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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2022年06月16日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年33本目】映画「護られなかった者たちへ」観ました。

東日本大震災から9年が経った宮城県の都市部で、
被害者の全身を縛った状態で放置して餓死させるむごたらしい連続殺人事件が起こる。
容疑者として捜査線上に浮かんだのは、知人を助けるために放火と傷害事件を起こし、刑期を終えて出所したばかりの利根(佐藤健)。
被害者二人からある共通項を見つけ出した宮城県警の刑事・笘篠(阿部寛)は、それをもとに利根を追い詰めていく。
やがて、被害者たちが餓死させられることになった驚くべき事件の真相が明らかになる。

中山七里の小説を原作にしたミステリードラマ。
宮城県で発生した連続殺人事件の容疑者となった青年と、彼を追う刑事の姿から日本社会が抱える格差の実態を浮き彫りにする。
監督は瀬々敬久。
佐藤健、阿部寛のほか、清原果耶、倍賞美津子、吉岡秀隆、林遣都らが出演する。

【感想】
これだけの豪華キャストの中で、さらに輝く清原果耶!!

今回は原作小説は購入未読、いわゆる積読本の状態、さらっとストーリーを書評等で仕入れた状態での鑑賞。

まずストーリー。
これは正しく現代的大命題「分断」にメスを入れ。
震災、その後の生活再建問題と生活保護をモチーフに、丁寧に書き込まれた真摯な脚本であったと感じます。
二項対立になりがちなところもしっかり多面的に描かれており、より一層ことの重大さを感じることができました。

俳優陣も好演。
阿部寛さんの安定感、佐藤健さんの感情を絞り出すかのような表現、そして何より清原果耶さんの圧倒的支配力!
脇を固める俳優陣も的確な配役、イメージに合った演出は数多の作品を世に送り出してきた瀬々監督の手腕を証明していると感じます。

残念だったのは、
1 本筋である生活保護問題に対する深掘りがもうちょっとほしい。
2 割と早い段階で結末が見えてくる、つまりは回収が少し雑。
な点でしょうか。

「分断」。
経済的な分断のみならず、
そこには故郷を離れるざるえなったり、仕事のために家族と離れたりといった距離的分断。
震災の影響で精神状態が不安定になり、不幸にも生まれてしまった心の分断。
いろいろなフェーズがあり、誰もがその縁に立っているのが今の現実なのでしょう。

他者の立ち位置に思いを寄せる事の重要性を再認識する作品だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年06月12日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年31本目】映画「クライ・マッチョ」観ました。

【あらすじ】
ロデオ界の元スターのマイク・ミロ(クリント・イーストウッド)は、落馬事故をきっかけに家族とも別れ、
今は競走馬の種付けの仕事をしながら一人で暮らしている。
ある日、彼は元雇用主にメキシコにいる息子のラフォ(エドゥアルド・ミネット)を誘拐するよう頼まれ、単身メキシコに向かう。
マイクは少年ラフォと出会い、二人でテキサスを目指すが、その道のりは困難なものだった。

クリント・イーストウッドが監督と主演などを務め、N・リチャード・ナッシュの小説を原作に描くヒューマンドラマ。
落ちぶれた主人公が、少年と二人でメキシコを横断しながら心を通わせていく。
原作者のナッシュと『グラン・トリノ』などのニック・シェンクが脚本を担当し、
『ミリオンダラー・ベイビー』などのアルバート・S・ラディらが製作を手掛ける。
エドゥアルド・ミネットやナタリア・トラヴェンをはじめ、
カントリー歌手としても活動するドワイト・ヨーカムらが出演する。

【感想】
よく熟成された当たり年のワインのような、いい感じに枯れた味わいの作品。

ストーリーはシンプル。
落ちぶれた老人と、信じるモノを持たない少年の交流とその旅路、なんですが。
さすがイーストウッド、この手の作品はテリングが抜群にうまい!

