気持ちもわからんでもないが、
じゃあ、現代社会にメスカルは必要かと問われれば、あの過剰さはかえって危険に感じる、、、。

人間の変わらなさ、愚かさをまざまざと描き出す映画でも合ったと思います。

【評価・つけるとすれば】
3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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2024年11月19日

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kazu_R

【観た/2024年83本目】映画「シビルウォー」観ました。

近未来のアメリカ。
19の州が連邦政府から離脱する中、国内では大規模な分断が進み、
カリフォルニア州とテキサス州が同盟を結んだ「西部勢力」と「政府軍」による内戦へと突入する。
戦場カメラマンのリーをはじめとする4人のジャーナリストチームは、
戦場と化した道をニューヨークから1,000キロメートル以上も走り続け、
大統領が立てこもるホワイトハウスがある首都・ワシントンD.C.へと向かう。

近未来のアメリカを舞台に、分断された国内で内戦が勃発するさまを描くスリラー。
多くの州が連邦政府から離脱し、内戦状態に陥る中、ある戦場カメラマンたちがワシントンD.C.を目指す。
監督などを手掛けるのはアレックス・ガーランド。
キルステン・ダンスト、ワグネル・モウラのほか、
スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン、ケイリー・スピーニーらがキャストに名を連ねる。

【感想】
戦争映画「最後の視点」で魅せる、近未来の寓話。寓話だよね?

まずストーリー。
これはアメリカの「分断」という、現在進行形の社会問題を地理的に可視化。
ロードムービーにすることで、これまた戦争の「真の姿」を顕在化。
常に危うい、着弾一つで世界が終わる光景をしっかりと描写した脚本です。

そして演出演技。
客観のなかに、さらに客観を取り込むといった手法、これこそ最後の視点。
戦闘、命の奪い合いのリアルさをまざまざとみせつる。
その中で問われる人間性の問題にもリーチ。
戦闘シーン以外もまた戦場であることがしっかり伝わるトルクの効いた演出でした。

ただ、
分断の主要因、なぜ東西なのかが体感としてわかりにくく、
ヒューマニズムの問題への踏み込みは残念ながら浅く、
も一ついえば大国ならではの問題、核使用の葛藤も盛り込んででほしかった、
です。

さて。
「分断」「格差」という言葉が定着しきって、
主たる原因として争いを誘発し、暴力に結びつくシーンは別に近未来じゃ無く、
現代も過去も、世界の至る所で、なんだったら隣の町で、わが街で、
徳利返されているように思います。

本作ではおそらくは解決手段としての報道のあり方を提示したかったのであろうと推察しますし、
第4の権力、社会の木鐸なのだからそうであってほしいと希求します。

ところが現実にはフェイクは蔓延し、プロパガンダには利用され、、、。
人間の弱さ、やるせなさを感じました。

他山の石、と思いたい所ですが、もうそれどころでは無いのかもと思う鑑賞体験となりました。

【評価・つけるとすれば】
3.8です。

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2024年11月17日

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【観た/2024年82本目】映画「SUPER HAPPY FOREVER」観ました。

2023年8月19日、幼なじみの佐野(佐野弘樹)と宮田(宮田佳典)は、伊豆の海辺にある閉館間近のリゾートホテルを訪れる。
5年前にここで出会った妻の凪(山本奈衣瑠)を亡くしたばかりで自暴自棄になる佐野を見かねて、宮田が助言するものの彼の言葉は佐野には届かない。
二人は閉店した思い出のレストランや遊覧船を巡り、かつて無くした妻との思い出の赤い帽子を捜す。

五十嵐耕平が監督などを務めたロードムービー。
妻に先立たれた男性が、妻と出会ったリゾート地を幼なじみと共に5年ぶりに訪れる。
佐野弘樹、宮田佳典のほか、山本奈衣瑠、ホアン・ヌ・クインらがキャストに名を連ねる。
五十嵐監督と組んだダミアン・マニヴェルが共同プロデューサーなどを担当する。

