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アルシオン通信

Alcyon Blog

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2022年03月23日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年17本目】映画「子供はわかってあげない」観ました。

子供はわかってあげない

【あらすじ】
ふとしたことから仲良くなった水泳部員の朔田美波(上白石萌歌)と書道部員の「もじくん」こと門司昭平(細田佳央太)は、
突然送られてきた「謎のお札」をきっかけに、幼い頃に別れた美波の実の父親を探すことに。
もじくんの兄(千葉雄大)の協力を得て実父・藁谷友充(豊川悦司)の居所を探し出した美波は、家族に内緒で父を訪ねる。
再会した父の怪しげな雰囲気に戸惑う美波だったが、夏休みをともに過ごっすこととなる。

モーニングで連載され「マンガ大賞2015」の2位に選出された田島列島のコミックを実写映画化。
高校生たちのひと夏の冒険を描く。ヒロインを上白石萌歌、相手役を細田佳央太が演じ、千葉雄大をはじめ、古舘寛治、斉藤由貴、豊川悦司らが共演。
沖田修一がメガホンを取った。

【感想】

まずストーリー。
基本的にはボーイミーツガールが縦軸。
そこに様々な家族の思いを横軸に、立体的に展開するお話。
観ている方は、ヒロイン、男の子、母、今父、元父、男の子の兄、浜辺の女あの子まで、
まんべんなく感情移入できる脚本だったと感じました。

そして演出、演技。
上白石さん、この役は彼女しか考えられない。
細田さん、あの役は彼しか考えられない。
豊川さん、古館さん、斎藤さん、千葉さん、、、。
配役が絶妙すぎる!
真夏、学校、青春、葛藤と揃っているのに、あえて弾けさせず、抑えた演出もハマってました。

個人的には、
古館さん演じる今父のきっとあるであろう日々の葛藤。
理解した上で送り出す優しいまなざしに深く感じるものが有りました。

ちょっとだけマイナスなのは
・冒頭のシーン、間違ってる?と思うほど映画の内容から遠い入り口。
・ちょっと尺が長い。

ぐらいでしょうか。

誰しも体験した「あの頃」の「夏の日」。
足早に過ぎてゆく夏休みの情景と、ゆっくり滲みていく家族の風景が美しく優しい作品でした。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.9です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

もちろん「オススメ☆」です♪
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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年03月17日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年16本目】映画「アイダよ、何処へ?」観ました。

アイダよ、何処へ?

【あらすじ】
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下の1995年、セルビア人勢力に占拠された東部の町スレブレニツァ。
国連平和維持軍の通訳として働くアイダは、勤務中に重要な情報を知る。
セルビア人勢力が基地にまで迫る中、アイダは助けを求めて押し寄せる同胞や家族を守ろうと奔走する。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争中の1995年、多数のイスラム教徒が虐殺された事件「スレブレニツァ・ジェノサイド」を題材にした社会派ドラマ。
国連平和維持軍で通訳の仕事をする主人公が家族や同胞を危険から守ろうとする。
メガホンを取ったのは『サラエボの花』『サラエボ,希望の街角』などのヤスミラ・ジュバニッチ。
『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』などのヤスナ・ジュリチッチや『サラエヴォの銃声』などのイズディン・バイロヴィッチらが出演する。

【感想】

戦争とはいつ始まり、いつ終わるのか。
また、無関心の行方と責任とはなにかを深く、抉り取る力作中の力作でした。

正直この「今日」(執筆現在:2022年3月)に観るのはリアルすぎて心に重く、
ためらいの気持ちのほうが強かったのですが、
「世界に関わる一人の市民」として、覚悟決めて鑑賞しました。

まずストーリー。
“BASED ON TRUE STORY”とはこのこと。
二次大戦後のヨーロッパで行われた最大の虐殺(ジェノサイド)を、まさしく市民目線から撮影。
混乱の中で正解を導き出すことの難しさ。
要所要所で挟み込まれるセルビア人のボシャニク人に対する憎しみの原因等、正義の危うさ。
信仰が恐怖に飲み込まれていく敗北感。
多様な民族によって構成されていたユーゴスラビアがいかに危ういバランスで保たれていたか。
二人目のチトーがいなかったことの悲劇を見事に再現していたと思います。