演技、演出も極めてシンプル。
ちいさな事件を少しづつ重ね、本質的なもの、「答えと無知」へアプローチ。
これも実にうまい。

いいのか悪いのかわからなかったのは
・イーストウッドが実年齢以上にキレキレに動けること。
・ラブストーリー要素が歳不相応
な点でしょうか。

イーストウッド作品はこれからあと何本見れるのかわかりませんが、
いつまでも元気でいてもらいたいと願うばかりでした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年06月11日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年30本目】映画「コンフィデンスマンJP英雄編」観ました。

【あらすじ】
詐欺師の間で英雄としてたたえられていた三代目ツチノコが死去。
かつて、その下で詐欺のテクニックを磨いたダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)は、
一流の腕を持つ詐欺師にだけ受け継がれる「ツチノコ」の称号を得ようとする。
お互いの腹を探り合いながら、彼らはマルタ島のバレッタへ。
スペイン人の元マフィアが所有する幻の古代ギリシャ彫刻「踊るビーナス」を狙ってそれぞれ動き出すが、
警察とインターポールが捜査を始める。

長澤まさみ、東出昌大、小日向文世ら共演のドラマシリーズ「コンフィデンスマンJP」の劇場版第3弾。
マルタ島に乗り込んだ詐欺師のダー子たちが、元マフィアが所有する古代ギリシャ彫刻を狙う。
監督の田中亮、脚本の古沢良太をはじめ、小手伸也、広末涼子、石黒賢、生瀬勝久、江口洋介ら、シリーズを支えてきたスタッフ、キャストが結集する。
松重豊、瀬戸康史のほか、城田優、角野卓造らが本シリーズに初出演する。

【感想】
本当にこれが最後なのでしょうか。。。
だとすれば残念な痛快コメディ!

まずストーリー。
構成がきっちりしていて、伏線の貼り方、回収の仕方も良い意味でいつも通り。
信用詐欺騙し騙され、最終的な落とし所の大団円までリズムよく展開。
お話のスケール感も前回以上。
こういう連作物にありがちな「だんだんダレてくる」は一切感じませんでした。

演出、出演陣も的確な配置。
主だった出演者のキャラクターをアップスケールしつつ、新キャラをきっちり溶け込ませる手練感はさすが。
更にはもう出演できない演者をしっかりと確実に「出演させている」場面は、リスペクト全開で正直ウルっときました。

特に何も言うことはないのですが、強いて言うならマルタ島が馴染みが薄く、
もうちょっと地理的、経済的な説明があっても良かったかもです。

シリーズ最終と謳った今作ですが、全然裏切ってもらって良い、4作目があってもいいじゃないか、映画だもの、と感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年06月05日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年29本目】映画「シン・ウルトラマン」観ました。

【あらすじ】
謎の巨大生物「禍威獣(カイジュウ)」が次々に現れ、その存在が日常となった日本。
通常兵器が全く通用せず事態が長期化する中、政府は禍威獣対策の専従組織・通称「禍特対(カトクタイ)」を設立する。
田村君男(西島秀俊)を班長に、さまざまな分野のスペシャリストから成るメンバーが任務に当たる中、銀色の巨人が突如出現。
巨人対策のため、禍特対には分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)と組む。

1966年の放送開始以来親しまれている特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、『シン・ゴジラ』などの庵野秀明が企画・脚本、樋口真嗣が監督を務め新たに映画化。
謎の巨大生物「禍威獣(カイジュウ)」が現れ危機に直面した現代の日本を舞台に、未知の存在であるウルトラマンが出現した世界を描く。
主人公を斎藤工、彼の相棒を長澤まさみ、
禍威獣対策組織のメンバーを西島秀俊、有岡大貴、早見あかり、田中哲司が演じるほか、
山本耕史、嶋田久作らが出演する。

【感想】
ウルトラマン現役世代です!
当然、初代ウルトラマンはまさにヒーローの原体験でした。

さてさてストーリー。
これは、原作のキャラを活かしつつも、やはりそこは庵野&樋口コンビ、現代を設定にアップデート。
インフラ問題や官僚組織の硬直化、政治の安易さなどへのアイロニーをしっかり物語にインストール。
結果的に等身大の、心を持つ存在としてのウルトラマンを見事に描き出していたと思います。

演出、キャストも豪華絢爛。
西島さんを始め日本映画を代表する重鎮が惜しげもなく登場。
その中でもメフィラス星人:山本耕史は(すっかり話題になていますが)堂々の怪演。まさかのキャリアハイかも。

少し難点があるとすれば、
・序盤の五分、早すぎ。物理的に速いため目も耳も追いつかず、結果、理解も置いてきぼり。
・長澤まさみさんのアレ、いる?いらなくない??