【感想】
短すぎた思い出と長すぎるこれからの日々。
美しい情景が胸をえぐる喪失の物語。

まずストーリー、脚本。
テーマ自体はよくあるパターンで、悪くいえばありきたりになってしまいがち。
これを前半に「破綻」、後半に「構築」を持って行く、いわば倒置法的に脚本をくみ上げることで新鮮味を確保。
さらにはプロットをちりばめ、男性と女性の別れの物語にとどめない話の幅と深みを持たせています。

そして演出演技。

これもまた出色。
自暴自棄な男性、意外に多い設定だと思うのですが、これが抜群に上手い。ともかくいやな感じ。
天真爛漫な女性、これもよくある設定ですが、また上手い。絶妙にハラハラする。
地方の観光地の華やかだった過去とひなびた今の対比。
自己啓発セミナーに傾倒してゆく親友。
苦しみ、閉塞感、しいては死の描写が細やか。
後半のボーイミーツガールの部分の浮き立つような日々が、
前半の残り香を探すかのような一日の輪郭を強調している。

正直最初の5分10分はきつく、苦手な映画と感じていましたが、
途中からみるみるストーリーに引き込まれ、まるで二人を目撃しているかのような気持ちにになりました。

さて。
出会ってしまえば別れるのは必至。
それは今日かもしれないし、十二分に先かもしれない。
喪失を感じるのは自分じゃないかもしれない。
言い換えれば出会いとは残酷の入り口なのかもしれない。

それでも人は出会い、慈しみ、共に生きてゆく。
SUPERでHAPPYでFOREVERじゃ無いことなんてわかっているのにもかかわらず。

心の渇きが癒やされる、豊かなラストシーン。
思い出の場所、思い出の時。

ちゃんと覚えていなきゃと感じました。

素晴らしい映画体験だったと感じます。

【評価・つけるとすれば】
4.2です。

ちなみに
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2024年11月06日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
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【観た/2024年78本目】映画「サウンドオブフリーダム」観ました。

国土安全保障省の捜査官ティム(ジム・カヴィーゼル)は、
国際的な性犯罪組織に拉致された少年少女の行方を追っていた。
上司から特別に捜査許可を得た彼は、児童人身売買がはびこる南米・コロンビアに単身乗り込み、
前科者や資金提供を申し出た資産家、地元警察と組んで大規模なおとり作戦を計画する。
やがてティムは、尊い命を救うために命懸けで作戦に臨むことになる。

国際的な児童人身売買の被害に遭った少年少女の救出に奔走したティム・バラード氏の経験に基づく実録サスペンス。
児童人身売買の闇に立ち向かう捜査官をジム・カヴィーゼルが演じ、ミラ・ソルヴィノ、ビル・キャンプらが共演。
アレハンドロ・モンテベルデがメガホンを取り、メル・ギブソンが製作総指揮に名を連ねる。

【感想】
現在進行形の原罪と向き合う力作。
制作陣の覚悟に刮目せよ!!

まず、ストーリー、脚本。
よい意味でとても巧妙。
ヒーローを準備し、悪役をクッキリさせ、サスペンスやアクションまで用意。
激重なテーマの入り口を大きく取り、プラットフォームとしての「映画」を縦横無尽に活用。
まずは作品として、エンターテインメントとしてとっつきやすい設計、見事な脚本です。

そして演出演技。
これもまた巧み。
俳優陣の感情の明暗をきっちりつけながらの演技は圧巻でしたし、
世界にはびこる格差を映像として見せきることにも成功。
今回の作品は「児童誘拐・人身売買」がテーマ。
真実に基づく、とはありましたがおそらく映画で描き、
観客である我々が耐えうる作品に仕上げるにはこれもまたよい意味での希釈、その塩梅が問われるところ。
そこで大きく尺を取ったスリリングなアクションシーンや、サスペンス的な会話のやりとりなどなど、
もっと薄暗く、もっと血なまぐさくしてもよい所を敢えて明るく撮りきる演出プランも当たりに感じました。