演出的にも観るべき点が。
例えばキャスティング。
主演はユーゴ出身、敵役はその実の夫だったり。非常に示唆的です。

また、抑えに抑えた演出で残虐なシーンをギリギリまで排除し、
監督の意図、「見捨てられた世界」の内側を映し出しています。

誰も助けに来なかった。
誰も助けにならなかった。
誰も関心がなかった。

人々の無関心が狂気を加速させていく様は直視ギリギリでした。

さて。
2022年3月現在。
世界は、TVショーで、SNSで、戦争を眺める時代になりました。
部外者を決め込むことで身を守る術も進化しました。

スレブレニツァの悲劇からも何も学ばず、
過去の数多の戦争の悲劇を忘れ、
今日もまた、
ウクライナで、シリアで、ミャンマーで、ここであそこで。

戦争。
それは昨日まで楽しくおしゃべりしていた友人同士が狙撃のスコープ越しににらみ合い、
弾幕の向こうで血を流し、「8000人以上がなくなった」とかいうアバウトな数字に溶けて名を失う事。

戦争。
それは憎いと思い武器を持ち、憎しみを抱えて死ぬまでの時間。

無関心を決め込み、他人事にしてしまうのはもはや加担者。

「戦争反対」と心から、のど張り裂けるまで。

その意志を高めてくれた映画だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年03月16日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年15本目】映画「浜の朝日の嘘つきどもと」観ました。

浜の朝日の嘘つきどもと

【あらすじ】
福島県南相馬市の映画館「朝日座」は100年近くにわたり地元住民に親しまれてきたが、時代の流れに逆らえず、支配人の森田保造(柳家喬太郎)は閉館を決意する。
森田が一斗缶に入れた35ミリフィルムに火を付けると、突然現れた若い女性(高畑充希)が水をかけて消火する。
茂木莉子と名乗る彼女は、経営難の朝日座を再建するため東京からやってきたと話す。
地域に根差した名画座を守ろうとする莉子と、やむなく閉館を決めた森田の思いが、朝日座の存続をめぐって交錯する。

福島県南相馬市に実在する映画館「朝日座」を舞台に繰り広げられる人間模様を描いたドラマ。
さまざまな災禍を免れ、街の人々に愛されてきた歴史ある名画座が閉館の危機に直面する。
高畑充希、落語家の柳家喬太郎のほか、大久保佳代子らが出演。
タナダユキが監督・脚本を務めた。

【感想】
南相馬というシンボリックな土地で撮った、でも普遍的な映画でした。

まずストーリー。
まさしくド直球、ど真ん中。
あえてひねらず、伏線もわかりやすく回収。
きわめてシンプルにすることで本筋がくっきり浮かび上がる構造。
嫌味がなく、高感度高い!

キャスティング、演出も絶妙。
主演の高畑さんはじめ、キャストさん皆、
丁寧に愛情を込めてセリフの一つ一つを大切にしていることがよく分かる。
そして大久保佳代子さん、実に抑えの効いた演技。
稀代のコメディエンヌはむしろTVじゃなくて映画がハマる!
素晴らしい発見をさせてもらったし、ポスト樹木希林の一角ではないかとすら感じました。

あえて言えばですが、、。
ちょっとセリフが多い。。
会話劇である、ので仕方ないのですが、単語の重複とか絞れたのではないか。
ぐらいです。

何時だって、誰だって、何処に至って、生きていくのはは苦しく、切なく。
だからこそ愛し合い、励まし合い、支え合っていく。
シンプルな答えに希望を見出す、素晴らしい人間賛歌だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
by alcyon | 映画観た
2022年03月02日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのオーナーかず&マダム和美 です。

【伊豆の観光・自然】春も間近♪河津桜まつり行ってきました(^o^)

3月に入って伊豆はすっかり暖かい!です(^o^)
さてさて、河津桜まつり、今年は開催です♪

お祭りは2/28まででしたが鑑賞は3/6まで可能です。

河津さくらまつり

 

河津桜まつり 菜の花

菜の花も見応えがあります。黄色とピンクのコントラストがとても可愛いいです。

今年は【河津カーネーション見本園】にも足を伸ばしました。

河津カーネーション見本園

河津カーネーション見本園

河津カーネーション見本園

屋台グルメとお買い物も、今年は少なめでしたが楽しかったです(^o^)

場所は河津駅周辺(渋滞ハンパないです、、)なので、車を伊豆高原駅に停めて電車で行くのもオススメです♪

河津桜まつりパーク&トレイン切符|期間限定お得な割引乗車券|おトクなきっぷ|伊豆急-おすすめ電車旅<観光・海・リゾート・温泉>

 