です。

人間はこの地に満ち溢れ、まるで万能の王のように傲慢なのに弱く、壊れやすい。
それでも、なお、愛おしく、守りたい存在でもある。

思ったより大きな構図の映画、総じて大変楽しめました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年06月04日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年28本目】映画「流浪の月」観ました。

【あらすじ】
雨の公園で、10歳の少女・家内更紗がびしょ濡れになっているのを目にした19歳の大学生・佐伯文。
更紗に傘を差し出した文は、引き取られている伯母の家に帰りたくないという彼女の気持ちを知り、自分の部屋に入れる。
そのまま更紗は文のもとで2か月を過ごし、そのことで文は誘拐犯として逮捕されてしまう。
被害女児、加害者というらく印を押された更紗と文は、15年後に思わぬ再会を果たす。

「2020年本屋大賞」で大賞を受賞した凪良ゆうの小説を原作にしたドラマ。
10歳の少女を自分の部屋に入れたために誘拐罪で逮捕された男が、15年後に成長した彼女と再会する。
メガホンを李相日。広瀬すず、松坂桃李らが出演する。

【感想】
ズッシリとな内蔵をえぐり、心を打ち砕きにくる!!!

まず原作は既読だったのですが、少し話の内容はうろ覚え、、。
重い話、だいたいこんなストーリだった、と記憶をたぐりながらの中鑑賞に望むことになりました。

まず脚本。
これは原作を最大限リスペクトしながら、少しずつディテールを味付け。
いくつかあのお話のラインを絞り込み、密度を上げる。
会話の間を活かし、セリフを際立たせる手法は李監督ならでは。

そしてキャスト。
はじめは、え、大学生役、松坂さん吹き替えなし??え、この役すずさん??と訝しんでいたのですが、
始まってしまえば、脇を固める横浜流星さん、多部未華子さんを含め、これしかないとしか言いようがない配役。
映画の中で確かに生きている、脈動を感じさせる演技、これはまさに鳥肌モノ。
さらには子役の演技は素晴らしいを超えて、もはや戦慄、、。
一体どれほどのバックストーリを持って臨んだのか、そのフィルムの外側、生きてきた様子までもを感じました。

ちょっとなあと思ったのは尺の長さ。
150分でしたが、少し長いな、と感じてしまった。
必要な長さなのでしょうが、それならもう少しリズムに緩急を入れても良いはず、、。

テーマはずっしりどころではなく重く、
後味の良い作品でもないですが、これは間違いなく今年を代表する日本映画。
このクオリティの高さが出せるか監督がいる、役者がいる、スタッフがいる。

一筋の明るさをエンドロールに観たような気がします。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年05月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年22本目】映画「ただ悪より救いたまえ」観ました。

【あらすじ】
引退を決めた凄腕の暗殺者インナム(ファン・ジョンミン)。
最後の仕事として日本のヤクザ、コレエダ(豊原功補)を殺すが、彼の義兄弟である暗殺者レイ(イ・ジョンジェ)に追われることになる。
レイはインナムと接点のある人間を次々と手にかけ、娘をさらう。
娘の存在を初めて知ったインナムはタイに乗り込むが、レイも彼との直接対決に臨もうとする。

『チェイサー』『哀しき獣』などの脚本家としても知られるホン・ウォンチャンが監督を務めたアクション。
日本人ヤクザを殺した暗殺者が、その報復を誓うヤクザの義兄弟と激しい攻防を繰り広げる。
ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェ、パク・ジョンミンをはじめ、豊原功補らが出演する。

【感想】
ファン・ジョンミン!!!イ・ジョンエ!さらには監督がホン・ウォンチャン!
期待値マックスで鑑賞体制へ!!