さて。
人身売買は当たり前ですが
買い手があって成立し、格差があって需給が満たされ、闇経済を潤す財源となり、ひいては実経済を直撃し、また格差を生み出し、、。
この悪循環のスイッチであることはおぼろげながら認識はしていたつもりなのですが、
その規模、その荒っぽさ、子供たちが置かれた環境のひどさは演出上マイルドにしてあるはずなのに想像を遙かに超えるものでした。

社会には無数の問題があり、
どれもこれも解決は難しく、
仮に一つだけ克服しても、世界は変わらない。

諦観してしまうことは無理のないことかもしれません。
それでも主演俳優がエンドロールで語る、アンクルトムが世界を変えたように、
この映画の存在が現代の奴隷制度を打ち破らないとは誰にも言えないように思います。

少なくとも「我々」は買い手側、無関係ではあり得ないことも心に突き刺さりました。
社会問題に個人としていかにコミットしていくか、という大きなテーマも問われていたように感じます。

けして楽しい作品ではありませんが是非一度観ていただきたい一本になりました。

【評価・つけるとすれば】
4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
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by alcyon | 映画観た
2024年10月31日

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kazu_R

【観た/2024年77本目】映画「ラストマイル 」観ました。

ブラックフライデー前夜の11月、ビッグイベントにより流通業界が繁忙期を迎えようとする中、
有名なショッピングサイトから配送された段ボールが爆発する事件が起きる。
さらに事件は全国へと拡大し、日本中が混乱に陥る。
巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナ(満島ひかり)は、
チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に、未曽有の事態の収拾に追われる。

ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」などの演出を手掛けた塚原あゆ子監督と、脚本の野木亜紀子が再び組んだサスペンス。
大手ショッピングサイトのセンター長とチームマネージャーが、協力して連続爆破事件の解決にあたる。
満島ひかり、岡田将生らが出演している。

【感想】
復讐すべきは会社か、さらにはその先か。
強欲という罪を問いただす社会派サスペンス。

まず脚本・ストーリー。
ドラマシリーズを全く未視聴でしたが問題なし。
スピンオフ感はおまけ程度、映画そのものとして骨格がしっかりとした、硬質な脚本。
ストーリーそのものにスピード感があり、台詞もエッジが効いている。
展開も時系列もめまぐるしいのに全く混乱しない。
まずは観客を退屈させない、
必ず物語に引きずり込んでやるという野心をしっかり感じられる脚本でした。
すさまじい、、、です。

次に演出、演技。
主軸の岡田将生さん、満島ひかりさんを使い切る。
脇を実力派でしっかり固め、サイドストーリーも緻密に展開。
時々ドラマキャスト出演、少ない尺でも重要なシーンに仕上げる。
などなど、手練れとしかいいようのない演出プラン。
それぞれの役に与えられたニュアンスをきっちり演じきる俳優陣も含め、
すいません、ドラマのスピンオフなんでしょ、映画はファンサービスなんでしょと嘗めていた自分を叱責しました。

さて。
今回の強く感じたのは欲望とは何かということでした。
欲望はどこから罪になってしまうのか。
おそらくは誰かの負荷が犠牲に変わり、飽和して崩壊した、その手前あたりなのだろうとは思うのですが。

その境界線はあまりに曖昧で、スパッと引けるラインがない。

幼い子供がクリスマスにほしがる小さなぬいぐるみ。
事業が当たって夢だったフェラーリ。

この違いが僕にはわからない。

想像力を働かせすぎると何も欲しがれず、
何も考えないと罪深き闇の中。

難しいなと正直感じました。

映画そのものとしては興味深く思いつつも、
犯人の動機や行動基準には共感できない点がありました。

この境目をこれからも見つめていきたいと思いました。

【評価・つけるとすれば】
4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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