河津桜まではアルシオンから「渋滞しなければ、、、」45分位です。

公式HPはこちらです:河津桜まつり情報局
 

 一足早い春の伊豆、もちろん「オススメ☆」です♪

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伊東のホテル|伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオン
2022年03月01日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年14本目】映画「ブータン・山の教室」観ました。

ブータン山の学校

【解説・あらすじ】
ある日、教師のウゲンは、ブータン王国で最も辺境の地であるルナナ村に転任するよう告げられる。
彼はオーストラリアに行ってミュージシャンになりたいという夢を持っていたが仕方なく承諾し、1週間以上かけてようやくルナナ村に到着する。
当初は電気もトイレットペーパーもない場所での生活を不安に思っていたウゲンだったが、次第に村になじんでいく。

ブータン王国北部にある、標高4,800メートルのルナナ村の学校を舞台に描く人間ドラマ。
自らの意思に反して都会からへき地の小学校に赴任した教師と、村人や子供たちとの交流を映し出す。
これがデビュー作となるブータン王国出身のパオ・チョニン・ドルジが監督と脚本を手掛け、
シェラップ・ドルジやウゲン・ノルブ・へンドゥップ、ケルドン・ハモ・グルンやペム・ザムらが出演している。

【感想】
純真、純心とはこういう事を言うのだと思う。。。

ストーリーは一直線。
絶望的なまでに美しく、残酷すぎる過酷な自然環境を舞台に、
人としての生き方、未来の描き方を若者(先生)と更に若き子どもたちを通じて感じる、、
のですが!
実はそこに住まう大人が不幸せなんてことは全然なく、
むしろ子どもたちの未来が悲観的でないことを示唆しているところはまさに白眉。

演出も、まさに無垢で純真。
社会のザラつきやグローバリズムの波みたいなものを入れることもできたはずなのに、あえて排除。
「知っている社会」を観客に託す度量の広さを感じました。

ゆるやかで、穏やかで、確かな、音色、余韻。
こんなに素朴でこんなに豊かな映画があるなんて。

尺が短く、浸る時間がもっとほしい、もっともっとほしい。
時間の流れを忘れる、心の澱を掬うような貴重な瞬間を過ごせたと感じています。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.2です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
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☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年02月28日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年13本目】映画「モンタナの目撃者」観ました。

モンタナの目撃者

【解説・あらすじ】
過去の体験からトラウマを抱える森林消防隊員ハンナ(アンジェリーナ・ジョリー)は、ある日異様な様子の少年コナー(フィン・リトル)と出会う。
彼は父親が殺害される現場に遭遇したため暗殺者たちから追われており、父が命懸けで守り抜いた秘密を知る唯一の生存者だった。
ハンナは彼を守ることを決意するも、コナーの命を狙う暗殺者たちの追跡に加えて、大規模な山火事が発生し二人は逃げ場を失う。

アンジェリーナ・ジョリーが主演を務めたサバイバルスリラー。
殺人現場を目撃し命を狙われる少年を保護した森林消防隊員が、少年を守るため奮闘する。
監督・脚本は『ウインド・リバー』などのテイラー・シェリダン。
共演にはニコラス・ホルト、エイダン・ギレン、ジョン・バーンサルらがそろう。

【感想】
アンジェリーナ・ジョリーの本領発揮、スピーディーな展開のアクション!!

まず、ストーリー。
外連味なく、リズムよく展開するのはシェリダン監督の作風。
いわゆるノンストッパブルなんですが、過剰に加速しないので、大げさすぎない。
日常生活から山火事という恐怖を理解しやすい構造になっていました。

演出的にはここはやはりアンジェリーナ・ジョリー!
アクションのしなやかさはお見事、プラス人としての弱さの表現も巧み。
キャスト一人一人が丁寧な演技でそれこそリズムが良い。

一方気になる点も。

・アンジーのトラウマ表現の現実の差についていけない。
・犯人の行動と動機がいまいち掴めない。

これは正直いかがなものか?
もう少し、せめてあと2-3分尺をとって練り込んでもらえればグッとサスペンス要素が深まったのに、、、。
と感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆3.7です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
☆3 ・・・劇場で観る価値有り
☆4・・・・是非オススメ!
☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年02月23日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年12本目】映画「ウエストサイドストーリー」観ました。