まずストーリー。
日本、韓国、タイの3か国をそれぞれの特徴を活かし、暴力の文脈を構成。
存在を知る由もなかった娘が誘拐されるという、割とシンプルなストーリー。

そして演出。
これはまさしく韓国アクション!
きっちり派手、結構ブラッディー。
これもまた3つの国で3通りの味わいがあり、お得な3点盛りです。

いただけないところは
日本ロケが薄く、ストーリーの厚みに欠ける。台詞廻しも軽い。
また、暴力の理不尽さを深く追求したいなら、もっとストーリーに明暗をつけてほしい。

アクション映画としては素晴らしいのですが、
残念ながら新しい「新しき世界」には届かず、といったところでした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年05月18日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
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【観た/2022年21本目】映画「明け方の若者たち」観ました。

【あらすじ】

明大前の沖縄料理屋で開かれた飲み会に退屈していた僕(北村匠海)は、彼女(黒島結菜)を見て一瞬で心を奪われる。
やがて付き合い始め、本多劇場で観た舞台や旅行など、彼女と共に過ごすひとときは幸福に満たされていた。
一方で社会人になった僕は、思い描いていた未来との大きなギャップに苦悩していた。

ウェブライターのカツセマサヒコによる小説デビュー作を、北村匠海を主演に迎えて映画化。
20代の若者たちの喜びと苦しみが入り混じる青春を描く。松本花奈が監督、小寺和久が脚本を担当。
北村ふんする主人公が一目ぼれするヒロインを黒島結菜、主人公の親友となる会社の同期を井上祐貴が演じるほか、
山中崇、佐津川愛美、高橋ひとみ、濱田マリらが共演する。

【感想】
原作小説は既読です。
好きなジャンル、好きな小説です。

観て初めに感じたのは「原作の再現度、その忠実さ」。
丁寧に書き込まれた脚本。
ロケーション。
シークエンスの切り替わりのリズム感。
いずれも小説の世界観を壊さぬよう、繊細な、まるでバカラのグラスを扱うような丁寧さで描いていました。

俳優陣はこの役、そりゃあ、北村匠海でしょ、ってくらいハマリですし、脇を固める陣形もしっかり。
終始オフビートな演出もこれもまた小説の雰囲気そのまま。

概ね小説ファンとしては文句が言い難い作りなのですが、
やはり映画としてはそれこそが難点。
映像の持つ深み、味わいが想像を超えてこない。

もっと若者の焦燥を抉って、もっと観客の過去を切り裂いて、
あの朝日を、明け方の風景を、来て欲しくない朝を描ききって欲しかったです。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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by alcyon | 映画観た
2022年04月19日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年20本目】映画「リスペクト」観ました。

【あらすじ】
子供のころから圧倒的な歌唱力で天才と称され、ショービズ界の華として喝采を浴びるアレサ・フランクリン(ジェニファー・ハドソン)。
しかし輝かしい活躍の裏では、尊敬する父(フォレスト・ウィテカー)や愛する夫(マーロン・ウェイアンズ)の束縛や裏切りに苦しんでいた。
ぎりぎりまで追い詰められた彼女は、全てを捨て自分の力で生きていこうと決断する。
やがてアレサの心の叫びを込めた歌声は世界を熱狂させ、彼女自身も自らへの“リスペクト”を取り戻す。

「ソウルの女王」と称されるアレサ・フランクリンの半生を描く伝記ドラマ。
世界的なスターへと上り詰め華やかな活躍を見せる一方、私生活では苦悩の多かった彼女の姿が描かれる。
監督はリーズル・トミー。
アレサをジェニファー・ハドソンが演じ、数々の名曲を熱唱する。
フォレスト・ウィテカー、マーロン・ウェイアンズ、メアリー・J・ブライジらが共演。

【感想】
「クイーン・オブ・ソウル」アレサ・フランクリンの半生をガツンと描ききった正統派伝記映画!