ウエストサイドストーリー

【解説・あらすじ】

1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。
貧困や差別による社会への不満を抱えた若者たちは同胞の仲間たちとグループを作り、それぞれに敵対し合っていた。
ある日、ポーランド系移民の「ジェッツ」の元リーダーであるトニー(アンセル・エルゴート)と、
対立するプエルトリコ系移民の「シャークス」のリーダーの妹マリア(レイチェル・ゼグラー)が出会い、一瞬で恋に落ちる。
その禁断の恋は、多くの人々の運命を変えていく。

1961年に映画化もされたブロードウェイミュージカルを、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化。
1950年代のアメリカ・ニューヨークを舞台に、移民系の二つのグループが抗争を繰り広げる中で芽生える恋を描く。
脚本と振付は、共にトニー賞受賞歴のあるトニー・クシュナーとジャスティン・ペックが担当。
主人公をアンセル・エルゴート、ヒロインをレイチェル・ゼグラーが演じるほか、1961年版でオスカーを受賞したリタ・モレノらが出演する。

【感想】
がっつり腰の座った、「社会派映画。」
古典を古典のままに、無駄なく無理なくアップデートする巨匠スピルバーグの熟練技、というか執念が突き刺さる!

舞台版、旧映画版のある今作ですが、実際には遠い昔に触れた程度でした。
ストーリーを改めて思い出しながら鑑賞しました。

まず全体的な構成やストーリー。
それこそ、旧作のストーリー通りに展開。
ところがです。
記憶ではもっとラブストーリーだったような、、、。
実際はきっちり社会派。
アメリカの移民問題や差別、貧困問題、多様性まで幅広くえぐる。
1950年代を下敷きに2020年代までも、またアメリカ以外の世界までも深くえぐる。
巨匠が巨匠たる所以は目の前の問題から逃げないことであると思い知らされます。

演出もきっちり。
配役の絶妙さもさることながら、
「名曲」を「名曲のままに」活かし切ることに徹したところはまさにツボを得ている。
まるで職人が手作りしたナイフのような、確かな手触り、間違いのない切れ味。

あえて難癖つけるとすればですが、、
・移民問題の設定説明、あとせめて2分ぐらいほしい。展開が早くて理解が追いつきませんでした。
・貧困問題は少し描写が浅い。
・多様性の問題はもっと浅い。

おそらくストーリーとのバランスなので、
このくらいがちょうどよいのでしょうが、
それなら「どれか」に特化してもらってもとは少しだけ感じました。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.1です。

ちなみに
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2022年02月18日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのかずです。
kazu_R

【観た/2022年11本目】映画「君はそいつらより永遠に若い」観ました。
君はそいつらより永遠に若い

【解説・あらすじ】

児童福祉職への就職が決まっている束谷大学文学部社会学科4年生・堀貝佐世(佐久間由衣)は、アルバイトと学校と下宿先を行き来しながら、友人たちと退屈な日々を過ごしていた。
そんな中、同じ大学に通う猪乃木楠子(奈緒)と出会い、痛ましい過去を持つ彼女と親しくなる。
やがて、学内の知人・穂峰直(笠松将)の死をきっかけに、堀貝は何げない日常と隣り合わせにある残酷な現実を知ることになる。

芥川賞作家・津村記久子のデビュー作でもある第21回太宰治賞受賞作を吉野竜平監督が実写映画化。
就職も決まり卒業までの日々を漫然と過ごす大学生が、暴力や児童虐待、ネグレクトなど自身の周囲に潜む社会の闇に直面する。
佐久間由衣が主演を務め、奈緒、笠松将のほか、小日向星一、葵揚、森田想らが出演する。

【感想】
思いの外、ヘビー級。
「無関心」と言う名の暴力に、揺るぎない眼差しで挑む意欲作!

まず、ストーリー。

大学卒業間際の、なんとも言えない焦燥感をエモーショナルにすくい取る、みたいなものを予想していたのですが、、。
全然違った!!!!!
まったくもって芯の強い、ゴリゴリの展開。
人々の関心の外側、あるいは見て見ぬ振りをしている社会の病巣をきっちり描ききる。
原作者の使命感を脚本がしっかり受け止めていると感じました。

そして演出や演技。

何気なく進む大学生活と目も当てられない世界の現実を同じレイヤーに並べ、スムーズに行き来させる演出は非常に効果的。
笠松さんの大学生役は流石にきつく感じましたが、そこは演技力でカバー。
主軸の佐久間さん、奈緒さんの関係性のゆらぎも良かった。

惜しむらくは1点だけ。
誰しも持つであろうコンプレックスもお話のテーマと思われますが、
そこだけ軽く、もしくは触れていないところも。。
尺の関係で切っていたとすればちょっと残念。

さてさて。

まあまあ幸せに暮らしていると、観たくないものは観なくて済む。
でもそれでいいのと問われれば、やはり違うと思う。
誰かが請け負う痛みを、分かち合うことはできなくとも、知ることはやはり、、。
と、鑑賞後、自問自答を繰り返しました。

「君は永遠にそいつらより若い」

言えるだろうか、言わなきゃだめだよね。

心に刺さる、映画だったと思います。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.0です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
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2022年02月06日

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【観た/2022年10本目】映画「少年の君」観ました。

少年の君

【解説・あらすじ】

進学校に通う高校3年生の少女チェン・ニェンは、大学進学のための全国統一入学試験を控え重苦しい日々を過ごしていた。
ある日、一人の同級生が陰湿ないじめを苦に自殺し、彼女が新たないじめの標的となる。
いじめっ子たちの嫌がらせが激しくなっていく中、チェン・ニェンは下校途中に集団暴行を受けている少年・シャオベイと出会う。
共に孤独を抱えた彼らは次第に心を通わせていく。

中国におけるいじめや受験戦争、ストリートチルドレンといった社会問題を背景に、優等生の女子高生と不良少年の交流を描いた青春ドラマ。
香港電影金像奨で作品賞を含む8冠に輝いたほか、第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされるなど高い評価を得た。
監督はエリック・ツァンの息子で俳優としても活動するデレク・ツァン。
過酷な青春を生きる若者たちを、チョウ・ドンユイと、ジャクソン・イーが演じる。

【感想】
無垢で純真で傷つきやすいからこそ愛おしい。
社会に対する明確なメッセージとともに溢れ出るエモーションに涙腺決壊です。。。。

まずストーリー。
まさしく「骨太」。
テーマはかなりセンシティブ。
とても対岸の火事ではない、世界のどこでも、誰にでも起こりうる「あの事」。

それらを抉って抉って抉って。

裂けた筋肉からむき出しの骨が迫ってくるような生々しさ。
痛みそのものがスクリーンから我が身に移り、よじれるような苦しみを感じるほどの描写。
どうしても伝える。
その思いがまっすぐに胸に刺さりました。

俳優陣も、もうこれ以上は望めない演技。
想像を遥かに超える純粋さで向き合う姿勢。
脚本の隙間を表情が、無音の言葉が、言葉にならない感情が埋めていく。
映画を観ていてまさに震える。
陳腐ですが魂の演技とはこういうことをいうのだと理解しました。

ほんのちょっとマイナスなのは
・ラストのシークエンス、ほんの数秒、いらない。もしくは違う結末があっても良い。
・エンドロールのインタビューもいらない。

すこしだけ、ほんとうにすこしだけ余韻に欠ける、、。

あと、「体験者」にはきつい描写が多すぎる。観ないほうが良い人もいるのも確か。

それでもです。
「息もできない」に続く、あるいは超える、
アジア映画の新しい基準点、次の水平であることに間違いのない今作。

心からおすすめです。

【評価点・つけるとしたら】
☆4.5です。

ちなみに
☆1 ・・・金返せ
☆2 ・・・DVDで十分
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☆5・・・・生涯の名作!です

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by alcyon | 映画観た
2022年02月04日

こんにちは、伊豆高原の小さなオーベルジュ アルシオンのオーナーかず&マダム和美 です。
オーナー&マダム

 

【伊豆の観光・自然】迫力満点!「伊東・汐吹公園」に行ってきました♪

冬の真っ只中、寒いかなと思いつつ外に出るとなかなかの陽気!
さすが伊豆、温暖さがハンパない!

もうドライブ行くしかない!
とはいえ遠出までは予定してなかった!

ということで

「近場」「絶景」「軽装」でいける「伊東・汐吹公園」に行ってきました。

今回は動画初挑戦!編集の練習も兼ねてです。

では、どぞ!

残念だったのは

午後、急に出かけることになったので、せっかくの絶景も日陰が多くなってしまったこと。
スマホで撮ったのですがやっぱり音がうまく入らず、迫力のある汐吹音が入らなったこと。

スポットとしては、登って降りて30分ぐらいですので「朝食と昼食の間の腹ごなし」にぴったりだと思います。

【場所はここです】

当館からは車で約20分の距離、なんとも程よくいけます!
ちょっと寄り道におすすめです!

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伊豆の四季やイベント、グルメ情報などを中心に、時々は好きな映画や本などのこともUPしていきます。
メールはこちらまで・・info@alcyon-izu.com
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