ストーリーは伝記なので彼女の半生を追うものではあるのですが、
無駄に脚色を入れたり、時系列をいじったりしていない、親切設計。
公民権運動、家族との関係、そして何より歌うこと=生きることへの情熱がしっかり伝わる構成でした。

演技、演出もしっかりきっちり。
ジェニファー・ハドソンの歌声も素晴らしく、音楽モノとして高水準だったと感じます。

強いて言えば、
歌のシーンはもうちょっと派手に、さらにはもっと多くの楽曲を聴きたかった。
また、家族、夫婦の葛藤はもっと抉っても良かった、とは思いました。

それにしても名曲の数々。
今聴いても、きっと10年後に聴いても心に響く、まさにソウルミュージック。
ラストシーン、本人の圧巻の歌声は生きることの意味、その素晴らしさを感じさせてくれるものだったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.8です。

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2022年04月18日

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【観た/2022年19本目】映画「ヒットマンズ・ワイフズ・ボディーガード」観ました。

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディーガード

【あらすじ】

かつてすご腕の殺し屋ダリウス(サミュエル・L・ジャクソン)とある任務でコンビを組んでいたボディガードのマイケル・ブライス(ライアン・レイノルズ)。
ある日、休暇でくつろぐ彼の前にダリウスの妻ソニア(サルマ・ハエック)が現れ、マフィアに捕まったダリウスを救出すべくソニアはマイケルを連れ去る。
ダリウスの奪還には成功したものの、3人は謎のサイバーテロに立ち向かうはめになってしまう。

すご腕の殺し屋を護衛することになったボディガードを描く『ヒットマンズ・ボディガード』の続編。
ボディガードと殺し屋、そして殺し屋の妻が、謎のサイバーテロから世界を救うために奮闘する。
監督は前作に続きパトリック・ヒューズ。
ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、サルマ・ハエックが続投するほか、
アントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマン、フランク・グリロらが共演する。

【感想】
実にアクション映画らしいアクション!

ストーリーはシンプル。
殺し屋あの奥さんをガードする、全くタイトル通り!
国際的なサイバーテロを阻止する、という大きな括りはありますが、あくまでも舞台設定程度です。

一方の演出。
アクションシーンにそれほど目新しさはないものの、手数がともかく多い!
ヨーロッパの有名観光地の撮り方も美しく、相性の良さも感じました。
キャストさんも体当たりの演技で、楽しそう!に演じているのが印象的。

ちょっと、、、だったのは
・いくらなんでも出演者が無傷すぎる、タフすぎる??
・アクションシーンが多いのはいいが、繰り返しっぽくみえてちょっと飽きる。

点でしょうか。

いずれにしても疲れたときにスカッと見れるゴージャスな「B級」アクション、
さんざん繰り返される下ネタも踏まえて、嫌いじゃなかったです(^o^)

【評価点・つけるとしたら】
☆3.6です。

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2022年03月31日

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【観た/2022年18本目】映画「うみべの女の子」観ました。

うみべの女の子

【あらすじ】
海辺の小さな街に暮らす中学生の小梅(石川瑠華)は失恋のショックで、
以前告白された同級生の磯辺(青木柚)と関係を持つ。
何度も体を重ねるようになり、小梅は磯辺に恋心を抱くようになるが、
小梅に好意を寄せていたはずの磯辺は関係を終わらせようとする。
そして、磯辺はかつていじめを苦に自殺した兄への気持ちが高じて、ある行動を起こす。

浅野いにおのコミックを原作に、思春期の男女の恋と性を描いた青春ドラマ。
海辺の街で暮らす中学生の少女と少年が興味本位で体の関係を持つ。
監督ウエダアツシ。
主人公の中学生を石川瑠華と青木柚が演じるほか、
前田旺志郎、中田青渚、村上淳などが共演する。

【感想】
原作は未読なんですが、浅野さんの作品は好き、という立ち位置で鑑賞しました。

まずストーリー。

まあまあ、ありがちな感じ。
特に新鮮味はなかったです。

一方、演出。

ビターでヒリヒリする浅野テイストはきっちり表現されていました。
また曲の使い方や部屋の雰囲気と海辺の光景の対比、閉塞と開放の表現はメリハリも効いると感じました。

気になるのはキャストの年齢設定。
中学生の危うさをテーマにするのはキャストのみなさんがどなたも「そう見えない」。。
いっそ高校生ぐらいに設定変更しても原作のテイストは伝わったのではないかと感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.6です。

ちなみに
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